新築の階段、昇りにくい?踏面、蹴上、形状…快適な階段設計のポイントを徹底解説!

新築の現プランでは階段が、14段あがり、有効巾780mm、蹴上209.8mm、踏面200mmのL字の階段です。素人考えですが、踏面が短いような気がします。しかし、踏面を長くすると階段全体が長くなり、他の部屋に影響がでます。そこで、L字階段から直線の階段にしようと思うのですが、直線はやはり危険でしょうか。それと、そもそも現プランの階段はやはり、昇りにくいでしょうか。

現在の階段プランの問題点と改善策

ご質問にある階段プランは、踏面200mm、蹴上209.8mmのL字階段ですね。まず、このプランの昇りやすさについて検証してみましょう。

踏面と蹴上のバランス

階段の昇りやすさは、踏面と蹴上のバランスが非常に重要です。一般的に、快適な階段の設計基準として「踏面+2倍の蹴上=600mm前後」という公式があります。この公式に当てはめてみると、200mm(踏面)+2×209.8mm(蹴上)=619.6mmとなり、基準値をやや上回っています。これは、蹴上がやや高く、踏面が短いことを示しています。そのため、昇りにくいと感じる可能性が高いと言えるでしょう。特に、高齢者やお子様、足の不自由な方がいるご家庭では、昇降時の負担が大きくなり、転倒リスクも高まります。

L字階段のデメリット

L字階段は、スペース効率が良い反面、踊り場での方向転換が必要となるため、昇降時の負担が大きくなります。特に、荷物を持ちながら昇り降りする場合には、バランスを崩しやすいため注意が必要です。

直線階段の安全性

直線階段はL字階段と比較して、昇降時の視認性が向上し、方向転換がないため、安全性が高いと言えます。しかし、直線階段はL字階段よりもスペースを必要とします。ご自宅の状況によっては、設置が困難な場合もあります。安全性とスペースの両面を考慮して、最適なプランを選択する必要があります。

快適な階段設計のための具体的なアドバイス

では、快適で安全な階段にするために、どのような点に注意すべきでしょうか?

1. 踏面と蹴上の見直し

現状の踏面200mm、蹴上209.8mmは、昇りにくい可能性が高いです。踏面を220~240mmに拡大することを検討しましょう。蹴上はそれに合わせて調整する必要があります。踏面を大きくすると、階段全体の奥行きが増えるため、他の部屋への影響を考慮する必要があります。しかし、安全性を優先するべきです。

2. 手すりの設置

手すりは、階段の安全性を高める上で非常に重要です。特に、高齢者やお子様がいるご家庭では、両側に手すりを設置することを強くお勧めします。材質やデザインも、インテリアに合ったものを選びましょう。

3. 照明の確保

階段は、照明が不足すると転倒事故のリスクが高まります。十分な明るさを確保するために、適切な照明器具を設置しましょう。センサーライトなども有効です。

4. 滑り止め対策

階段の床材は、滑りにくい素材を選びましょう。また、滑り止めテープなどを活用して、安全性を高めることもできます。

5. 段鼻の見直し

段鼻(踏板の先端)は、蹴上げと踏面の境目です。段鼻がはっきりしていないと、つまづきやすくなります。段鼻を明確にする工夫が必要です。

専門家の意見:建築士の視点

建築士の視点から、階段設計についてアドバイスします。

階段の設計は、単に法律や基準を満たすだけでなく、居住者の安全と快適性を最優先に考慮する必要があります。特に、高齢者やお子様がいる家庭では、より慎重な設計が必要です。

今回のプランでは、踏面が短く、蹴上が高いという点が問題です。安全性と使いやすさを両立させるためには、踏面を広く取り、蹴上を低くする必要があります。スペースの制約がある場合は、階段の形状や配置を工夫することで、快適な階段を実現できる可能性があります。

専門家である建築士に相談することで、より安全で快適な階段設計を行うことができます。

まとめ:安全で快適な階段を実現するために

快適な階段を実現するためには、踏面と蹴上のバランス、手すりの設置、照明、滑り止め対策など、様々な要素を考慮する必要があります。

安全性を最優先に、ご自身の状況や家族構成に合わせた最適な階段設計を行うことが重要です。迷う場合は、建築士などの専門家に相談することをお勧めします。

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