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新築における余剰土の処理と、今回のケースの問題点
ご質問にあるように、建設現場では基礎工事やボーリング調査などで大量の土壌が発生します。これらの土壌は、処分費用がかかるため、建設会社は可能な限り有効活用しようとします。しかし、今回のケースのように、品質の確認が不十分な土壌を「サービス」として提供することは、問題があります。 ご兄弟の指摘の通り、建設会社が「サービス」として提供している土壌は、実際には別の工事現場から運び込まれた不要な土壌である可能性が高く、その土壌の品質や安全性は保証されていません。赤土の場合、特に風で舞い上がりやすく、近隣への飛散によるトラブルや健康被害(アレルギーなど)のリスクも懸念されます。
赤土の性質と問題点
赤土は、粘土質で粒子が細かく、風で舞い上がりやすいという特徴があります。そのため、ご質問のような状況では、近隣への土埃の飛散、洗濯物への付着、玄関や家の内部への侵入といった問題が発生する可能性が高いです。 また、赤土は乾燥すると固まりやすく、雑草が生えやすいという性質も持ち合わせています。
具体的な解決策とアドバイス
現状を改善するために、以下の対策を検討することをお勧めします。
1. 土壌の改良と固め
* 土壌改良材の使用: 赤土の性質を改善し、風による飛散を防ぐために、土壌改良材を使用することをお勧めします。土壌改良材には、保水性や通気性を高める効果のあるものなど、様々な種類があります。専門業者に相談し、適切な改良材を選定してもらいましょう。
* 固め作業: 土壌改良材を混ぜ込んだ後、しっかりと土を固める必要があります。人力で固めるのは困難なため、小型の転圧ローラーなどをレンタルして行うのが効果的です。また、専門業者に依頼するのも一つの方法です。
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2. 防塵対策
* 防草シートの敷設: 赤土の上に防草シートを敷設することで、土埃の飛散を防ぐことができます。防草シートは、透水性のあるものを選ぶと、雨水の浸透を妨げず、地面の乾燥を防ぐ効果もあります。
* 植栽: 芝生を植える計画とのことですが、芝生がしっかりと根付くまでは、土埃の飛散を防ぐ効果は限定的です。 そのため、防草シートと併用するか、成長が早く、地面を覆う効果の高い植物(例:クローバー)を植えることを検討しましょう。
* 境界の整備: 道路に面した境界にブロック塀やフェンスを設置することで、土壌の流出や飛散を防ぐことができます。予算の都合があるとのことですが、最低限の対策として、低コストの簡易フェンスなどを検討してみてはいかがでしょうか。
3. 工務店との対応
* 現状説明と改善要求: 工務店に対して、現状の問題点と、その改善策について、冷静に説明する必要があります。写真や動画などを証拠として提示することで、より効果的に訴えることができます。
* 責任の所在の確認: 工務店が責任を持って改善策を実行してくれるのか、費用負担についてどのように対応してくれるのかを明確に確認しましょう。
* 必要であれば弁護士に相談: 工務店との交渉が難航する場合は、弁護士に相談することをお勧めします。
専門家の意見
建築士や造園業者などの専門家に相談することで、より適切な解決策を見つけることができます。専門家は、土壌の性質や周辺環境を考慮した上で、最適な対策を提案してくれます。
まとめ
新築における余剰土の処理は、安易に「サービス」と捉えるべきではありません。今回のケースのように、品質の確認が不十分な土壌を使用することで、様々な問題が発生する可能性があります。早急に適切な対策を行い、近隣トラブルや健康被害を防ぎましょう。 そして、工務店には責任ある対応を求めることが重要です。