新築の気になる匂い対策!塗り壁(シラス・漆喰など)の効果とその他の解決策

新築を検討してますが、新築の際の匂いが気になります。内装材を塗り壁にするだけで改善されますか?シラスや漆喰など。接着剤が揮発した新築の匂いの事です。

新築の匂いの原因と塗り壁の効果

新築の気になる匂いは、主に建築資材から放出される揮発性有機化合物(VOC)が原因です。接着剤、塗料、合板、断熱材など、様々な建材からVOCが放出され、特有の「新築臭」となります。このVOCは、人体への影響が懸念される成分も含まれているため、特に小さなお子さんやペットがいるご家庭では、より一層の対策が必要となります。

塗り壁、特にシラスや漆喰は、VOCの吸着効果が高いことで知られています。多孔質構造を持つこれらの素材は、空気中のVOCを吸着し、室内空気の浄化に役立ちます。そのため、新築臭の軽減に効果が期待できます。しかし、塗り壁だけで完全に匂いを解消できるわけではありません。

塗り壁の種類とVOC吸着効果

* シラス壁:火山灰の一種であるシラスを主成分とする塗り壁。優れた調湿効果に加え、VOC吸着効果も高く、自然な風合いが特徴です。
* 漆喰壁:消石灰を主成分とする塗り壁。抗菌・防カビ効果に加え、VOC吸着効果も期待できます。独特の風合いと高級感が魅力です。
* 珪藻土壁:珪藻土を主成分とする塗り壁。優れた調湿効果とVOC吸着効果を持ち、自然素材ならではの優しい雰囲気を演出します。

これらの塗り壁は、VOCを完全に除去するのではなく、吸着することで軽減するという点に注意が必要です。新築臭の原因となるVOCは、建材の種類や量、施工方法などによって異なります。そのため、塗り壁の効果は、それらの要因によって大きく左右されます。

新築の匂い対策:塗り壁以外の効果的な方法

塗り壁は効果的ですが、それだけでは不十分な場合もあります。より効果的な対策として、以下の方法を併用することをおすすめします。

1. 換気

最も基本的な対策です。窓を開け放ち、常に新鮮な空気を室内に取り込むことで、VOCの濃度を下げることができます。特に、建築後数ヶ月間は、こまめな換気が重要です。

2. 室内空気清浄機

空気清浄機は、空気中のVOCや花粉、ハウスダストなどを除去する効果があります。高性能な機種を選ぶことで、より効果的に新築臭を軽減できます。特に、HEPAフィルターと活性炭フィルターを備えた機種がおすすめです。

3. 植物

観葉植物の中には、VOCを吸収する効果のあるものがあります。観葉植物を置くことで、室内の空気を浄化し、リラックス効果も期待できます。効果の高い植物としては、アレカヤシ、ポトス、スパティフィラムなどが挙げられます。

4. 換気扇の使用

キッチンや浴室の換気扇を定期的に使用することで、湿気やVOCを排出することができます。特に、調理中や入浴後は、換気扇を長時間稼働させることが重要です。

5. 消臭剤

市販の消臭剤も効果的です。ただし、VOCを含まない天然成分配合のものを選びましょう。化学物質の香りが苦手な方は、炭や竹炭などの天然素材を使った消臭剤もおすすめです。

専門家の意見:建築士からのアドバイス

建築士の視点から見ると、新築の匂い対策は、設計段階から考慮することが重要です。使用する建材の種類や量を吟味し、VOC放出量の少ない素材を選ぶことが、根本的な解決策となります。例えば、無垢材や自然素材を積極的に使用したり、VOC放出量の少ない接着剤を使用するなど、設計段階での工夫が、後々の匂い対策に大きく影響します。

まとめ:新築の匂い対策は総合的なアプローチで

新築の匂い対策は、塗り壁(シラス、漆喰など)だけで完結するものではありません。換気、空気清浄機、植物、消臭剤などを効果的に組み合わせ、総合的なアプローチを行うことが重要です。さらに、建築士と相談し、設計段階からVOC放出量の少ない素材を選択することも、快適な住環境を実現するための重要なポイントです。 快適な新生活を送るためにも、適切な対策を講じて、安心安全な住まいを実現しましょう。

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