新築の床下空間の湿気対策:1.5mの高さ、壁式構造における換気と対策

新築で床下が1,5mあります。1,4m以上なので面積に含まれるため用途はほぼありません。しかも壁式構造なので部屋ごとにコンクリートで仕切られていて、湿気が大丈夫か心配です。強制換気をつけるといいますが、1.4mぐらいの高さに換気口がついているため、底の部分は空気がよどんで湿気がたまらないかと思っています。これって設計事務所のミスになりますか?それとも自分で撹拌機を設置しないとだめですか?もしくは炭を敷き詰めて効果ありますか?詳しい方いたら教えて下さい。

床下空間の湿気問題:設計上の問題点と対策

新築住宅の床下空間(1.5m)の湿気対策について、ご心配ですね。壁式構造でコンクリートで仕切られ、換気口の位置も1.4mと高い位置にあることから、床下の低い部分に湿気が滞留する可能性があり、ご懸念はもっともです。 まずは、設計事務所のミスかどうか、そして効果的な対策について詳しく見ていきましょう。

設計事務所の責任は?

床下空間の換気は、住宅の耐久性と健康に大きく関わります。1.5mという高さの床下空間は、適切な換気計画がなければ、湿気やカビの発生リスクが高まります。 換気口の位置が低い位置に設置されていないこと、そしてコンクリートによる区画が空気の循環を阻害する可能性がある点は、設計段階での検討不足とみなせる可能性があります。

しかし、設計事務所のミスと断定するには、建築基準法や設計図書、契約内容などを詳細に確認する必要があります。 建築基準法では、床下換気について明確な規定があるわけではありませんが、住宅の構造や気候条件などを考慮した適切な換気計画が求められます。設計図書に換気計画が記載されているか、そしてその計画が適切かどうかを専門家に見てもらうことが重要です。 もし、設計図書に記載された換気計画と実際の施工に相違がある場合、あるいは計画自体に不備がある場合は、設計事務所に責任を問える可能性があります。

効果的な湿気対策:換気、調湿材、その他

設計事務所への対応と並行して、効果的な湿気対策を講じる必要があります。以下に具体的な対策を提案します。

1. 強制換気システムの見直し

現状の換気口の位置(1.4m)では、床下の低い部分への空気循環が不十分です。 追加で低い位置に換気口を設置するか、既存の換気システムを改良する必要があります。 例えば、床下に送風ファンを設置し、強制的に空気を循環させるシステムを追加することで、湿気の滞留を防ぐことができます。 専門業者に相談し、床下状況に合わせた最適な換気システムを設計してもらいましょう。

2. 調湿材の活用

床下に調湿材を敷き詰めることで、湿気を吸収・放出する効果が期待できます。 炭は調湿効果がありますが、効果は限定的です。 より効果的なのは、「ゼオライト」や「シリカゲル」などの吸湿性の高い調湿材です。 これらの調湿材は、湿気の多い時期には湿気を吸収し、乾燥した時期には放出することで、床下の湿度を安定させます。 ただし、調湿材の効果は永続的なものではないため、定期的な交換が必要になる場合があります。

3. 床下換気扇の設置

強制換気システムの補助として、床下換気扇の設置も有効です。 小型の換気扇を複数設置することで、より効率的な換気を実現できます。 ただし、設置場所や台数の選定は専門家のアドバイスが必要です。

4. その他の対策

* 防湿シートの確認: 床下の防湿シートが適切に施工されているか確認しましょう。破損や隙間があれば、湿気侵入の原因となります。
* 通気口の清掃: 換気口にゴミや埃が詰まっていると、換気効率が低下します。定期的に清掃しましょう。
* 基礎断熱の確認: 基礎断熱が適切に行われているか確認しましょう。基礎断熱が不十分な場合、床下への熱伝導が増加し、結露の原因となる可能性があります。

専門家の意見

建築士や住宅診断士などの専門家に相談することで、より的確な対策を立てることができます。 専門家は、床下空間の状況を調査し、適切な換気システムや調湿材の選定、そして設計上の問題点の有無などを判断してくれます。 費用はかかりますが、長期的な視点で見れば、適切な対策を講じることで、住宅の寿命を延ばし、健康被害を防ぐことに繋がります。

まとめ:湿気対策は早めの対応が重要

1.5mの床下空間は、適切な換気対策がなければ、湿気やカビの問題を引き起こす可能性があります。 設計事務所への確認と並行して、換気システムの改良、調湿材の活用など、具体的な対策を講じる必要があります。 専門家のアドバイスを得ながら、早めに対策を講じることで、安心して暮らせる住まいを保ちましょう。

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