新築の壁材選び:漆喰と自然素材クロス、どちらが長く住みやすい?

新築するさいに内装の壁を自然素材の漆喰にするか自然素材のボンドを使ったクロス(壁紙)にするか迷っています。金額はそんなには変わらないようです。どちらの壁の方が長く住みやすいですか?

漆喰と自然素材クロス:それぞれのメリット・デメリット

新築の壁選びは、住み心地を大きく左右する重要な決定事項です。 自然素材の漆喰と自然素材のボンドを使ったクロス、どちらも魅力的な選択肢ですが、それぞれにメリットとデメリットがあります。金額が変わらないとのことですので、ライフスタイルや重視するポイントを踏まえて、最適な壁材を選びましょう。

漆喰のメリット

* 調湿効果: 漆喰は優れた調湿効果を持ちます。空気中の湿気を吸収・放出することで、常に快適な湿度を保ち、結露の抑制にも繋がります。梅雨時期のジメジメ感や冬の乾燥による不快感を軽減し、健康的な室内環境を維持できます。特に、小さなお子さんやアレルギー体質の方には大きなメリットとなります。
* 消臭効果: 漆喰には、タバコやペットの臭いなどの悪臭を吸収する効果があります。常に清潔で爽やかな空間を保ちたい方におすすめです。
* 抗菌・防カビ効果: アルカリ性の漆喰は、菌の繁殖を抑える効果があります。カビやダニの発生を抑制し、衛生的な環境を維持できます。小さなお子さんやペットがいるご家庭にも安心です。
* デザイン性の高さ: 漆喰は独特の風合いと質感を持つため、洗練された空間を演出できます。塗り方によって様々な表情が楽しめるのも魅力です。
* 耐久性: 適切な施工とメンテナンスを行うことで、長期間にわたって美しい状態を保つことができます。

漆喰のデメリット

* 価格: クロスに比べて施工費用が高くなる場合があります。(ただし、質問では金額は変わらないとのこと)
* メンテナンス: 汚れが付きやすいという側面があり、定期的なメンテナンスが必要になります。ただし、汚れは落とせる場合が多いです。
* 施工の専門性: 熟練した職人の技術が必要なため、施工業者選びが重要になります。

自然素材ボンドクロス(壁紙)のメリット

* 価格: 漆喰に比べて比較的安価です。
* 施工の容易さ: クロスは施工が容易で、短期間で工事が完了します。
* デザインのバリエーション: 漆喰に比べてデザインのバリエーションが豊富です。様々な柄や色から選ぶことができます。
* メンテナンスの容易さ: 汚れを拭き取りやすく、メンテナンスが容易です。

自然素材ボンドクロスのデメリット

* 調湿効果: 漆喰に比べると調湿効果は劣ります。
* 消臭効果: 漆喰に比べると消臭効果は劣ります。
* 耐久性: 経年劣化により、剥がれや色あせが起こる可能性があります。張り替えが必要になる可能性も考慮する必要があります。

長く住みやすいのはどっち?専門家の意見と具体的なアドバイス

金額が変わらないという前提であれば、長く住みやすいのは漆喰と言えるでしょう。

専門家(建築士)の意見

建築士の視点から見ると、漆喰は建物の寿命を長く保つ上で非常に有効な壁材です。調湿効果による結露防止は、建物の腐食を防ぎ、耐久性を高めます。また、消臭・抗菌効果も、建物の衛生状態を維持する上で重要です。クロスは、デザインの豊富さや施工の容易さから、短期的な視点では魅力的な選択肢ですが、長期的にはメンテナンスコストや建物の寿命を考慮する必要があります。

具体的なアドバイス

* ライフスタイルを考慮する: 小さなお子さんやペットがいる場合、アレルギー体質の方などは、漆喰の調湿・消臭・抗菌効果が大きなメリットとなります。
* メンテナンスの容易さを重視するならクロス: 忙しい方や、メンテナンスに手間をかけたくない方は、クロスの方が適しているかもしれません。ただし、定期的な清掃は必要です。
* 将来的なコストを考える: クロスは張り替えが必要になる可能性があるため、将来的なコストも考慮しましょう。漆喰は適切なメンテナンスを行うことで、長期間にわたって使用できます。
* サンプルを確認する: 実際に漆喰とクロスをサンプルで比較し、質感や色合いを確認しましょう。好みやインテリアとの相性も重要です。
* 信頼できる施工業者を選ぶ: 特に漆喰は施工の技術が重要です。実績のある信頼できる業者を選びましょう。

まとめ:理想の住まいを実現するために

漆喰と自然素材クロス、どちらを選ぶかは、あなたのライフスタイルや優先順位によって異なります。 このQ&Aが、新築の壁材選びの参考になれば幸いです。「いろのくに」では、様々な色のインテリアコーディネート事例もご紹介していますので、ぜひご覧ください。

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