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アクアフォームの臭いの原因と安全性
新築住宅の吹き付け断熱にアクアフォームを採用されたとのこと、おめでとうございます。しかし、施工後の臭いでご心配されているとのこと、お気持ちお察しします。アクアフォームは、硬化後の安全性は高く評価されていますが、施工時における臭いについては、ご懸念される通り、いくつか原因が考えられます。
臭いの主な原因
アクアフォームの臭いの原因は、主に以下の2点です。
- イソシアネート: アクアフォームの主成分であるポリウレタンを生成する際に使用されるイソシアネートは、独特の刺激臭を持つ物質です。施工中は、このイソシアネートの臭いが強く感じられます。しかし、硬化後は化学反応により無害な物質に変化します。
- その他の添加剤: アクアフォームには、発泡剤や難燃剤などの添加剤が含まれています。これらの添加剤にも特有の臭いを持つものがあり、施工時の臭いに影響を与えます。こちらも、硬化後は臭いの元となる物質の多くが化学的に変化します。
重要なのは、施工直後の臭いは強くても、アクアフォームが完全に硬化すれば、臭いはほとんど気にならなくなるということです。アクアフォームのメーカーである旭化成ホームズは、硬化後の安全性について、様々な試験データに基づいた情報を公開しています。
お子様への影響と対策
20分程度の滞在で、お子様に目に見える健康被害が出たという報告はありませんでしたでしょうか?もし、咳や皮膚の異常などの症状が出ている場合は、速やかに医師に相談してください。
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しかし、通常、短時間の滞在であれば、健康への深刻な影響は少ないと考えられます。とはいえ、臭いが気になる場合は、以下の対策を行うことをお勧めします。
臭い対策
- 換気: 施工後、十分な換気を行うことが最も重要です。窓を開け放ち、換気扇を回し、数日間は継続的に空気の入れ替えを行いましょう。できれば、空気清浄機を使用するのも効果的です。24時間換気を導入している場合は、通常通り稼働させましょう。
- 脱臭剤: 市販の脱臭剤を使用するのも有効です。活性炭タイプの脱臭剤は、イソシアネートなどの臭いを吸着する効果があります。ただし、すべての臭いを完全に除去できるわけではありませんので、換気と併用しましょう。
- 時間をおく: 最も確実な方法は、十分な時間を置くことです。アクアフォームは硬化と共に臭いが減少していきます。数週間から数ヶ月かけて、臭いは徐々に薄れていきます。
- 専門家への相談: 臭いが強く、気になる場合は、施工業者やアクアフォームのメーカーに相談しましょう。専門家のアドバイスを受けることで、適切な対策を行うことができます。
専門家の視点:シックハウス症候群との関連性
吹き付け断熱材による臭いは、シックハウス症候群と関連づけられることがあります。シックハウス症候群は、建材などから放出される化学物質によって引き起こされる健康被害の総称です。しかし、アクアフォームは、シックハウス症候群の原因物質であるホルムアルデヒドなどをほとんど含まないことが知られています。
ただし、施工時の臭いによって、一時的に気分が悪くなったり、頭痛や目のかゆみなどの症状が出ることがあります。これは、イソシアネートなどの刺激臭によるもので、必ずしもシックハウス症候群とは限りません。
まとめ:安心と安全のための確認事項
アクアフォームは、硬化後の安全性が高い断熱材ですが、施工時の臭いについては注意が必要です。換気や脱臭剤の使用、そして時間をかけることで、臭いを軽減することができます。
お子様の健康が心配な場合は、医師に相談することも検討しましょう。施工業者やメーカーに相談することも、安心材料になります。
今回の経験を活かし、今後の新築住宅建築において、臭い対策を事前に検討しておくことも大切です。例えば、施工前に業者と十分に打ち合わせを行い、換気方法や臭い対策について確認しておきましょう。