新築における宅内LAN構築、電話・テレビ配線に関するQ&A

新築にともなう宅内ＬＡＮ構築と電話、テレビのスター配線について家を新築するにあたり、有線ＬＡＮを構築したいと思っています。（空配管も含め）パソコンやネットワークの知識はほとんどなく、最近ネットで調べてなんとなくわかってきた程度です。ＬＡＮにつなげたい場所は１Ｆ主寝室、子供部屋と２Ｆリビング、書斎、キッチンカウンターです。現時点で考えているのは、ルータやＨＵＢは１Ｆ廊下収納の枕棚の上か2階書斎の棚に設置して、そこから各部屋へのスター配管です。ＮＴＴ東日本のフレッツ光ネクストを利用する予定です。ここで質問です。①ＡＤＳＬじゃなく光の場合、電話回線とＬＡＮは全く関係ないと考えて構いませんよね？②テレビや電話もスター配線した方が良いというような内容をネットでたまに目にしますが、テレビ一台、固定電話は持っていない我が家の現状からは必要性を感じません。将来的なメリットを教えてください。③もしテレビや電話もスター型配線にする場合、ＬＡＮケーブルと同じ管に通すのですか？そもそも電話やテレビの線は管に入れるものなのでしょうか？④管の太さ、種類は何にすべきですか？⑤その他何かお気づきの点があればアドバイスお願いします。ちなみにテレビはＣＡＴＶ(ＣＡＴＶ契約が強制の地域のため)につなぎます。ＣＡＴＶを利用してインターネットにつなげるつもりはありません。質問自体がとんちんかんだった場合は失礼します。わかりにくい場合はその都度補足します。宜しくお願いいたします。補足既にご回答いただいている方々、どうもありがとうございます。加えて質問ですが、⑥起点となる部分の電源は具体的に何に必要で何個くらい設けておけば良いのでしょうか？

Contents

1 新築における宅内ネットワーク構築と配線計画：よくある質問と回答
2 質問①：光回線と電話回線は関係ない？
3 質問②：テレビ・電話のスター配線は必要？将来的なメリットは？
4 質問③：LANケーブルと電話・テレビ線を同じ管に通せる？
5 質問④：管の太さ、種類は？
6 質問⑤：その他アドバイス
7 質問⑥：電源は？
8 まとめ

新築における宅内ネットワーク構築と配線計画：よくある質問と回答

新築を機に快適なネットワーク環境を構築したいと考えている皆様、おめでとうございます！この記事では、宅内LAN、電話、テレビ配線に関する疑問を解決し、スムーズな工事、そして将来にわたる快適な生活を実現するための情報を提供します。

質問①：光回線と電話回線は関係ない？

はい、光回線（フレッツ光ネクストなど）の場合、電話回線とLAN回線は基本的に独立しています。ADSLのように電話回線を介してインターネットに接続する必要がないため、両者は物理的に接続されていません。ただし、光回線終端装置（ONU）によっては、電話回線の接続端子が用意されている場合がありますが、LANとは別系統です。

質問②：テレビ・電話のスター配線は必要？将来的なメリットは？

現在、テレビと固定電話を使用していないとしても、将来的な拡張性を考慮し、テレビ・電話回線のスター配線を検討することをお勧めします。特に、次のようなメリットがあります。

将来的な電話回線利用： 固定電話を廃止しても、緊急時や災害時などに備えて、電話回線を残しておくことは有効です。スター配線であれば、簡単に接続できます。
テレビ回線の柔軟性： 将来的に4K/8K放送への対応や、複数のテレビへの配線、またはホームシアターシステムの導入を検討する場合、スター配線は非常に便利です。配線を後から変更する必要がなく、壁内配線が美しく仕上がります。
スマートホームへの対応： 近年、スマートホーム機器の普及が進んでいます。これらの機器の中には、電話回線やテレビ回線を利用するものもあります。スター配線があれば、これらの機器を容易に設置できます。
転売時の価値向上： 新築住宅において、充実した配線環境は大きな価値となります。将来、住宅を売却する際、LAN配線だけでなく、電話・テレビ回線のスター配線も魅力的なポイントとなります。

質問③：LANケーブルと電話・テレビ線を同じ管に通せる？

LANケーブルと電話線、テレビ線を同じ管に通すことは、原則として可能です。ただし、以下の点に注意が必要です。

ノイズ対策： LANケーブルと電話線、テレビ線を同じ管に通すと、ノイズの影響を受ける可能性があります。特に、LANケーブルは高周波信号を使用するため、他のケーブルからのノイズの影響を受けやすいです。ノイズ対策として、それぞれを適切なシールド付きケーブルを使用し、管内でのケーブル同士の接触を避ける工夫が必要です。
ケーブルの種類： 電話線は、一般的にUTPケーブル（ツイストペアケーブル）を使用します。テレビ線は同軸ケーブルを使用します。LANケーブルは、カテゴリー5e以上、できればカテゴリー6a以上のケーブルを使用することをお勧めします。これらのケーブルは太さが異なるため、管の太さを適切に選択する必要があります。
管の種類： 配管には、難燃性のある高品質な管を使用する必要があります。また、管の太さは、使用するケーブルの本数と太さに合わせて選択する必要があります。後々のメンテナンスを考慮し、余裕のある太さの管を選択することをお勧めします。

質問④：管の太さ、種類は？

管の太さは、使用するケーブルの本数と太さによって異なります。一般的には、22mmまたは28mmの塩ビ管が使用されます。LANケーブル、電話線、テレビ線を複数本通す場合は、28mm以上の太さの管を選択することをお勧めします。管の種類は、難燃性のある高品質な塩ビ管を選びましょう。金属管を使用する場合は、電磁波シールド効果も期待できますが、コストが高くなります。

質問⑤：その他アドバイス

専門業者への依頼： 配線工事は専門知識と技術が必要なため、専門業者に依頼することを強くお勧めします。業者選びは慎重に行い、複数の業者に見積もりを取って比較検討しましょう。
将来の拡張性： 配線計画は、将来の拡張性を考慮して行いましょう。将来、新しい機器を追加したり、ネットワーク環境を変更したりする際に、配線が不足したり、変更が困難になったりしないように、余裕を持った計画を立てましょう。
配線図の作成： 配線工事の前に、配線図を作成しておきましょう。配線図があれば、工事の進捗状況を確認したり、問題が発生した場合に迅速に対応したりすることができます。
無線LANの併用： 有線LANに加えて、無線LANも併用することを検討しましょう。無線LANがあれば、スマートフォンやタブレットなどの無線機器を簡単に接続できます。

質問⑥：電源は？

ルータやHUBなどのネットワーク機器は、常に電源を必要とします。設置場所には、コンセントを必ず確保してください。さらに、将来的な拡張性を考慮し、余裕のあるコンセント数を確保することをお勧めします。例えば、ルータ、HUB、ネットワーク接続機器（NASなど）を想定し、最低でも2～3個のコンセントを確保することをお勧めします。また、UPS（無停電電源装置）の設置も検討すると、停電時でもネットワーク機器の稼働を維持できます。

まとめ

新築における宅内ネットワーク構築は、快適な生活を送る上で非常に重要な要素です。この記事で紹介した情報を参考に、専門業者と相談しながら、最適な配線計画を立て、将来にわたって快適なネットワーク環境を実現してください。