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窓枠結露の原因を探る:ペアガラスでも起こる結露現象
新築でペアガラスの樹脂サッシなのに窓枠が結露する、というのは確かに不思議に感じますよね。ペアガラスは断熱性能が高いので結露しにくいと思われがちですが、窓枠部分の結露は意外と起こりやすい現象です。特に、寒冷地で温度差が大きい場合、そして下枠部分に結露が集中するケースは、いくつかの原因が考えられます。
1. 冷気の影響:窓枠の熱橋
ペアガラスはガラスとガラスの間に空気層があることで断熱効果を発揮しますが、窓枠自体はガラスほど断熱性に優れていません。特に樹脂サッシでも、窓枠の材質や構造によっては、外気の冷気が伝わりやすい「熱橋」が発生することがあります。この熱橋によって窓枠の温度が下がり、室内の湿った空気が窓枠に触れると結露が発生します。下枠は床からの冷気が上昇してくるため、特に結露しやすい箇所です。
2. 換気不足:局所的な湿気滞留
24時間換気システムや換気扇を使用しているとのことですが、部屋全体の換気は十分でも、窓枠のすぐ近くは空気が停滞している可能性があります。カーテンや家具などが窓枠を塞いでいる場合、空気の循環が悪くなり、局所的に湿気が高まって結露が発生しやすくなります。
3. 窓枠の断熱性:施工不良の可能性
窓枠の断熱材の施工不良や、窓枠と壁の接合部からの隙間風も結露の原因となります。施工時に断熱材が不足していたり、隙間が空いていたりすると、冷気が侵入しやすくなり、窓枠の温度が下がって結露しやすくなります。特に新築の場合、施工時の不備が原因となっている可能性も考慮する必要があります。
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4. その他要因:湿度、温度差
部屋の湿度は50%程度とのことですが、朝方は湿度が高くなりがちです。また、寒冷地で13℃の温度差があるということは、外気温がかなり低い状態であることを示しており、結露リスクを高める要因となります。
窓枠結露対策:具体的な解決策
では、窓枠の結露を解消するために、どのような対策をすれば良いのでしょうか。以下の対策を段階的に試してみてください。
1. 換気改善:空気の循環を良くする
* 窓を開けて換気する:定期的に窓を開けて、部屋全体と窓枠周辺の空気を入れ替えます。特に朝、結露が発生しやすい時間帯に換気を心がけましょう。
* サーキュレーターを活用:サーキュレーターを使って、窓枠周辺の空気を循環させ、湿気を拡散させます。
* カーテンの調整:カーテンが窓枠を覆っている場合は、隙間を作るか、レースカーテンなど通気性の良いカーテンを使用しましょう。
2. 窓枠の断熱強化:熱橋対策
* 窓枠断熱材の追加:専門業者に相談し、窓枠に断熱材を追加する工事を行うことを検討しましょう。
* 隙間風対策:窓枠と壁の間に隙間がある場合は、コーキング材などで隙間を埋めて、冷気の侵入を防ぎます。
3. 除湿対策:室内の湿度を下げる
* 除湿機を使用する:特に朝方や湿度が高い日に除湿機を使用することで、室内の湿度を下げることができます。
* 湿度計で管理する:湿度計で室内の湿度を常にチェックし、適切な湿度を保つように心がけましょう。
4. 専門家への相談:原因究明と適切な対策
上記の対策を試しても改善が見られない場合は、建築業者や窓サッシの専門業者に相談することをお勧めします。原因を特定し、適切な対策を講じることで、結露問題を解決できる可能性が高まります。
事例紹介:類似事例からの学び
ある住宅メーカーの事例では、新築住宅で窓枠結露が発生した際に、窓枠と壁の接合部の断熱不良が原因であることが判明しました。専門業者による補修工事を行い、結露問題は解決しています。この事例からもわかるように、早期に専門家に相談することが重要です。
専門家の視点:結露は放置すると…
結露は、カビやダニの発生を招き、健康被害につながる可能性があります。また、建物の腐食や劣化を促進する原因にもなります。そのため、窓枠結露は放置せず、早めの対策が必要です。
まとめ:窓枠結露は解決できる!
ペアガラス樹脂サッシでも、窓枠の結露は起こりうる問題です。しかし、適切な対策を行うことで、結露を抑制し、快適な室内環境を保つことができます。まずは、換気改善や窓枠周辺の断熱強化を試みてみましょう。それでも改善が見られない場合は、専門家に相談することをお勧めします。