新築で防音室を作る!効果的な防音対策と費用を抑える方法

この度、新築予定なのですが、2階にちょっとした防音部屋を作りたいと考えております。用途としてはアンプを使ってのエレキギターやアコースティックギター、ボーカルの録音、電子ドラムで使用したいと思っています。私が検討しているHMが提案した、防音部屋の仕様は壁・サイディング14mm・アクアフォーム80mm・石膏ボード12.5mm×2、天井・屋根材(未定)・アクアフォーム100mm・石膏ボード12.5mm×2、床・ロックウール90mm・遮音シート(日東紡 J-700)・石膏ボード12.5mm・カーペット(サンゲツ・サンコーラス厚10mm)です。なお北側には樹脂サッシLOW-Eガラスの縦滑り窓×2、樹脂サッシLOW-EガラスのFIX窓×1、西側に樹脂サッシLOW-Eガラスの縦滑り窓×1があります。居室出入口は防音ドア(トステムプライベートドア Dr30程度)です。北側が道路まで6メートル、東側が隣家まで約7メートル(自宅内で5メートル、外壁から隣家まで2メートル)です。いまのところこの内容で勧めいているのですが、私のような用途でこの内容だと家の中での音はある程度仕方ないと思っています。しかし、周辺への音漏れがひどく苦情になるのではないかと心配です。HMの担当者は、「このレベルでやれば、相当防音できている、問題ないのでは」と言っておりましたが、できれば、もう少し防音性能をアップさせたいと思っています。そこで、防音性能をアップさせるにはなにか方法はありませんでしょうか。(できれば安く)補足なお、私が考えた案としては、壁に遮音シートZS(3mm)http://www.sonorize.jp/syaonsheet.htm+ロックウール50mm程度または遮音シート(日東紡 J-700)+ロックウール50mm程度を考えているのですが、これでどのくらい防音性能が上がりますでしょうか?

新築防音室の防音性能向上策:費用対効果の高い方法

ご自宅に防音室を作る計画、素晴らしいですね!エレキギター、アコースティックギター、ボーカル、電子ドラムと多様な楽器を使用される予定とのことですので、しっかりとした防音対策は必須です。ご提案されている仕様は、ある程度の防音効果は期待できますが、楽器演奏による騒音レベルによっては、近隣への音漏れが懸念されます。特に、電子ドラムは低音域の振動が大きいため、注意が必要です。HMの担当者の方の言葉通り、現状の仕様で「相当防音できている」と断言できるかは、実際の状況(建物の構造、周囲環境など)を考慮しなければ判断できません。

そこで、費用を抑えつつ防音性能を向上させるための具体的な方法をいくつかご提案します。

現状の防音仕様の評価と課題

まず、現状の防音仕様を評価してみましょう。

* サイディング14mm:外壁材としては一般的な厚みですが、防音効果は限定的です。
* アクアフォーム80mm:断熱材として優秀ですが、防音材としてはやや不十分です。
* 石膏ボード12.5mm×2:一般的な防音仕様ですが、より高い防音性能を求めるには、厚みのあるボードや複数枚重ねが有効です。

天井

* アクアフォーム100mm:壁と同様、断熱効果は高いですが、防音効果は限定的です。屋根材の種類によっても防音性能は大きく変わります。

* ロックウール90mm:比較的厚みのある吸音材で、ある程度の効果は期待できます。
* 遮音シート(日東紡 J-700):遮音性能の高いシートで、床からの音漏れ対策に有効です。
* 石膏ボード12.5mm:床構造全体での遮音性能を高めるためには、さらに厚みのあるボードや二重構造が望ましいです。

* 樹脂サッシLOW-Eガラス:断熱性能は高いですが、防音性能はそれほど高くありません。防音窓への交換が効果的です。

ドア

* 防音ドア(トステムプライベートドア Dr30程度):一般的な防音ドアですが、より高い遮音性能を求めるなら、Dr40以上の製品を選ぶべきです。

課題

現状の課題は、低音域の遮音性能の不足と、窓からの音漏れです。電子ドラムやアコースティックギターの低音は、壁や床を振動させて音漏れするため、特に注意が必要です。窓は、防音性能が低いことが多く、音漏れしやすい箇所です。

防音性能向上のための具体的な対策

ご提案いただいた遮音シートZS(3mm)や日東紡 J-700を追加するのも有効ですが、それだけでは十分な効果が得られない可能性があります。費用対効果を考慮すると、以下の対策がおすすめです。

1. 窓の防音対策

窓は音漏れしやすい箇所です。既存の窓に防音対策を施すか、防音窓への交換を検討しましょう。

* 既存窓への対策:厚手のカーテンやブラインド、防音シートなどを追加することで、ある程度の効果が期待できます。
* 防音窓への交換:最も効果的な方法ですが、費用が高額になります。予算と相談して検討しましょう。

2. 壁と天井の補強

壁と天井に、より効果的な防音材を追加します。

* 吸音材の追加:グラスウールやロックウールなどの吸音材を追加することで、室内の残響音を減らし、音漏れを抑制します。既存の断熱材の上に追加で施工可能です。
* 遮音材の追加:遮音シート(例:日東紡 J-700、遮音シートZS)を壁と天井に貼り付けることで、より効果的に音を遮断できます。ただし、シートだけでは効果が限定的なので、吸音材との併用が重要です。
* 石膏ボードの増し貼り:壁と天井に石膏ボードをさらに一枚追加することで、遮音性能を向上させることができます。厚みのあるボード(16mmなど)を使用すると効果的です。

3. 床の補強

床からの音漏れを防ぐために、以下の対策を検討しましょう。

* 遮音マットの追加:既存の遮音シートの下に、さらに遮音マットを追加することで、床からの振動を吸収し、音漏れを抑制します。
* 二重床構造:費用は高額になりますが、最も効果的な方法です。

4. ドアの強化

防音ドアの性能を高めるために、より遮音性能の高いドアへの交換を検討しましょう。

5. 低音対策

電子ドラムからの低音対策は特に重要です。

* 制振材の導入:壁や床に制振材を貼り付けることで、振動を抑制します。
* 防振ゴムの使用:電子ドラムの設置面に防振ゴムを使用することで、振動の伝達を減らすことができます。

費用を抑えるための工夫

防音工事は費用がかかりますが、以下の工夫で費用を抑えることができます。

* DIYによる施工:一部の作業をDIYで行うことで、人件費を削減できます。ただし、専門的な知識と技術が必要な作業もありますので、無理のない範囲で行いましょう。
* 材料の比較検討:防音材には様々な種類があり、価格も様々です。性能と価格を比較検討し、最適な材料を選びましょう。
* 段階的な施工:予算に合わせて、防音対策を段階的に行うことも可能です。まずは効果の高い対策から行い、必要に応じて追加で対策を行うことで、費用を抑えられます。

専門家への相談

防音工事は専門的な知識と技術が必要なため、専門業者に相談することをおすすめします。専門業者であれば、最適な防音対策を提案し、施工も行います。複数の業者に見積もりを取って比較検討することで、費用を抑えることができます。

まとめ

新築で防音室を作る際には、窓、壁、天井、床、ドアの全てに対して適切な防音対策を行うことが重要です。ご自身でできる範囲のDIYと、専門業者への依頼を組み合わせることで、費用を抑えつつ効果的な防音対策を実現できます。

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