Contents
床暖房導入のメリットとデメリット
新築時に床暖房の導入を検討されるのは賢明な選択です。快適な住空間を実現する上で、床暖房は大きな役割を果たします。しかし、導入前にメリットとデメリットをしっかり理解しておくことが大切です。
メリット
* 足元から暖まるので、体感温度が高い:空気を直接暖めるエアコンやストーブと異なり、床暖房は床から放射熱で暖めるため、足元からじんわりと暖まり、体感温度が高く感じられます。小さなお子さんや高齢者にも優しい暖房方法です。
* 空気が乾燥しにくい:空気を直接暖めないため、空気が乾燥しにくく、喉や肌の乾燥が気になる方にもおすすめです。加湿器の使用頻度を減らせる可能性もあります。
* お部屋がスッキリ片付く:エアコンやストーブなどの暖房器具が不要になるため、お部屋がスッキリと片付きます。インテリアの邪魔にならず、デザイン性を損なう心配もありません。
* ホコリが舞い上がりにくい:空気を循環させないため、ホコリが舞い上がりづらく、アレルギー症状のある方にも適しています。
デメリット
* 初期費用が高い:床暖房の導入には、工事費用や機器費用など、高額な初期費用が必要になります。
* ランニングコストも考慮が必要:ガス式でも、使用量に応じてランニングコストが発生します。電気式に比べてランニングコストは低い傾向がありますが、使用状況やガス料金によって変動します。
* リフォームが難しい:一度設置してしまうと、後からのリフォームが難しく、費用も高額になります。
* 温度調整に時間がかかる:暖まり始めるまでにはある程度の時間がかかります。急激な温度変化に対応できない点に注意が必要です。
ガス式床暖房の費用
ガス式床暖房の費用は、使用する機器の種類、施工面積、工事の難易度などによって大きく異なります。
費用内訳
* 機器費用:ボイラー、配管、パネルなどの機器費用。
* 工事費用:床下地工事、配管工事、仕上げ工事など。
* その他費用:設計費用、申請費用など。
単価(㎡あたり)
ガス式床暖房の単価は、㎡あたり15,000円~30,000円程度と幅があります。これはあくまで目安であり、実際の費用は業者によって異なります。正確な費用を知るためには、複数の業者から見積もりを取ることが重要です。
床暖房とその他の暖房器具の併用
床暖房を設置しても、ストーブやエアコンが完全に不要になるわけではありません。床暖房は足元を暖めるのが得意ですが、部屋全体を均一に暖めるには、補助的な暖房器具が必要になる場合があります。特に、寒い地域や断熱性の低い住宅では、併用がおすすめです。
併用する場合のメリット
* 温度調整の自由度が高い:床暖房とエアコン、ストーブを併用することで、状況に応じて温度調整の自由度を高めることができます。
* 効率的な暖房:床暖房で足元を暖め、エアコンやストーブで部屋全体を暖めることで、効率的な暖房を実現できます。
* 省エネルギー:状況に応じて暖房器具を使い分けることで、エネルギー消費を抑えることができます。
リビングでの設置場所
リビングでの設置場所としては、食卓机の下とソファ付近のどちらが良いか迷うところですが、ソファ付近をおすすめします。
ソファ付近に設置するメリット
* リラックス効果が高い:ソファに座ってくつろいでいる際に、足元が温かいとリラックス効果が高まります。
* 寒さを感じにくい:ソファに座っている時は、特に足元が冷えやすいので、床暖房を設置することで寒さを感じにくくなります。
* 効率的な暖房:ソファ付近に集中して暖めることで、効率的な暖房を実現できます。
食卓机の下に設置するデメリット
* 食事に影響を与える可能性:床暖房の熱で、食事に影響を与える可能性があります。
* 効率が悪い:食卓机の下は、人が常にいるとは限らないため、効率的な暖房とは言えません。
専門家の意見
建築士やインテリアコーディネーターなどの専門家に相談することで、より最適な床暖房の設置場所や種類を選ぶことができます。彼らは、住宅の構造や断熱性能、ライフスタイルなどを考慮した上で、最適なアドバイスをしてくれます。
まとめ
ガス式床暖房の導入は、快適な生活空間を実現する上で大きなメリットがありますが、高額な初期費用やランニングコストも考慮する必要があります。設置場所についても、ライフスタイルや住宅の構造などを考慮して、最適な場所を選ぶことが重要です。複数の業者から見積もりを取り、専門家の意見を参考にしながら、慎重に検討しましょう。