新築で簡易防音室を作る!壁・天井の防音に最適な合板選びと施工方法

壁・天井の防音に有効な合板を教えてください。 新築にて部屋のひとつを簡易防音室にしようと思っております。 建築の際にその部屋の壁と天井にロックウール(天井はグラスウール)・石膏ボード・同じ厚みの合板を組み合わせてもらうつもりなのですが、この場合使用するのに有効な合板の種類についておすすめがありましたら教えてください。 また、この組み合わせの場合だと石膏ボードと合板のどちらを部屋側にしたほうが良いでしょうか? ・主に昼間に管楽器を軽く吹く(譜読みや指さらい程度)・エレキギターをアンプで鳴らす(大音量にはしない) ・家が完成後はDIYにて床・壁に防音材を追加する予定がある。 以上、どうぞよろしくお願いします。

防音室作成における合板の選び方と配置

新築で簡易防音室を作る際に、壁と天井にロックウール(天井はグラスウール)、石膏ボード、合板を組み合わせる計画とのこと。素晴らしいですね!防音性能を高めるには、素材選びと配置が非常に重要です。今回は、管楽器やエレキギターの演奏に適した合板の種類と、最適な施工方法について詳しく解説します。

合板の種類:防音性能を高める素材選び

防音に効果的な合板を選ぶポイントは、密度厚みです。密度が高いほど、音の透過を抑制する効果が高まります。厚みも同様に、厚いほど防音効果は向上しますが、コストや施工性も考慮する必要があります。

いくつか候補となる合板をご紹介しましょう。

  • ラワン合板:比較的安価で入手しやすい合板です。防音性能は他の合板と比べると劣りますが、下地として使用することでコストを抑えられます。
  • シナ合板:ラワン合板よりも密度が高く、防音効果も向上します。比較的安価で入手しやすいのもメリットです。表面が滑らかで塗装もしやすいので、仕上げにも適しています。
  • LVL合板(Laminated Veneer Lumber):複数の単板を貼り合わせた合板で、高い強度と剛性を持ちます。防音性能も高く、特に低音域の遮音に効果を発揮します。価格はやや高めですが、防音性能を重視するならおすすめです。
  • MDF(Medium Density Fiberboard):木質繊維を圧縮して作られた板材で、密度が高く、防音効果に優れています。加工性も良好ですが、湿気に弱いという弱点があります。防湿処理をしっかり行う必要があります。

今回の用途を考慮すると、LVL合板またはMDFが最も効果的です。特に、低音域の遮音に優れたLVL合板は、エレキギターの音を効果的に抑えるのに役立ちます。予算と施工性を考慮して、最適な合板を選択してください。

石膏ボードと合板の配置:効果的な組み合わせ

ロックウールやグラスウールなどの吸音材の上に石膏ボードと合板を重ねる場合、石膏ボードを部屋側に、合板を外側に配置するのが一般的です。

その理由は以下の通りです。

  • 石膏ボード:吸音材と合板の間に配置することで、吸音材の性能を最大限に引き出し、音の反射を抑えます。また、合板の保護にもなります。
  • 合板:外側に配置することで、外部からの騒音の侵入を防ぎます。また、壁や天井の強度を高める役割も担います。

この配置によって、吸音と遮音の両方の効果を高めることができます。

DIYによる追加防音対策

新築後、DIYで床や壁に防音材を追加する予定とのこと。これは非常に効果的な対策です。

  • 床:防音マットや防音カーペットなどを敷くことで、床からの音漏れを防ぎます。特に、重量のある防音マットは効果的です。
  • 壁:吸音パネルや防音シートなどを貼ることで、壁からの音漏れを防ぎます。吸音パネルはデザイン性も高く、インテリアにも馴染みやすいものが多くあります。

これらのDIY対策は、初期段階での防音対策と合わせて、より効果的な防音室を実現する上で重要な役割を果たします。

専門家の視点:防音設計のポイント

防音室の設計は、専門知識が必要となる場合があります。特に、高い防音性能を求める場合は、建築士や音響専門家に相談することをおすすめします。

彼らは、建物の構造や音の伝播特性を考慮した上で、最適な防音設計を提案してくれます。また、使用する材料や施工方法についても、専門的なアドバイスを受けることができます。

防音性能の測定

防音性能を客観的に評価したい場合は、防音性能測定を行うことができます。専門業者に依頼することで、部屋の防音性能を数値で確認できます。測定結果に基づいて、さらに防音対策を検討することも可能です。

まとめ:理想の防音室を実現するために

簡易防音室を作るには、合板の種類、配置、そしてDIYによる追加対策が重要です。予算や施工性を考慮しながら、最適な組み合わせを選択し、専門家のアドバイスも活用することで、理想の防音室を実現できるでしょう。

今回ご紹介した情報を参考に、快適な音楽環境を手に入れてください。

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