新入り猫による先住猫へのいじめ問題とインテリアとの関係性

新入り猫が先住猫をいじめます。困っています。現在家に4匹の猫がいます。11歳のメス♀、4歳のメス♀、1歳のメス♀とオス♂です。現在1歳の猫二匹は、生まれて三ヶ月のところを二匹一緒に、里親さんからもらいました。オスの方は性格が穏やかで、スイッチが入ると活発なところもありますが先住猫に対して礼儀がなっている感じで誰とでも馴染める感じです。一方困っているのがメスの方なんですが、先住猫の4歳の子をいじめます。いきなり後ろから飛びついたり上から追い詰めたり…わたしの部屋が猫の溜まり場になっていて4匹大体いるのですが4歳の子が部屋に入ろうとすると(歩いてきた足音が微かに聞こえると)1歳の猫の目つきが変わり、必ずお尻を振って飛びつきます。まるでこの部屋に入ってくるなとでもいうように。それでいつも先住猫の方は唸って逃げてしまいます。問題の1歳のメスは好奇心旺盛で、先住猫に対して礼儀がないです。でもすごく可愛いところもあるのでどう叱ればいいのかわかりません。11歳のメスにはとくに危害なしです。とにかく先住猫がかわいそうなので、先住の2匹をめいいっぱい可愛がってます。ゲージに入れるといいと聞いたんですが、子猫用のすごく小さい天井が空いたゲージしかなく、困っています。どうかアドバイスお願いします。

猫同士のトラブル解決に向けた多角的なアプローチ

多頭飼いの猫家庭で、新入り猫が先住猫をいじめるという問題は、残念ながら珍しくありません。特に、幼い時期に兄弟猫と離れて新しい環境に来た猫は、社会化の過程で問題行動を起こす可能性があります。今回のケースでは、1歳のメス猫が4歳のメス猫を執拗に追いかけるという状況で、先住猫のストレスは相当なものと考えられます。解決のためには、猫の行動学的な理解に基づいた、多角的なアプローチが必要です。

1. 猫の行動と空間デザイン:インテリアの工夫

猫の行動は、環境に大きく影響されます。まず、あなたの部屋が猫たちの溜まり場になっているという現状を見直してみましょう。猫が縄張り意識を持つのは自然なことで、特に狭い空間ではストレスが溜まりやすくなります。

1-1. 複数スペースの確保と安全エリアの提供

猫が自由に移動できるスペースを確保し、それぞれが落ち着ける場所を作るのが重要です。例えば、

  • 猫専用の棚やキャットウォークを設置する:垂直方向の空間を利用することで、猫同士の接触機会を減らし、それぞれの猫が安全に過ごせる場所を作ることができます。壁に棚を取り付けたり、キャットウォークを設置することで、高所からの見晴らしの良い場所を提供できます。インテリアとしてもおしゃれなデザインのものがたくさんありますので、部屋の雰囲気を損なうことなく設置できます。
  • 隠れ家となるスペースを作る:段ボール箱、猫用ベッド、トンネルなど、猫が隠れて落ち着ける場所を用意しましょう。特に、4歳の猫が1歳の猫から逃げ込める安全な隠れ家が必要です。グレーの落ち着いた色合いのベッドやハウスは、猫がリラックスしやすい空間を作り出します。
  • 部屋を区切る:ベビーゲートなどを利用して、部屋の一部を4歳の猫専用の安全エリアとして確保するのも有効です。1歳の猫が侵入できないようにすることで、ストレスを軽減できます。

1-2. 猫がリラックスできるインテリアの選択

猫が落ち着ける空間を作るには、インテリアにも気を配ることが重要です。

  • 落ち着いた色合いの家具や小物:グレーやベージュなどの落ち着いた色合いは、猫の心を落ち着かせ、リラックス効果があります。刺激の強い色や柄は避けましょう。
  • 猫が登れる家具:猫は高い場所が好きです。猫が登ったり、寝そべったりできる家具を選ぶことで、安全な場所を提供できます。例えば、猫が登れるソファや、猫専用の棚などを設置するのも良いでしょう。
  • 自然素材を取り入れる:木や竹などの自然素材は、猫にとって安心感を与えます。猫用ベッドや爪とぎなどに自然素材を使ったものを選ぶのも良いでしょう。

2. 猫の行動修正とトレーニング

インテリアの工夫と並行して、猫の行動を修正するトレーニングも必要です。

2-1. 無視とリダイレクト

1歳の猫が4歳の猫をいじめた時は、絶対に注意したり、叱ったりしてはいけません。猫は人間の言葉が理解できません。むしろ、猫はあなたの反応を遊びと勘違いしてしまいます。代わりに、1歳の猫を無視し、おもちゃなどで気をそらす「リダイレクト」を行いましょう。

2-2. ポジティブな強化

4歳の猫が1歳の猫に攻撃されていない時、または落ち着いた行動を取っている時は、すぐに褒めてご褒美を与えましょう。これにより、良い行動を強化することができます。

2-3. フェロモン製品の活用

フェリウェイなどの猫用フェロモン製品は、猫のストレスを軽減し、安心感を与える効果があります。プラグインタイプやスプレータイプなど、様々な製品がありますので、状況に合わせて使用してみましょう。

3. ゲージの使用と代替案

子猫用の小さいゲージでは、1歳の猫を長時間入れるのは適切ではありません。ストレスの原因となり、かえって問題を悪化させる可能性があります。代わりに、広いスペースを確保できるケージを検討するか、安全な隠れ家を十分に提供することで、ゲージの使用は最小限に抑えましょう。

4. 専門家への相談

状況が改善しない場合、動物行動学の専門家や獣医に相談することをお勧めします。専門家のアドバイスを受けることで、猫の行動の根本原因を特定し、適切な解決策を見つけることができます。

まとめ:インテリアと行動療法の両面からアプローチ

新入り猫による先住猫へのいじめ問題は、猫の性格や環境、そして飼い主の対応によって解決策が変わってきます。インテリアの工夫による環境改善と、猫の行動修正トレーニングを同時に行うことで、猫たちが共存できる平和な生活を取り戻せる可能性が高まります。焦らず、根気強く取り組むことが重要です。

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