断熱材選びと屋根裏の通気:135mmのスペースを最大限に活かす方法

断熱材の種類と性能について伺います。ツーバイフォー住宅で、傾斜天井のために、断熱材を入れるスペースが、垂木の間130mmしかありません。屋根裏通気をしっかり取りたいので、「マグイゾベール」の「通気くん」を設置したいので、実際は100mmしかありません。 通気くん:http://www.isover.co.jp/products/11.html このスペースに設置できる断熱材で性能のよいものは次のどれでしょうか?また、他の物でもっと優れた物がありますか? ・高性能グラスウール100mm ・ネオマフォーム50mm ・カネライトフォーム65mm 屋根全体でなく、一部屋分だけなのですが、一部屋分だけ断熱性能をあげても、その部屋は涼しくならないですかね。 断熱材を間違えて50mmGWだけを入れてしまった工務店における再施工なので、一部屋分だけやりなおすわけです。 どうせならいいものを入れたいと思うのですが、いかがでしょうか?補足もう一度測定したところ、垂木の間が135mm。 その下にはすぐ傾斜天井があります。 よって、垂木の下に直行する木材を打ち付けて断熱材をさらに出っ張らせて入れることができません。 この方法は、あくまでスペースがある場合ですよね。 スペースが135mmしかなければ、通気くんと高性能GWを入れるしかないでしょうかね。

135mmのスペースにおける最適な断熱材選択

135mmという限られたスペースに、屋根裏通気も確保しつつ、高い断熱性能を実現するには、断熱材の種類と厚さ、そして通気層の確保が重要です。ご提示いただいた選択肢と、それ以外の選択肢を検討してみましょう。

選択肢の比較:高性能グラスウール、ネオマフォーム、カネライトフォーム

* 高性能グラスウール100mm:比較的安価で施工しやすい反面、断熱性能は他の2種類に劣ります。135mmのスペースに100mmのグラスウールと通気層を確保するのは可能ですが、断熱性能を最大限に引き出すには不十分です。

* ネオマフォーム50mm:高性能な硬質ウレタンフォーム断熱材です。断熱性能はグラスウールより高く、軽量で施工性も良いですが、厚さが50mmと限られています。135mmのスペースを有効活用するには、他の断熱材との組み合わせが必要になります。

* カネライトフォーム65mm:硬質ウレタンフォームの一種で、ネオマフォームと同様、高い断熱性能を誇ります。65mmであれば、通気層を確保しつつ、ある程度の断熱性能を得られますが、スペースを最大限に活かすにはやや物足りないかもしれません。

最適な組み合わせと追加提案

135mmのスペースを最大限に活かすためには、異なる断熱材を組み合わせることを検討しましょう。例えば、以下の組み合わせが考えられます。

* **ネオマフォーム50mm + 高性能グラスウール85mm:** ネオマフォームの高い断熱性能と、グラスウールの施工性を組み合わせることで、コストパフォーマンスと断熱性能のバランスを取ることができます。この場合、通気層の確保も可能です。

* **カネライトフォーム65mm + 高性能グラスウール70mm:** カネライトフォームの高い断熱性能をベースに、グラスウールを追加することで、さらに断熱性能を高めることができます。ただし、グラスウールの厚さを確保できるか確認が必要です。

その他の高性能断熱材

上記の選択肢以外にも、以下のような高性能断熱材があります。

* **セルロースファイバー:** 植物繊維を原料とした断熱材で、高い断熱性能と調湿効果を兼ね備えています。施工には専門業者が必要な場合が多いですが、135mmのスペースに吹き込み施工することで、隙間なく充填できます。

* **アクアフォーム:** 現場発泡ウレタン断熱材で、高い断熱性能と気密性を誇ります。隙間なく充填できるため、熱橋の発生を抑えられます。ただし、施工には専門業者が必要です。

一部屋だけの断熱強化の効果

一部屋だけ断熱性能を高めても、その部屋は涼しくなります。ただし、効果の大きさは、他の部屋の断熱性能や気密性、窓の性能などにも依存します

例えば、他の部屋が十分に断熱されていない場合、熱は他の部屋から流入するため、効果は限定的です。しかし、室温差を小さくすることで、快適性が向上することは間違いありません。特に、夏場であれば、その部屋の温度上昇を抑える効果が期待できます。

専門家への相談

断熱材の選択は、住宅の構造や気候、予算など様々な要素を考慮する必要があります。今回のケースのように、限られたスペースでの施工や、既存の施工の修正を行う場合は、断熱工事の専門業者に相談することを強くお勧めします。専門家は、最適な断熱材の種類や厚さ、施工方法などを提案し、より効果的な断熱工事をサポートしてくれます。

まとめ:限られたスペースを最大限に活用する

135mmという限られたスペースでも、適切な断熱材の選択と施工によって、十分な断熱性能を実現できます。複数の断熱材を組み合わせる、高性能断熱材を選択する、専門家に相談するなど、様々な方法があります。今回のケースでは、通気層の確保も重要なので、専門家のアドバイスを受けながら、最適なプランを立ててください。

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