敷金返還に関する疑問と解決策:適正な金額の判断と交渉方法

引越しの退居の際の、敷金返還について質問があります。調べてみましたが、私ではいまいちよく分かりませんでしたので、どなたか詳しい方、教えていただけますととても助かります! 不動産屋さんとのやりとりメールです(名前は全て仮名) 私の支払う金額が、適正金額か(過剰請求か、それともかなり安くしてもらっているのか…) 私では調べきれませんでした。 どなたか詳しい方、教えていただけませんでしょうか。 よろしくお願いします!! ——- 山田様 ○○不動産の田中です。退去の清算についてご連絡いたします ①山田様ご負担分 お預かりの敷金50,000円から差し引き確定 ハウスクリーニング 21,000円 シャワーカーテン 3,150円 スチールラック処分 450円 洗濯ホース接続エルボ 1,545円 水道代(8・9月分) 3,297円 —— 合計 29,442円 ②別途補修費 クロス張替え 洋室 壁 33.0m 41,580円 クロス張替え 玄関・キッチン 壁 29.0m 36,540円 CF張替え 洋室11m、玄関・キッチン6.5m 63,310円 —— 合計 141,430円 契約書特約第5条に退去時の通常使用の損耗分を含む現状回復費用は入居者負担と定めています。 しかしながら入居時にクロス・CFが新品ではなかったため 国土交通省の原状回復をめぐるガイドラインを基準といたしまして 約3年5ヶ月間居住されたことを考慮し、上記補修費の25%(35,357円)が 山田様のご負担となります。 以上を踏まえまして、 ①+(②×25%)=64,799円を負担していただきます。 敷金から相殺できない14,499円は、口座へお振込みください。 下記のように算出いたしました。 (新品の状態が100%、耐用年数6年、定額法での計算を前提としています) 山田様ご入居時 クロス・CF共に新品ではない 山田様の前の入居者は約4年半お住まい →定額法に基き、張替え時から4年6ヶ月経過時、 部屋・キッチン廊下のクロス・CFは65%損耗=残存価値は新品時の35% 山田様ご退去時 山田様約3年5ヶ月居住+前入居者約4年半=約7年9ヶ月 →定額法に基き(6年超経過時、残存価値は10%下限) 部屋・キッチン廊下のクロス・CFの価値=残存価値は新品時の10% 入居時価値35%-退去時価値10%の差である25%を、 山田様ご入居時の自然損耗分と判断しております。 山田様には当時の相場であった家賃45,000円のところを 1万円減額しております。 月々の家賃を減免する代わりに 入居時の自然損耗分をご負担いただくというご契約です。 株式会社○○不動産 田中補足>回答していただいた皆様 早速のご回答ありがとうございました! 補足ですが、汚れは確かにあります その汚れは通常生活の自然損耗(冷蔵庫周りとパソコン周り)のみで タバコも吸わずカレンダーやポスターも貼っていなかった為、日焼けはないという状態です。 家賃は一万円の減額があり、月3万5千円でした。

敷金精算明細書の確認と疑問点

山田さんのケースでは、敷金50,000円から64,799円を差し引くため、14,799円の追加支払いが必要とされています。内訳はハウスクリーニングなどの費用と、クロスやCFの張替え費用の一部が含まれています。しかし、入居時の状態が新品ではなかったこと家賃減額との関連など、疑問点が残ります。

国土交通省ガイドラインと現状回復費用

国土交通省の原状回復ガイドラインでは、通常使用による損耗は借主の負担ではないとされています。今回のケースでは、入居時の状態を考慮し、補修費用の25%を借主負担としていますが、この割合が妥当かどうかを検証する必要があります。

ガイドラインのポイント

* **通常損耗の範囲:** 経年劣化による汚れや傷は、通常使用による損耗とみなされ、借主の負担とはなりません。冷蔵庫やパソコン周辺の汚れなどは、この範囲に含まれる可能性が高いです。
* **故意・過失:** 故意または過失による損傷は、借主の負担となります。タバコによるヤニ汚れや、カレンダーの跡などは該当する可能性があります。
* **特別な修繕:** 特別な修繕が必要な場合は、借主と貸主で協議する必要があります。

家賃減額と自然損耗分の関係

不動産会社は、家賃を1万円減額した代わりに、入居時の自然損耗分を借主負担とする契約だと説明しています。しかし、この契約内容が明確に書面で示されているかを確認する必要があります。口頭での合意だけでは、後々トラブルになる可能性があります。

具体的なアドバイス:敷金返還交渉のステップ

1. **契約書を確認する:** 契約書に、敷金精算に関する特約事項や、入居時の建物の状態に関する記述がないか確認しましょう。写真や動画があれば、さらに有効です。
2. **明細書を詳細に検討する:** 各項目の金額が妥当かどうか、根拠となる資料(見積書など)を請求しましょう。特に、クロスやCFの張替え費用は、㎡単価や工事内容を詳しく確認する必要があります。
3. **専門家に相談する:** 不動産会社との交渉に不安がある場合は、弁護士や不動産相談窓口に相談することをお勧めします。専門家のアドバイスを受けることで、より有利な交渉を進めることができます。
4. **交渉記録を残す:** 不動産会社とのやり取りは、メールや手紙などで記録を残しましょう。証拠として重要になります。
5. **証拠写真を提出する:** 入居時の状態と退去時の状態を比較できる写真や動画があれば、交渉に有利に働きます。特に、冷蔵庫やパソコン周辺の汚れが通常使用によるものだと主張する場合は、写真が重要です。

専門家の視点:弁護士からのアドバイス

弁護士に相談することで、契約書の内容や、不動産会社からの請求が適正かどうかを判断してもらうことができます。また、交渉の進め方や、必要に応じて法的措置を取ることも検討できます。特に、家賃減額と自然損耗分に関する契約内容が曖昧な場合は、弁護士に相談することを強くお勧めします。

事例紹介:類似ケースと解決方法

過去の判例や類似ケースを参考に、自分のケースにおける妥当性を判断することができます。例えば、同様の物件で、同じ程度の使用期間後の敷金返還事例を調べることで、参考にすることができます。インターネット検索や、弁護士・不動産相談窓口への相談で情報収集を行いましょう。

まとめ:交渉を有利に進めるために

敷金返還に関するトラブルを避けるためには、契約書をしっかり確認し、不明な点は事前に質問することが重要です。また、証拠となる資料をしっかり保管し、必要に応じて専門家に相談することで、より有利な交渉を進めることができます。

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