敷金礼金ゼロでも安心?退去時のクロス張替え請求に関するQ&A

敷金礼金無で入居。退去時の請求にビックリ!! 当方、不動産の知識がないもので、是非皆様の知識をお貸しくださいm(- -)m 2010年8月に敷金礼金ゼロで賃貸マンションに入居しました。この度結婚を期に広い部屋に引っ越す為、昨日退去致しました。退去時の業者立会いで、部屋の状況を確認するとの事で昨日業者の方が来られました。私は喫煙者ですが、部屋の中ではほとんど吸うことは無く、クロスの張替え等の費用は掛からないものと思っておりましたが、「喫煙者です。」の一言を言った瞬間に、業者の方から「全面張替えですね。」と・・・「クリーニングではだめですか?」と伝えても、「会社規定ですべて張替えとなっているので」と・・・最終的には「角とかが黄色くなってますし~」 ←最初は全く言っていなかったし、キレイです。◆質問① クロスの全面張替えは業者の方のさじ加減で決まるものなのでしょうか? クロスは本当にキレイな状態です。納得できません。請求金額は後日送付しますので、今回の現状確認と今後のクロス張替えに関してサインを下さいと言われたので、クロス張替え費用尋ねたのですが全く教えてくれず。だいたいいくらか分からないとこちらも準備もできないし、そもそも大体の金額はわかるでしょう?と聞いても、「いや、わかってますが、今は教えることができません、後日の請求書で確認してください」と拒否されるばかりでした。そればかりか、サインしてもらわないと帰る事は許可できない。と半ば強引にサインを強要されました。◆質問② 金額を教えてもらえずにクロス張替えの許可をして、後日金額が請求ってありえるのでしょうか?極端な話、100万円請求されたら払わないといけないですよね・・・金額が分からないものに関して後日の請求がきた場合、その金額に従って支払いに応じなければいけないでしょうか?長くなって申し訳ありませんが、請求金額がわからない不安と、納得できないモヤモヤ感で、非常に不愉快な思いをしています。どなたか教えてください。お願いします。

敷金・礼金ゼロ物件の退去時精算における注意点

敷金・礼金ゼロの賃貸物件は、初期費用を抑えられるメリットがありますが、退去時の修繕費用負担については、通常の敷金・礼金ありの物件とは異なる点があります。今回のケースのように、予想外の請求に直面する可能性があるため、契約内容や退去時の精算ルールをしっかり理解しておくことが重要です。

質問①:クロスの全面張替えは業者のさじ加減で決まるのか?

結論から言うと、クロスの全面張替えが業者のさじ加減だけで決まることはありません。しかし、今回のケースのように、不当な請求をされる可能性も否定できません。

賃貸借契約書と重要事項説明書を確認する

まず、賃貸借契約書と重要事項説明書を改めて確認しましょう。契約書には、原状回復義務に関する条項が記載されているはずです。この条項には、退去時の修繕範囲や費用負担について規定されていることが多いです。特に、「通常の使用の範囲を超える損耗」についての記述に注目しましょう。喫煙によるクロスへのヤニ汚れが、通常の使用の範囲を超えるかどうかが争点となります。

「通常の使用」の範囲とは?

「通常の使用」の範囲は、裁判例などでも争われる難しい問題です。一般的には、居住者の故意・過失による損耗は負担するとされています。しかし、今回のケースのように、喫煙者が部屋でタバコを吸っていたとしても、それが「通常の使用」の範囲内と判断される可能性もあります。

例えば、換気を適切に行い、ヤニ汚れを最小限に抑える努力をしていた場合、全面張替えではなく、部分的なクリーニングで済む可能性があります。業者側の主張が一方的で、客観的な根拠に欠ける場合は、異議を申し立てることができます。

客観的な証拠を確保する

退去時の状況を写真や動画で記録しておくことは非常に重要です。特に、クロスの状態を複数枚の写真で撮影し、汚れの程度や範囲を明確に記録しておきましょう。これにより、後日のトラブルを回避することができます。

質問②:金額不明のまま許可して、後日請求ってありえるのか?

金額を事前に知らされずにクロス張替えの許可を求められるのは、不自然です。一般的には、見積もりを提示し、居住者の同意を得てから作業を行うのが一般的です。

高額請求への対応

仮に、後日100万円という高額な請求が来たとしても、必ずしもその金額に従わなければいけないわけではありません。

* 請求内容を確認する:請求書の内容を詳細に確認し、各項目の根拠が妥当かどうかを判断します。不当な請求と思われる場合は、異議を申し立てることができます。
* 専門家に相談する:不動産会社や弁護士などに相談し、法的観点からアドバイスを受けることが重要です。
* 交渉する:業者と交渉し、請求金額の減額を検討します。写真や動画などの証拠があれば、交渉に有利に働きます。
* 必要に応じて裁判も視野に入れる:交渉がまとまらない場合は、裁判を検討する必要もあります。

具体的なアドバイス

* 契約書を熟読する:賃貸契約を結ぶ際には、契約書の内容をしっかり理解しましょう。特に、原状回復に関する条項は注意深く読み、不明な点は不動産会社に確認しましょう。
* 退去時の立会いは必ず行う:退去時には、必ず不動産会社または管理会社立会いの下、部屋の状況を確認しましょう。その際に、写真や動画で記録を残すことを忘れないでください。
* 専門家に相談する:トラブルが発生した場合は、弁護士や不動産会社などの専門家に相談しましょう。彼らは、法的観点から適切なアドバイスをしてくれます。
* 証拠をしっかり残す:写真や動画、メールなどの証拠をしっかり残しておくことで、後日のトラブルを回避することができます。

専門家の視点:弁護士からのアドバイス

弁護士の視点から見ると、今回のケースは、業者の対応に問題がある可能性が高いです。金額を事前に提示せず、サインを強要する行為は、消費者契約法に抵触する可能性があります。

まとめ

敷金・礼金ゼロ物件は、初期費用を抑えられる反面、退去時の費用負担リスクが高いことを理解しておきましょう。契約内容をしっかり確認し、退去時には証拠をしっかり残すことで、トラブルを回避することができます。不明な点があれば、専門家に相談することをお勧めします。

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