敷金・礼金0円の物件の退去時費用|新築マンションの場合の注意点

不動産関係の方に質問をさせて頂きます。敷金・礼金が「0円」の物件を見つけたのですが、この場合、退居時の補修費用なんかはどうなるのですか?全額自腹ですか?ちなみに部屋は9月完成予定の新築です。

敷金・礼金0円物件の退去時の費用負担について

敷金・礼金0円の物件は、初期費用を抑えられる魅力的な条件ですが、退去時の修繕費用負担について、しっかり理解しておく必要があります。結論から言うと、敷金・礼金0円の場合、退去時の修繕費用は原則として借主負担となります。新築物件であっても例外ではありません。

敷金とは、家賃の滞納やお部屋の破損に対する保証金として大家さんが預かるお金です。敷金がある場合、退去時に部屋の状態を精査し、通常の使用による損耗を除いた部分について、敷金から修繕費用を差し引いた残額が返還されます。しかし、敷金・礼金0円の物件では、この保証金がありません。そのため、たとえ新築物件であっても、退去時に発生する修繕費用は全額借主の自己負担となるのです。

新築物件でも発生する可能性のある修繕費用

新築物件だからといって、修繕費用が発生しないとは限りません。以下のようなケースで費用が発生する可能性があります。

通常の使用による損耗を超える破損

* 壁や床の大きな傷や汚れ: 小さな傷や汚れは通常の使用による損耗とみなされますが、大きな穴や深い傷、タバコの焦げ跡などは修繕が必要となり、費用が発生します。
* 水回りの故障: 故意によるものだけでなく、不注意による水漏れや故障も借主負担となる可能性があります。例えば、排水口の詰まりや蛇口からの水漏れなどです。
* 設備の破損: ドアノブの破損、窓ガラスの割れ、照明器具の故障なども、借主の責任で修繕が必要となる場合があります。
* ペットによる損傷: ペットを飼う場合は、事前に大家さんに許可を得ることが必須です。許可を得ていても、ペットによる壁や床の傷、臭いなどは修繕費用が発生する可能性があります。

故意または過失による損傷

* 故意の破壊行為: 壁に穴を開ける、故意に物を壊すなど、故意による損傷は全額借主負担となります。
* 重大な過失: 不注意による火災や水害など、重大な過失による損傷も、借主が責任を負う可能性があります。

退去時の修繕費用を抑えるための具体的な対策

敷金・礼金0円物件に住む場合、退去時の修繕費用をできるだけ抑えるための対策が重要です。

入居前の状態をしっかり確認する

入居前に、部屋の隅々まで丁寧に確認し、傷や汚れなどを写真や動画で記録しておきましょう。もし、入居前にすでに傷や汚れがあった場合、大家さんに報告し、記録を残しておくことで、退去時のトラブルを回避できます。

丁寧な使用を心がける

日頃から、部屋を丁寧に使うことが大切です。小さな傷や汚れは、こまめな掃除やメンテナンスで防ぐことができます。

契約内容をしっかり確認する

契約書には、修繕に関する事項が記載されています。特に、修繕費用の負担割合や、修繕が必要となる基準などが明確に書かれているかを確認しましょう。不明な点があれば、不動産会社に質問し、納得してから契約を結びましょう。

退去時の清掃を徹底する

退去時には、プロの清掃業者に依頼することをおすすめします。プロの清掃によって、汚れや傷をきれいに除去することで、修繕費用を抑えることができます。

オプション保険の検討

退去時における修繕費用を補償するオプション保険があります。保険料はかかりますが、万が一の際に大きな費用負担を避けられるため、検討する価値があります。

専門家の視点:不動産会社への確認が重要

不動産会社に、退去時の修繕費用に関する詳細な説明を求めることが大切です。具体的には、以下の点を明確に確認しましょう。

* 修繕費用の算定基準: どのような基準で修繕費用が算定されるのかを具体的に確認しましょう。
* 修繕が必要となる基準: どのような状態が修繕が必要と判断されるのか、具体的な例を挙げてもらいましょう。
* 修繕費用の見積もり: 修繕が必要になった場合、事前に見積もりを提示してもらえるかを確認しましょう。
* トラブル発生時の対応: 修繕費用に関して、大家さんとの間でトラブルが発生した場合の対応について確認しましょう。

まとめ:敷金・礼金0円物件はメリットとデメリットを理解して選択しよう

敷金・礼金0円物件は、初期費用を抑えられるメリットがありますが、退去時の修繕費用は全額自己負担となるリスクも伴います。契約前に、不動産会社としっかりと話し合い、修繕費用に関する内容を明確に理解した上で、住むかどうかを判断することが重要です。 丁寧な使用と入退去時の記録、そしてオプション保険の検討など、費用を抑えるための対策をしっかりと行いましょう。

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