散歩前の犬の興奮を抑える方法|リードを付けると暴れる犬の対処法

散歩に出かけようと、リードを出すと暴れます。飛び跳ねたり、走り回ったり、手足を軽く噛んだり、普段登るのを禁止しているソファに登ったり、ぬいぐるみやクッションを振り回したり… 喜んでると思うんですが、リードを付けようとすると逃げ、何を言っても言うことを聞きません。普段は大人しく従順ですが、興奮するとガラリと変わってしまいます。一応3〜5分ぐらいジッとしてると、自分からオスワリをしに来るのですが、このままでいいのか不安です。「他にも良いやり方がある」という方は是非回答お願いします。

散歩前の興奮、その原因と解決策

愛犬が散歩のリードを見せると興奮し、暴れるのは、散歩への期待感と高揚感が原因です。これは決して悪いことではありませんが、安全のためにも、そして飼い主さんのためにも、興奮を抑えるトレーニングが必要です。 犬は、リード=散歩と学習しているので、リードの登場は「楽しい時間」の合図となるのです。しかし、その興奮が制御不能な状態になっていることが問題です。 この状態を放置すると、リードにつまずいて転倒したり、他の犬や人に危害を加えてしまう可能性もあります。

興奮の原因を分析する

犬の興奮の度合いは、犬種、年齢、性格、過去の経験などによって異なります。 例えば、若い犬や活発な犬種は、興奮しやすい傾向があります。また、過去にリードをつけられて嫌な経験をした犬は、リードに対してネガティブな反応を示す可能性があります。

興奮の原因を特定するために、以下の点をチェックしてみましょう。

  • リードの種類:普段使っているリードは、犬にとって快適なものですか?締め付けが強すぎたり、長さが合わなかったりすると、犬は不快感を覚え、興奮の原因となる可能性があります。
  • 散歩の頻度:散歩の頻度が少なすぎると、犬は散歩への期待感が高まり、興奮しやすくなります。逆に、散歩が多すぎると、犬が疲れてしまい、興奮が抑えられないこともあります。
  • 散歩コース:いつも同じコースを歩いていると、犬は飽きてしまい、興奮しやすくなります。コースを変えてみたり、新しい場所へ散歩へ行くことで、犬の関心を高めることができます。
  • 過去の経験:過去にリードをつけられて嫌な経験をしたことはありませんか?例えば、無理やりリードをつけられたり、散歩中に叱られたりした経験があると、犬はリードに対してネガティブな反応を示すようになります。

具体的な解決策とトレーニング方法

興奮を抑えるためには、以下のトレーニング方法を試してみましょう。

1. 「待つ」トレーニング

リードを出す前に、「待て」の合図で犬を落ち着かせます。 最初は数秒でも構いません。徐々に時間を延ばしていきましょう。 「待て」のコマンドにきちんと従ったら、ご褒美を与えましょう。 このトレーニングは、犬に「落ち着いて待つ」行動を学習させることで、興奮を抑える効果があります。

2. 「おすわり」「伏せ」トレーニング

リードを出す前に、「おすわり」や「伏せ」の姿勢をさせ、落ち着いてからリードをつけます。 これも「待つ」トレーニングと同様に、成功したらご褒美を与えましょう。 このトレーニングは、犬の注意をそらし、興奮を鎮める効果があります。

3. 「カミング・スルー」トレーニング

リードをつけた状態でおやつを犬の目の前で揺らし、犬がリードに慣れるようにします。 犬がリードを嫌がらずに、喜んでついてくるようにトレーニングします。 このトレーニングは、リードをポジティブな経験と結びつけることで、犬のリードへの抵抗感を減らす効果があります。

4. 環境の工夫

散歩の準備をする場所を変えるのも効果的です。 玄関ではなく、リビングなど、犬が落ち着ける場所でリードをつけると、興奮を抑えやすくなります。 また、リードをしまう場所も決め、散歩以外の時は見えないようにしましょう。

5. 興奮のサインに気づく

犬の興奮のサイン(尻尾を激しく振る、吠える、飛びつくなど)に気づいたら、すぐに落ち着かせる行動を取りましょう。 例えば、犬を別の部屋に連れて行き、落ち着くまで待ちます。 そして、落ち着いてから、改めて散歩の準備を始めましょう。

インテリアと犬の落ち着き

犬の落ち着きには、住環境も大きく影響します。 インテリアを工夫することで、犬の興奮を抑えることができます。

落ち着ける空間を作る

犬が落ち着いて過ごせる空間を作るために、以下のような工夫をしてみましょう。

  • 犬専用のベッドやクッションを用意する:犬が自分の場所として認識できるよう、快適なベッドやクッションを用意しましょう。 ブラウン系の落ち着いた色のベッドは、犬をリラックスさせる効果があります。
  • 騒音対策をする:犬は騒音に敏感です。 騒音対策として、カーテンやじゅうたんを使用したり、防音効果のあるアイテムを導入したりしましょう。 特に、散歩の準備をする時間帯は、静かな環境を心がけましょう。
  • 落ち着ける色のインテリアを選ぶ:ブラウン、ベージュ、アイボリーなどの落ち着いた色は、犬をリラックスさせる効果があります。 逆に、赤や黄色などの刺激的な色は、犬を興奮させる可能性があります。 インテリアの色選びにも注意しましょう。
  • フェロモンディフューザーを使用する:犬のフェロモンを模倣したディフューザーを使用することで、犬をリラックスさせる効果が期待できます。 アロマディフューザーと併用する際は、犬に安全な精油を選びましょう。

専門家の意見

動物行動学の専門家によると、「散歩前の興奮は、犬の自然な行動であり、完全に抑制する必要はありません。しかし、安全面や生活の質を考慮すると、適切なトレーニングで興奮をコントロールすることが重要です。 ご褒美を使ったポジティブなトレーニングが効果的です。 また、犬の性格や状況に合わせて、トレーニング方法を調整することが大切です。」とのことです。

まとめ

散歩前の犬の興奮は、適切なトレーニングと環境の工夫で改善できます。 焦らず、根気強くトレーニングを行い、愛犬との快適な散歩時間を楽しみましょう。 インテリアも、犬の落ち着きに大きく影響するので、落ち着ける空間づくりを心がけましょう。

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