捨てられない父と、整理整頓が好きな娘の葛藤:物の整理収納と心の整理

物が捨てられない父に困っています。同居している父が本当に物を捨てられません。まだ使える物を捨ててしまうのは物を粗末にしていることと同じなので、捨てられないのは私も理解できるのですが、父は使えなくなった物や必要のない物も捨てられないのです。例えば、使用済みの空き瓶、履かなくなったボロの靴、自分には関係ない書類(申込書や申請書)などです。父の前で捨てると、ごみ袋からまた出して戻していたりすることもあります。父は家の木を切ったり草むしりをしたりすることはでき、そういう仕事は丁寧で綺麗にこなせるので、決して片付けるのが面倒臭いとか片付けられない性格とかではないと思うのですが、家の中の物は綺麗に片付けることができず、捨てられないくせに新しい物を買ってきたりするのです。簡単に言うと、必要のない物をため込む→片付けずにいっぱいになる→物の置き場を増やすために必要のない棚やカラーボックスを買ってくる→また物をためる…この繰り返しです。捨てられないだけならまだいいのですが、簡単に必要のない物を買ってきて物を増やすので困っています。特に最近困っているのが、自分の部屋だけでなく私の部屋に勝手に入り「洋服がいっぱいあったから…」という理由でハンガーラックを買ってきて私の部屋に無断で置いたり、母の部屋に勝手に入り「化粧水がベッドの下に置いてあったから…」という理由で小さい化粧台を買ってきて母の部屋に無断で置いたりします。正直怒りがわいてくるというか、実の父に言ってはいけないと思うのですが、気味が悪いです。あと捨てられないくせに物に思い入れはなく、母が父がいない間にこっそり物を捨てるのですが、なくなったことすら気が付いていないのです。歳をとってきたせいか、私や母が「なんで捨てられないの!」「また余分な物を買ってきて物を増やして!」と叱ると、父はキレて怒り出すことがあります。でも正当な理由を言うことはできず、「うるせえな!」「使うんだよ!」としか言い返せないのです。母がかわいそうです。そしてこれからのこと(老後の生活)が心配になります。でも決してごみ屋敷ではなく、週1回は必ず掃除をしているので物であふれてるわけではないのですが、私は片付けることや整理整頓が好きなので、どうしても理解できなくて、また捨てられない理由をきちんと伝えることさえできない父が情けなく思ってしまいます。どなたか私に解決方法を教えてくれませんか。

捨てられない行動の裏にある心理と、具体的な解決策

ご両親と同居されている中で、お父様の「捨てられない」行動に悩まれているとのこと、大変お辛い状況ですね。ご自身の整理整頓好きなお気持ちと、お父様の行動のギャップからくるストレスは想像に難くありません。しかし、ごみ屋敷ではない、週に一度は掃除をされているという状況から、お父様の行動には、単なる「片付けられない」以上の問題が潜んでいる可能性があります。

1. 捨てられない行動の背景を探る

お父様の「捨てられない」行動は、単なる几帳面さや、物への執着心とは少し異なる側面があるように感じます。 使わなくなった物や不要な物をため込み、新しい物を買い足すという行動パターンは、心理的な要因が深く関わっている可能性が高いです。

* 過去の思い出との関連: 物には、お父様にとって大切な思い出が詰まっているかもしれません。特に、使用済みの空き瓶やボロい靴などは、具体的な出来事や人との繋がりを想起させる「トリガー」になっている可能性があります。
* 不安や喪失感の軽減: 物を捨てることで、何かを失う不安や、将来への不安を感じている可能性があります。特に高齢になると、変化への抵抗や、過去の安心感を維持したいという気持ちが強くなる傾向があります。
* コントロール欲求: 物をため込むことで、生活空間を自分の思い通りにコントロールしているという感覚を得ているのかもしれません。これは、年齢を重ねるにつれて、自分自身のコントロールが難しくなることに対する一種の抵抗反応とも考えられます。
* 認知機能の低下: 年齢を重ねることで、認知機能の低下が起きる可能性もあります。不要な物と必要な物を区別することが難しくなったり、物の場所を忘れてしまったりするケースも考えられます。

2. お父様とのコミュニケーション:共感と理解から始める

まずは、お父様を責めるのではなく、共感理解から始めましょう。「捨てられない気持ち」を否定するのではなく、その背景にある感情や考えを丁寧に聞き出すことが重要です。

* 穏やかな会話: 怒ったり、批判したりするのではなく、落ち着いたトーンで、お父様の気持ちを理解しようと努めましょう。「お父さん、最近、物が増えてきたね。何か困っていることでもあるのかな?」など、心配する気持ちを伝えることが大切です。
* 具体的な事例を挙げて話す: 「この空き瓶、捨ててもいいかな?」と、具体的な物について相談してみましょう。お父様の反応を見ながら、少しずつ捨てていく練習をしてみましょう。
* 「思い出」をデジタル化: 写真やビデオで思い出を記録し、物理的な物を手放すことを提案してみましょう。古い写真や手紙などは、デジタル化することで、思い出は残しつつ、物理的なスペースを確保できます。
* 専門家の相談: 状況が改善しない場合は、整理収納アドバイザー臨床心理士などの専門家に相談することを検討しましょう。専門家のアドバイスを受けることで、より効果的な解決策が見つかる可能性があります。

3. 物の整理:少しずつ、確実に

一気に片付けようとせず、少しずつ、確実に進めていきましょう。

* 小さな成功体験: 一度に多くの物を捨てるのではなく、小さなことから始め、成功体験を積み重ねていきましょう。例えば、1日に1つの不用品を捨てるなど、小さな目標を設定することが効果的です。
* 分類と選別: 物を種類別に分類し、必要な物と不要な物を明確に区別します。不要な物の中でも、すぐに捨てられない物については、一旦保管場所を確保し、一定期間後に改めて判断するのも良い方法です。
* 捨てる基準を明確にする: 「1年以上使っていない物」「壊れていて修理できない物」「複数ある同じ物」など、捨てる基準を明確に設定することで、判断が容易になります。
* 写真撮影: 捨てられない物については、写真に撮って残しておきましょう。これにより、物理的な物を手放すことに対する抵抗感を軽減することができます。

4. 新しい物の購入制限:買い物のルールを作る

新しい物を買う前に、必ず家族で相談するルールを作ることをお勧めします。

* 購入前に相談: 新しい物を買いたい場合は、事前に家族に相談し、本当に必要かどうかを話し合います。
* 予算設定: 毎月、もしくは毎年の買い物予算を設定し、それを超えないように注意します。
* 代替案の検討: 新しい物を買う代わりに、既存の物を活用する方法を検討します。

5. 家族間のコミュニケーション:継続的な努力

お父様の行動を変えるためには、継続的な努力が必要です。家族みんなで協力し、穏やかなコミュニケーションを心がけましょう。

* 定期的な話し合い: 定期的に家族で話し合い、状況を共有し、改善策を検討します。
* 感謝の気持ち: お父様の努力や協力を認め、感謝の気持ちを伝えることで、良好な関係を築くことができます。
* 専門家の活用: 必要に応じて、整理収納アドバイザーや臨床心理士などの専門家のサポートを受けましょう。

まとめ:時間と忍耐、そして専門家の力を

お父様の「捨てられない」行動は、単なる生活習慣の問題ではなく、心理的な要因が深く関わっている可能性があります。解決には時間と忍耐が必要ですが、家族で協力し、専門家の力を借りながら、少しずつ改善していくことが大切です。焦らず、一つずつ問題に取り組んでいきましょう。

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