捨てられない母と、スッキリ暮らす方法|片付けられない人の心理と具体的な解決策

私は捨て魔です。物を捨てるとスッキリします。使わない物はゴミです。思い出の物なんか要りません。私の部屋は無駄なもの1つなく、広々としています。ところが母は捨てられない人です。私が物を捨てるとゴミ捨て場から拾ってきます。賞味期限が切れたものも、「まだ大丈夫だから」と言って捨てません。倉庫や押し入れはもちろんのこと、リビングやキッチン、廊下まで、一体いつの時代の骨董品?というようなガラクタだらけで、とてもはずかしくてお客様を家に呼ぶこともできません。庭には壊れた家電が転がっています。いつか直して使うんだそうです。こんな状態なのに母は、「家が狭くなってきたから増築する」といって聞きません。いらない物を捨てれば、広い家なのに(泣)捨てられない人の性格というのは一生治らないものなのでしょうか。テレビなどで見るゴミ屋敷を見るたびに、いつかうちもああなるかも、、、と思うと悲しくなります。どうすればいいでしょうか。アドバイスをください。

捨てられない人の心理と、ゴミ屋敷化を防ぐための具体的な対策

ご自身の部屋はスッキリと片付いていて、一方で母親は「捨てられない」ことに悩んでいらっしゃるんですね。お気持ち、よく分かります。 ゴミ屋敷化への不安も、ごもっともです。 まずは、お母様の「捨てられない」という行動の背景にある心理を理解することから始めましょう。

1. 物への執着:思い出や過去の象徴

捨てられない人の多くは、物に「思い出」や「過去の自分」を投影しています。 古い洋服や壊れた家電にも、購入時の喜びや、その物を使った楽しかった記憶が結びついているため、簡単に手放すことができないのです。 これは、決して「悪い」ことではありません。 むしろ、人生の軌跡を刻んだ大切な「証」と言えるでしょう。

2. 損失回避傾向:もったいないという気持ち

「もったいない」という気持ちも、捨てられない大きな要因です。 まだ使えるかもしれない、いつか使えるかもしれない、と考えることで、物を捨てることに抵抗を感じます。 これは、日本人の文化的な背景にも深く関係しています。

3. 変化への抵抗:現状維持への執着

人は、変化を嫌う傾向があります。 物を捨てることは、現状を変える行為でもあります。 そのため、抵抗感を感じ、現状維持を優先してしまうのです。 これは、年齢を重ねるごとに強くなる傾向があります。

4. 認知機能の低下:整理整頓の困難さ

高齢者においては、認知機能の低下によって、整理整頓が難しくなっているケースもあります。 どこに何があるのか分からなくなったり、物の価値判断が難しくなったりすることで、捨てられない状況に陥る可能性があります。

お母様とのコミュニケーションと具体的な片付け方

お母様との良好な関係を維持しながら、片付けを進めていくための具体的な方法をご紹介します。

1. 共感と理解を示す

まずは、お母様の気持ちに寄り添い、共感することが大切です。 「捨てるのが辛い気持ち、よく分かるわ」と、お母様の感情を受け止めましょう。 批判や非難は絶対に避け、穏やかな態度で接することが重要です。

2. 小さな成功体験から始める

一気に片付けようとせず、小さなことから始めましょう。 例えば、賞味期限切れの食品を捨てる、不要なチラシを処分するなど、簡単なことから始め、成功体験を積むことで、モチベーションを高めます。

3. 写真撮影で思い出を保存

思い出の品を捨てるのが辛い場合は、写真に撮ってデジタルデータとして保存するという方法があります。 物理的な物を手放すことでスッキリしながら、思い出はデジタルで残すことで、心理的な負担を軽減できます。

4. 専門家の力を借りる

どうしても片付けが進まない場合は、整理収納アドバイザーや、片付け専門業者に相談することも検討しましょう。 プロのアドバイスやサポートを受けることで、スムーズに片付けを進めることができます。 特に、高齢者の方の片付けは、専門家の助けが必要な場合も多いです。

5. 段階的なアプローチ

一気に全てを片付けるのではなく、段階的に進めていくことが重要です。 例えば、

  • ステップ1:まずは、明らかに不要な物(壊れた家電、賞味期限切れの食品など)から処分する。
  • ステップ2:次に、あまり使っていない物、長期間使っていない物を整理する。
  • ステップ3:最後に、思い出の品など、感情的に捨てにくい物に対処する。

このように段階的に進めることで、お母様の負担を軽減し、スムーズに片付けを進めることができます。

6. 増築の話への対応

お母様が「家が狭くなった」と増築を希望されているとのことですが、まずは不要な物を処分することで、十分なスペースを確保できることを説明しましょう。 写真や図解を使って、現状の家の広さと、片付けた後の広さを比較してみせるのも効果的です。 増築は、最後の手段として考えておくのが良いでしょう。

専門家の視点:整理収納アドバイザーのアドバイス

整理収納アドバイザーの視点から、さらに具体的なアドバイスを付け加えます。

整理収納アドバイザーは、片付けのプロフェッショナルです。 クライアントのライフスタイルや価値観を理解した上で、最適な片付け方法を提案してくれます。 お母様とのコミュニケーションを円滑に進めるためのサポートも行ってくれます。 特に、高齢者の方の片付けは、専門家のサポートが非常に有効です。

まとめ:継続的な努力と家族の協力が大切

「捨てられない」という問題は、一朝一夕に解決できるものではありません。 お母様とじっくり向き合い、時間をかけて片付けを進めていくことが大切です。 小さな成功体験を積み重ね、継続的な努力を続けることで、必ずスッキリとした住空間を実現できるはずです。 そして、家族みんなで協力し、支え合うことが、何よりも重要です。

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