戸建て住宅の低いうなり音の原因と対策:寝室の防音と快適な睡眠環境

夜中低いうなるような音がして起きてしまいます。戸建ての引込み線が寝ている部屋の外壁につながっているのですが関係ありますか?我が家は5年ほど前に注文住宅で建てました。エコキュートと蓄熱暖房機が4台設置してあります。私の寝ている部屋はもともとは納戸として作りましたが、去年からこの部屋で寝ています。いつの頃からか低くうなるような音がしていることに気がつき、夜も起きてしまうほどです。引込み線がつながっている東側の壁に近づくと音がだんだん大きくなり、壁に耳を当てるとまるで、壁の中で洗濯機がうなりを上げて停止しているみたいな音がします。時には二重三重に、高く低く音がします。音は夜中二時頃から始まり、遅くても朝6時ころには必ずとまります。音がしているとき北側にひとつだけある窓を開けて聞いてみても何も音がしません。壁から遠ざかると音も小さくなり、部屋の外にでると聞こえなくなります。ちなみに家は金具で柱を固定する重量木骨の家です。寝ている部屋の下は玄関になっています。エコキュートは北西の一階壁際に置いてあります。原因がわからないので対処のしようがありません。寝る部屋を変えるか、防音をしたほうがいいのでしょうか?どなたか詳しい方、よろしくお願いします。補足東側の隣家はちょうど駐車場になっており、エコキュートはなくプロパンが置いてあります。建ててくれた工務店さんは3年前に倒産しているので、どちらに相談していいのか困っています。

原因究明:うなり音の発生源を探る

夜中に発生する低いうなり音でお困りのとのこと、大変お辛いですね。まずは原因究明から始めましょう。ご自宅の状況から考えられる原因をいくつか検討し、具体的な対策を提案します。

1. 変圧器や電気設備の振動

引込線が東側の壁につながっていること、そして音が壁から聞こえることから、変圧器電気設備の振動が原因として考えられます。特に夜間は電力消費が少なくなり、設備の負荷が変化することで、共振現象が発生しうなり音が発生することがあります。エコキュートや蓄熱暖房機といった大電力機器が複数設置されていることも、この可能性を高めます。

2. 配管の振動

給排水管やガス配管の振動も原因の一つです。特に、夜間は配管内の水の流れが変化したり、圧力が変動したりすることがあり、それが共振を起こしてうなり音として聞こえる場合があります。重量木骨造の家は、比較的音の伝わりやすい構造であるため、配管の振動が部屋に伝わりやすい可能性があります。

3. 近隣からの騒音

隣家が駐車場でプロパンガスが設置されているとのことですが、プロパンガスの設備自体から音が発生している可能性は低いものの、隣家の駐車場利用による車の往来や、その他の騒音源が考えられます。ただし、窓を開けても音が聞こえないことから、この可能性は低いと考えられます。

4. 建物の構造上の問題

重量木骨造の特性や、納戸を寝室に改装した経緯から、建物の構造上の問題が影響している可能性も否定できません。例えば、壁や床の断熱材の施工不良、または、改装時に適切な防音対策が行われていなかったことが原因かもしれません。

具体的な対策:音の発生源特定と防音

原因を特定するために、以下のステップを試みてください。

1. 音の発生源の特定

* 夜間の電力消費状況を確認する:エコキュートや蓄熱暖房機の運転状況を記録し、うなり音との関連性を確認します。
* 配管の確認:給排水管やガス配管を手で触れて、振動している箇所がないか確認します。
* 音の大きさを測定する:スマートフォンアプリなどで、音の大きさを測定し、時間帯や場所による変化を記録します。
* 専門業者への相談:電気工事士や建築士に相談し、原因調査を依頼することをお勧めします。特に、倒産した工務店に代わって、責任を負うべき業者を探せる可能性があります。地域の建築士会や住宅相談窓口などに相談してみるのも良いでしょう。

2. 防音対策

原因特定後、適切な防音対策を実施しましょう。

壁の防音

* 遮音シートの設置:壁の内側に遮音シートを貼り付けることで、音の伝達を抑制できます。専門業者に依頼すると、壁を解体せずに施工できる場合もあります。
* 二重壁構造:既存の壁の前に新たな壁を造作することで、より効果的な遮音を実現できます。ただし、費用と工事期間がかかります。
* 吸音材の設置:壁に吸音材を取り付けることで、室内の反響音を減らし、音の響きを抑制できます。

床の防音

* 防音マットの敷設:床に防音マットを敷くことで、下階への音漏れを防ぎます。
* 遮音フローリング:既存の床材の上に遮音性の高いフローリングを施工することで、効果的に音を遮断できます。

窓の防音

* 防音カーテン:防音カーテンは、外部からの騒音を軽減する効果があります。

3. 寝室の変更

仮に、防音対策を行っても効果が薄い場合、寝室の変更も検討しましょう。他の部屋に移動することで、騒音問題から解放される可能性があります。

専門家の視点:建築音響の専門家への相談

原因特定や適切な防音対策を行うには、建築音響の専門家に相談することが重要です。専門家は、音の発生源を特定し、最適な防音方法を提案してくれます。費用はかかりますが、長期間にわたる睡眠の質を確保する上で、投資価値は高いと言えるでしょう。

まとめ:快適な睡眠環境を取り戻すために

夜間のうなり音は、睡眠の質を著しく低下させ、健康にも悪影響を及ぼします。原因を特定し、適切な対策を行うことで、快適な睡眠環境を取り戻しましょう。専門家の力を借りながら、一つずつ問題解決に取り組むことが大切です。

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