戸建て住宅でのエレアコ練習：防音対策と快適な音楽環境の構築

エレアコアンプで戸建の昼間、2時間前後の練習をしようと思いますが首都圏の県庁所在地、閑静な住宅街に住んでいます。隣家との間には駐車スペースや家庭菜園があり、密接していません。また、向かいのお家も道路を挟んでおります。全部で20棟の戸建住宅が約7年前に三井ホームで建てられ、 5軒くらいの方がピアノを弾いており、うち2軒の奥様は元ピアノ講師とのことです。以上前提としまして、当方エレアコ2本とアップライトピアノ、シンセサイザー3台、10chミキサーを機材としております。ステレオとしては、TASCAMのCD-RW700をモニタースピーカにつないでおります。近々お金を貯めてアナログMTRを買おうと思っています（けど、フラッグシップ機は中古オークションでも結構競りますね。）そして本質問のメインであるエレアコ専用アンプ、ベリンガーのACX900(90W)があります。先述のとおり、当方の自室は隣家から家庭菜園（猫の額程度）を隔てておりますので、いわゆるアパートやマンションのように壁一枚というわけではないのですが、実際にエレアコをシールドで上記90Wアンプに接続し、ゲイン3ほどでB’zの「いつかのメリークリスマス」のイントロを若干強めのアタックでフィンガーピッキングしてみたところ、結構な大音量で、母が飛んできまして、「ピアノの音というのは広く認知されているが、ギターはたとえエレアコでも苦情の心配がある。アンプをやめるか、防音処置をしっかりしなさい」と云われました。折角手に入れたアンプですので（出音はとても素敵でした）、部屋にでき得る限りの防音処置を施したいと思いますが、戸建で木造という環境下で、たとえばホームセンターやオークション、各種サイトで購入できるような部材でデシベルを相対的に下げたいのです。アドバイスよろしくお願いします。なお、エレキギターでディストーションをかけてマーシャルからぶっ放すということはありません。シンセの出力はミキサーを通してモニタースピーカにアウトしています。当然ながら、夜間はたとえ生音でもアコギの音は響きますので、あくまでも昼間の練習時を想定していただきたいと思います。

Contents

1 戸建て木造住宅におけるエレアコ練習の防音対策
2 専門家の視点：防音対策の費用と効果
3 まとめ：快適な音楽環境と近隣との良好な関係を築くために

戸建て木造住宅におけるエレアコ練習の防音対策

90Wアンプによるエレアコの演奏で、近隣への騒音問題が懸念されるのは当然です。しかし、適切な防音対策を行うことで、快適な練習環境を確保できます。今回は、ホームセンター等で入手可能な部材を用いた、費用対効果の高い防音対策についてご紹介します。

1. 吸音材の設置による音の反射抑制

音は壁や天井、床に反射することで、音量を増幅させます。まずは、吸音材を設置することで、この反射音を減衰させることが重要です。

おすすめの吸音材： ホームセンターで手軽に購入できるグラスウール、ウレタンフォーム、防音シートなどが効果的です。特に、グラスウールは吸音性能が高く、比較的安価で入手できます。ウレタンフォームは形状が豊富で、デザイン性を考慮した設置も可能です。防音シートは、壁一面に貼ることで、より効果的な吸音を実現します。
設置場所： 壁面全体、天井、床（特にアンプの設置場所周辺）に吸音材を配置しましょう。特に、音が直接当たる壁面には、厚手の吸音材を使用することをおすすめします。また、窓にも防音カーテンや遮音ブラインドを取り付けることで、外部への音漏れを防ぎます。
具体的な施工例： グラスウールを壁に直接貼る場合は、石膏ボードなどを下地に使用し、ホッチキスや専用ピンで固定します。ウレタンフォームは、粘着テープや専用接着剤で簡単に取り付けられます。防音シートは、壁のサイズに合わせてカットし、貼り付けてください。

2. 遮音材の設置による音の透過防止

吸音材だけでは、完全に音を遮断することはできません。外部への音漏れを防ぐためには、遮音材の併用が不可欠です。

おすすめの遮音材： 遮音シート、防音ボードなどが効果的です。遮音シートは、壁や天井に貼り付けることで、音の透過を抑制します。防音ボードは、より高い遮音性能を必要とする場合に適しています。重量のある素材ほど遮音効果が高い傾向があります。
設置場所： 特に、隣家と接している壁や、窓に遮音材を設置しましょう。アンプの背面にも遮音材を設置することで、後方への音漏れを軽減できます。
具体的な施工例： 遮音シートは、粘着テープや専用接着剤で壁に貼り付けます。防音ボードは、壁に直接固定するか、枠組みを作って設置します。施工の際は、隙間ができないように注意しましょう。隙間があると、遮音効果が低下します。

3. 防音室の自作

より本格的な防音対策が必要な場合は、防音室の自作も検討できます。

材料： 防音ボード、石膏ボード、木材、吸音材などを使用します。ホームセンターで必要な材料を揃えることができます。
構造： 二重構造にすることで、遮音効果を高めることができます。内側の壁に吸音材を貼り付け、外側に遮音材を貼り付けることで、より効果的な防音を実現します。
注意点： 防音室の自作は、専門知識と技術が必要です。不安な場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。

4. アンプの設置場所と音量調整

アンプの設置場所も重要です。壁から離れた場所に設置することで、壁への振動を軽減し、音漏れを抑制できます。また、音量は必要最低限に抑え、近隣への配慮を心がけましょう。

5. 近隣への配慮

練習時間や音量について、近隣住民への配慮は不可欠です。事前に挨拶をしたり、練習時間を調整したりすることで、トラブルを未然に防ぐことができます。

専門家の視点：防音対策の費用と効果

防音工事の費用は、使用する材料や施工方法によって大きく異なります。簡易的な吸音対策であれば数万円から、本格的な防音室の構築には数十万円から数百万円かかる場合もあります。費用と効果のバランスを考慮し、最適な対策を選びましょう。専門業者に相談することで、予算や状況に合わせた最適な提案を受けることができます。

まとめ：快適な音楽環境と近隣との良好な関係を築くために

戸建て住宅でのエレアコ練習は、適切な防音対策を行うことで、快適な音楽環境を確保できます。今回ご紹介した方法を参考に、ご自身の状況に合わせた対策を実施し、近隣住民との良好な関係を築きながら、音楽活動を楽しみましょう。防音対策は、必ずしも高価なものではなく、工夫次第で効果的な対策が可能です。まずは、吸音材から始めて、必要に応じて遮音材を追加するなど、段階的に対策を進めていくことをおすすめします。