成犬と成猫の同居:ストレスフリーな多頭飼育を実現するためのステップバイステップガイド

成犬と成猫の同居を始めることについて教えてください。 私は今年で7歳になるダックスを飼っています。 一人暮らしで、3ヶ月のこの子を飼い始めましたが、当時実家には18歳の猫がいて、ワンコが1歳になる前には 猫と対面したことがあります。老猫にショックをあまり与えないように、会わせたことはあまりないのですが、一度ワンコが自分の部屋から出てきて、猫に興味を持ってクンクンしたことがあり、あまりにしつこくして一度耳に猫パンチをくらい、おそらくそれから猫が苦手です。実家の猫はその後数ヶ月して老衰のため亡くなりましたが、たまに散歩中道端に座っている猫とかに出会うと、怖がって、猫が触れてもいないのに足を踏まれたときのようにキャンと高い声で吠える時があります。 小さい頃から色んなワンちゃんと会わせていましたが、やっぱり普段は私と二人きりの生活のためか、他のワンちゃんともちゃんと仲良くなることもうまくなく、たまにお友達のわんこと同じ室内で遊ばせると、時間が経てばお互いに意識せず一緒にいることはできる程度です。 そんな状態ですが、最近彼氏の実家がやむを得ない事情で動物不可のマンションに引っ越すことになり、彼氏の実家で飼っていた猫の兄弟2匹を彼氏が引き取ることになりました。彼氏もアパートぐらしで、正式にはペットが飼えるアパートではありませんが、引き取り手がいない状態なので悪いことは覚悟でアパートに連れて帰ると言っています。本当に古いアパートで、許可を取れる可能性は残っているのですが、私個人的には許可を得ていない場所で動物を飼うということには反対です。そうなると、いつかはウチのアパート(ペット、猫可)で引き取る可能性が出ています。部屋は2DK。でも、私としても、先住となる自分の犬にストレスを与える形になるのであれば、引き取ることは思いとどまらなければいけないかなとも思っています。 前置きが長くなりましたが、こういう成犬、成猫同士を、少しずつ馴らせて、同居させることはできるようになるでしょうか。それぞれは一度彼氏の実家に行ったときに対面したことがありますが、抱っこでの対面でした、ワンコはやっぱりちょっとビビっていました。 また、回答者様が猫に詳しい方であればもう一点教えていただきたいのですが、今まで自由に外にだしていたニャンコをアパートで飼うというのは無理があるでしょうか。私も実家で自分が保育園の時から21歳頃まで先に書いた猫と一緒に暮らしていましたが、持ち家、田舎暮らしだったため、自由に外に出れる子でした。 彼氏とは今後結婚予定です。 勝手ながら今回の状況についての様々な非難はご遠慮いただけると助かります。

成犬と成猫の同居:成功への道

7歳になるダックスフンドと、2匹の成猫の同居は、慎重な計画と段階的なアプローチが必要です。犬が猫に対して恐怖心を抱いていること、そして猫が室内飼育に不慣れであることを考慮すると、スムーズな同居には時間と忍耐が必要です。

ステップ1:環境整備と準備

まず、犬と猫それぞれが安全で快適に過ごせる空間を確保することが重要です。2DKの部屋では、それぞれのプライベートスペースを確保することが不可欠です。

  • 猫のための安全エリア:猫が落ち着いて過ごせる、犬の届かない高い場所(キャットタワー、棚の上など)を確保します。隠れ家となるハウスや、爪とぎなども用意しましょう。これは、猫が安心できる「セーフゾーン」となります。
  • 犬のための安全エリア:犬が猫に追いかけられない、落ち着ける場所(クレート、ベッドなど)を用意します。これは、犬が猫を避けられる場所として機能します。
  • 食事場所の分離:犬と猫の食事場所は完全に分離しましょう。食事中にトラブルが起こるのを防ぎます。
  • トイレの設置:猫のトイレは犬の届かない場所に設置します。複数のトイレを用意することで、猫が安心して排泄できる環境を作ります。
  • フェロモン製品の活用:猫用フェロモン製品(Feliwayなど)を使用することで、猫のストレスを軽減し、安心感を高めることができます。犬の場合は、Adaptilなどの犬用フェロモン製品も効果的です。

ステップ2:段階的な紹介

いきなり犬と猫を対面させるのは危険です。まずは、匂いを徐々に慣れさせることから始めましょう。

  • 匂いの交換:犬と猫のタオルやベッドなどを交換し、お互いの匂いを嗅がせます。最初は離れた場所から始め、徐々に距離を縮めていきます。
  • 視覚的な紹介:犬と猫を別々の部屋に入れ、ドアを開けてお互いの姿を見せる練習をします。最初は短時間から始め、徐々に時間を延ばしていきます。この段階では、お互いに威嚇し合う可能性がありますが、すぐに離す必要はありません。安全な距離を保ちながら、お互いの存在に慣れさせることが重要です。
  • 間接的な接触:安全なケージやベビーゲートなどを利用して、犬と猫を間接的に接触させます。お互いの存在を感じながらも、直接的な接触によるトラブルを防ぎます。
  • 直接的な接触:最終的に、監督下で犬と猫を同じ部屋で自由に過ごさせます。最初は短時間から始め、徐々に時間を延ばしていきます。この間、常に犬と猫の様子を注意深く観察し、必要に応じて介入します。

ステップ3:継続的な観察と調整

同居後も、犬と猫の様子を常に観察することが重要です。

  • ストレスサインの確認:猫が過度に隠れたり、緊張したりしている場合は、すぐに分離します。犬が過度に興奮したり、猫を追いかけたりする場合は、すぐに介入します。
  • 褒めとご褒美:犬と猫がお互いに落ち着いた行動をとっている場合は、褒めてご褒美を与えます。これは、ポジティブな行動を強化するのに役立ちます。
  • 専門家の相談:どうしてもうまくいかない場合は、動物行動学の専門家に相談しましょう。専門家のアドバイスを受けることで、より効果的な解決策を見つけることができます。

自由に外に出していた猫の室内飼育

今まで自由に外に出していた猫をアパートで飼うことは、確かに猫にとっても飼い主にとっても大きな変化です。

室内環境の充実

  • 広い活動スペース:猫が自由に動き回れるだけの十分なスペースを確保します。キャットタワー、ハンモック、棚など、垂直方向のスペースも活用しましょう。
  • エンリッチメント:猫が飽きないように、様々な玩具や遊び道具を用意します。猫じゃらし、ボール、おもちゃなど、様々な種類の玩具を用意することで、猫の好奇心を刺激し、運動不足を防ぎます。
  • 窓辺の確保:猫は窓辺で外を眺めるのが大好きです。窓辺に猫が安心して座れる場所を用意しましょう。
  • 安全対策:猫が脱走しないように、窓やドアをしっかりと閉めます。また、危険な物がないか、部屋全体をチェックしましょう。

室内での狩猟本能の満たし方

外に出られないストレスを軽減するために、室内で狩猟本能を満たせるような工夫が必要です。

  • おもちゃの工夫:獲物を追いかける本能を満たすために、動くおもちゃや隠れるおもちゃなどを活用します。レーザーポインターなどを使う場合は、猫がストレスを感じないように注意しましょう。
  • 垂直方向の空間:猫は高い場所を好むため、キャットタワーや棚などを設置し、自由に登ったり降りたりできる環境を作ることで、狩猟本能を満たすことができます。
  • 環境の変化:家具の配置を変えたり、新しいおもちゃを追加したりすることで、猫の好奇心を刺激し、環境の変化によるストレスを軽減します。

獣医への相談

室内飼育に切り替える際には、獣医に相談し、健康チェックやワクチン接種、ノミ・ダニ予防など、必要なケアを受けましょう。

まとめ

成犬と成猫の同居は、時間と忍耐を要するプロセスですが、適切な準備と段階的なアプローチによって、犬と猫が共に幸せに暮らせる環境を作ることができます。 猫の室内飼育についても、環境の充実と飼い主の工夫によって、ストレスなく暮らせるようにサポートすることが大切です。 彼氏とよく話し合い、動物たちにとって最善の方法を選んでください。

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