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愛犬の死と多頭飼育の難しさ
愛犬同士の悲しい出来事、そしてご自身の辛い経験、心よりお見舞い申し上げます。東日本大震災からの避難生活、パニック障害と鬱病、そして愛犬の死と、想像を絶するほどの困難な状況に置かれていることと思います。まずは、ご自身の心と体のケアを最優先してください。専門機関への相談も視野に入れてください。
今回の出来事から、多頭飼育の難しさ、特に性格の異なる犬同士の共存の難しさが浮き彫りになりました。避難生活による環境変化やストレスが、犬たちの行動に影響を与えた可能性も高いです。
多頭飼育における注意点と改善策
多頭飼育は、喜びもあれば、今回のような辛い経験も伴います。幸せな多頭飼育を実現するためには、いくつかの重要なポイントがあります。
1. 個々の犬の性格とニーズの把握
- 性格診断:それぞれの犬の性格を把握するために、動物行動学に詳しい獣医師や動物行動コンサルタントに相談することをおすすめします。専門家の客観的な視点から、犬たちの行動パターンやストレス要因を分析してもらうことで、適切な対応策が見えてきます。
- ニーズの理解:犬種、年齢、過去の経験などによって、それぞれの犬のニーズは異なります。例えば、運動量、遊び方、休息時間など、個々のニーズを満たす環境を整えることが重要です。
2. 適切な環境設定
- 空間の確保:それぞれの犬が落ち着いて過ごせるだけの十分な空間が必要です。ケージやサークルを利用して、個々の犬にプライベート空間を提供することも有効です。特に、仲の悪い犬同士は、完全に分離できる環境を作る必要があります。
- 資源管理:餌やり場、水飲み場、トイレ、寝床など、資源を複数用意することで、犬同士の競争を減らすことができます。それぞれの犬が自分の資源を確保できると、ストレスが軽減されます。
- 安全な空間:犬が安全に過ごせるように、家具の配置や危険な物の撤去など、環境を整える必要があります。特に、喧嘩が起きた際に、犬が逃げ込める安全な場所を作ることも重要です。
3. 徐々に関係性を改善
- 段階的な接触:仲の悪い犬同士をいきなり一緒にさせるのではなく、フェンス越しに匂いを嗅がせたり、離れた場所から徐々に距離を縮めていくなど、段階的な接触を心がけましょう。急激な変化は犬たちに大きなストレスを与えます。
- ポジティブな強化:犬たちが一緒にいる時に良い行動(例えば、お互いに近づいても喧嘩しないなど)を見せた際には、すぐに褒めてご褒美を与えましょう。ポジティブな経験を積み重ねることで、犬たちの関係性が改善される可能性があります。
- 専門家の指導:どうしても改善が見られない場合は、動物行動学の専門家に相談し、プロの指導を受けることをおすすめします。
4. ストレス軽減
- 散歩:十分な散歩で運動不足を解消し、ストレスを軽減しましょう。犬種や年齢に合わせた適切な運動量を心がけましょう。
- 遊び:犬が楽しめる遊びを取り入れることで、ストレスを軽減し、心の健康を保つことができます。おもちゃやボールを使った遊び、知育玩具など、様々な方法があります。
- 休息:犬にも十分な休息が必要です。静かで落ち着ける場所を用意してあげましょう。
里親への譲渡について
噛んだ犬を里親に出すというご決断は、ご自身の心の負担を軽減するためにも、一つの選択肢として考えられます。しかし、安易な決断は避け、慎重に検討する必要があります。
- 適切な里親探し:信頼できる里親団体やブリーダーに相談し、犬にとって最適な環境を提供できる里親を見つけることが重要です。単に犬を預けるのではなく、犬の将来を真剣に考えてくれる里親を見つける必要があります。
- 譲渡後のフォロー:譲渡後も、里親と連絡を取り合い、犬の様子を確認するなど、フォロー体制を整えることが大切です。
ご自身のケア
今回の出来事で、大きな精神的ショックを受けていることと思います。ご自身の心のケアを最優先してください。
- 専門機関への相談:精神科医やカウンセラーに相談し、心のケアを受けることを強くおすすめします。専門家のサポートを受けることで、心の負担を軽減し、前向きに生活を送れるようになるでしょう。
- 周りの人に相談:信頼できる友人や家族に相談し、気持ちを分かち合うことも大切です。一人で抱え込まず、周りの人に助けを求めましょう。
- 休息:十分な休息を取り、心身を休ませることが重要です。無理をせず、自分のペースで生活しましょう。
多頭飼育は、喜びと責任が伴います。今回の辛い経験を教訓に、より良い多頭飼育を目指し、そして何より、ご自身の心と体のケアを最優先してください。