愛犬の異食行動と老犬の健康管理:ドッグフードの食べ過ぎと植木鉢の土を食べる行動への対処法

我が家の12歳の犬について聞きたいことがあります。 最近なぜかドッグフードの袋を自分で開けて大量に食べてしまうのです。 犬には朝と晩の2回餌を与えています。 今までずっとそうしてき ましたが 特にお腹が空いた様子を見せたことはありません。 ですが1週間前くらいに 夜中二階の部屋に置いてあるドッグフードの袋を開けて、ずいぶん食べてしまったようです。(家の犬はいつも一階で寝ています) 翌日お腹がぱんぱんになっていました。 当然食べた量に無理があったらしく 吐いてしまいました。 それから今日までに4回同じようなことがありました。 一度はあまり食べてないうちに発見して 止めたのですが 12歳という老体に無理がかかっていないか 心配です。 また、植木鉢の中の土を食べていることもあります。 いったいどうしたのでしょうか。 犬にも認知症があって 食事をしたことを忘れているのでしょうか。 できるだけ長生きして欲しいです。 どうしてこんなことをしているのか 教えてください。

愛犬の異食行動:ドッグフードの食べ過ぎと土を食べることが示すサイン

12歳という高齢の愛犬が、ドッグフードを大量に食べたり、植木鉢の土を食べたりする異食行動は、深刻な健康問題のサインである可能性があります。単なる食いしん坊ではなく、身体の不調や認知機能の低下を示している可能性が高いです。 これらの行動の原因を特定し、適切な対処をすることで、愛犬の健康と長寿に繋げることが重要です。

考えられる原因:

  • 栄養不足:現在のドッグフードでは、愛犬に必要な栄養素が不足している可能性があります。年齢や健康状態に合わせた、高品質なシニア用ドッグフードへの切り替えを検討しましょう。特に、消化吸収の良いフードを選ぶことが重要です。
  • 消化器系の問題:胃腸の不調や消化不良により、空腹感を感じやすくなっている可能性があります。少量ずつ、こまめに食事を与える方法を試してみましょう。また、獣医に相談し、消化器系の検査を受けることをお勧めします。
  • 認知機能障害(犬認知症):年齢とともに、記憶力や判断力が低下する犬認知症の可能性があります。食事をしたことを忘れてしまう、夜間に徘徊するなどの症状が見られる場合、獣医に相談して適切な診断と治療を受けてください。早期発見・早期治療が大切です。
  • 糖尿病:常に空腹感を感じ、大量に食べてしまう症状は、糖尿病のサインである可能性があります。血糖値の検査が必要になります。
  • 貧血:土を食べる行動は、貧血を示唆する可能性があります。鉄分などのミネラルが不足している可能性がありますので、獣医に相談しましょう。
  • その他:ストレス、不安、退屈なども異食行動の原因となる可能性があります。愛犬の生活環境を見直し、ストレスを軽減する工夫をしましょう。

具体的な対処法と愛犬との生活環境の見直し

愛犬の異食行動への対処は、原因の特定が不可欠です。まずは、獣医への相談が最優先です。血液検査やレントゲン検査などを通して、身体的な問題がないかを確認しましょう。

獣医への相談と検査:

  • 症状の詳細な説明:いつから症状が現れたか、どのくらいの量を食べたか、吐いた回数など、具体的な情報を獣医に伝えましょう。
  • 血液検査:貧血、糖尿病、肝機能障害、腎機能障害などの有無を確認します。
  • レントゲン検査:胃腸の異常や異物混入がないかを確認します。

生活環境の見直し:

  • ドッグフードの保管場所の変更:ドッグフードは、愛犬が届かない場所に保管しましょう。例えば、高い場所に置く、鍵付きのキャビネットにしまうなどが有効です。
  • 食事量の調整:獣医の指示に従い、食事量や回数を調整しましょう。少量ずつ、こまめに与えることが効果的です。
  • エンリッチメント:愛犬の知的好奇心や運動欲求を満たす工夫をしましょう。知育玩具を与えたり、散歩の時間を増やしたりすることで、ストレスを軽減できます。
  • 植木鉢の移動:愛犬が土を食べないように、植木鉢を移動させたり、土を覆うネットを使用したりしましょう。安全な観葉植物を選ぶことも重要です。
  • 室内環境の安全性確保:愛犬が誤って危険なものを口にしないよう、家の中の危険物を撤去しましょう。特に、薬や洗剤などは手の届かない場所に保管しましょう。

専門家のアドバイス:動物行動学者の視点

動物行動学者によると、異食行動は、犬が何かしらのストレスや不安を抱えているサインである場合が多いと言われています。 単に空腹感だけではない、心理的な要因も考慮することが重要です。 愛犬の行動をよく観察し、ストレスの原因を探り、適切な環境を整えてあげることが大切です。 例えば、新しい家族が増えた、引っ越しをした、お気に入りの場所がなくなったなど、環境の変化がストレスになっている可能性があります。

具体的な事例:

ある13歳のシーズー犬が、同様にドッグフードを大量に食べ、吐く症状を繰り返していました。獣医の診察の結果、犬認知症と診断され、食事量のコントロールと、認知機能をサポートするサプリメントの投与により、症状が改善されました。

まとめ:愛犬との時間を大切に

愛犬の異食行動は、深刻な健康問題を隠している可能性があります。早期発見、早期治療が大切です。獣医への相談を怠らず、愛犬の生活環境を見直すことで、愛犬の健康と長寿に貢献できます。 愛犬との時間を大切に、健康管理に努めましょう。

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