愛犬の留守番中のトイレ事故…寂しがりやな犬との安心な暮らし方

うちの犬は、とても寂しがりやで困っています。同じ部屋、目の届く所にいれば安心しているのですが出かける雰囲気を察した時や、少しの間でも姿が見えなくなるとそわそわし出し、自分のベッドにオシッコ&うんちをしてしまいます。やはり飼い主がいなくなる事が理解出来ず不安になるからでしょうか?どうすれば直るのですか?アドバイス宜しくお願いします。ちなみに、それ以外の時はきちんとトイレで出来ています。

愛犬の留守番中のトイレ事故の原因

愛犬が留守番中にトイレを失敗してしまう原因は、単に「飼い主がいなくなることへの不安」だけではありません。いくつかの要因が重なって起こっている可能性が高いです。質問者様のケースでは、寂しがり屋な性格が大きく影響していると考えられます。

愛犬は、飼い主さんの存在が安心感の源です。飼い主さんが視界から消える、もしくは出かける準備の様子を察知すると、強い不安を感じ、その不安を解消するために、安心できる自分のベッドで排泄してしまうのです。これは、分離不安と呼ばれる状態の一種です。

分離不安は、犬種や性格、過去の経験などによって発症する確率が異なります。幼少期に十分な社会化ができていなかったり、急に環境が変化したりした場合にも、分離不安を発症しやすくなります。

さらに、トイレの失敗は、単なる排泄行為ではなく、飼い主さんへの訴えである可能性も高いです。つまり、「寂しい」「不安だ」「そばにいてほしい」というサインなのです。

具体的な解決策:ステップバイステップで安心を育む

愛犬の分離不安によるトイレの失敗を改善するためには、焦らず、段階的にトレーニングを行うことが重要です。以下に具体的なステップをご紹介します。

ステップ1:信頼関係の構築と安心できる空間の提供

まずは、愛犬との信頼関係をさらに深めることから始めましょう。

  • 十分なスキンシップ:毎日、優しく撫でたり、一緒に遊んだりして、愛犬との絆を深めます。抱きしめたり、耳を掻いてあげたりするのも効果的です。
  • 落ち着ける場所の確保:犬用のベッドやクッションなどを用意し、安全で快適な空間を作ってあげましょう。落ち着ける場所には、愛犬が好きなおもちゃやタオルなどを置いてあげると効果的です。この場所は、留守番中も安心して過ごせる場所になります。
  • 食事や遊びの時間:決まった時間に食事を与え、一緒に遊ぶ時間を確保することで、日々の生活にリズムが生まれ、安心感が増します。特に、朝の散歩は、一日の始まりとして重要です。

ステップ2:徐々に留守番の時間を延ばす

いきなり長時間留守にするのではなく、最初は数分だけ留守にして、徐々に時間を延ばしていくことが重要です。

  • 短い時間から始める:最初は玄関から出てすぐに戻ってくるなど、ほんの数秒から始め、徐々に時間を延ばしていきます。愛犬の様子を見ながら、少しずつ時間を増やしていくことが大切です。
  • 帰ってきた時の反応:帰宅時は、興奮したり、叱ったりせず、落ち着いて愛犬に接しましょう。優しく声をかけ、撫でてあげることが重要です。
  • 留守番中の様子の確認:ペットカメラなどを活用して、留守番中の様子を確認することで、愛犬の行動パターンを把握し、対策を立てることができます。

ステップ3:環境エンリッチメント

留守番中の不安を軽減するために、環境を豊かにする工夫も必要です。

  • 知育おもちゃ:愛犬が集中できる知育おもちゃを与えましょう。これにより、留守番中の退屈さを軽減し、不安を紛らわせる効果が期待できます。
  • 音楽療法:犬がリラックスできる音楽を流すのも効果的です。クラシック音楽など、落ち着いたテンポの音楽がおすすめです。
  • フェロモン製品:犬の安心感を高めるフェロモン製品(DAPなど)を使用するのも有効な手段です。獣医さんに相談の上、使用しましょう。

ステップ4:専門家のサポート

改善が見られない場合は、動物行動学の専門家や獣医に相談しましょう。専門家のアドバイスを受けることで、愛犬に合った適切なトレーニング方法を見つけることができます。

インテリアとの関連性:安心できる空間づくり

愛犬の分離不安を軽減するために、インテリアにも工夫を凝らすことができます。

* 落ち着ける色の採用:ブラウンやベージュなどの落ち着いた色は、犬の心を落ち着かせ、リラックス効果があります。愛犬のベッドや周辺のインテリアにこれらの色を取り入れることで、安心できる空間を作ることができます。
* 視覚的な刺激の軽減:騒がしい場所や視覚的な刺激が多い場所は、犬にとってストレスになる可能性があります。できるだけ静かで落ち着いた空間を確保しましょう。カーテンやブラインドで光を調整したり、騒音対策をするのも効果的です。
* 安全な空間の確保:愛犬が自由に動き回れるスペースを確保し、危険な場所へのアクセスを制限しましょう。家具の配置にも注意し、愛犬がケガをする可能性のある場所には近づけないように工夫しましょう。

まとめ

愛犬の留守番中のトイレ事故は、単なるしつけの問題ではなく、分離不安という深刻な問題である可能性があります。焦らず、段階的にトレーニングを進め、愛犬との信頼関係を築くことが重要です。必要に応じて専門家のサポートも活用し、愛犬が安心して過ごせる環境を整えてあげましょう。 愛犬との幸せな時間を長く続けるためにも、根気強く取り組んでみてください。

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