愛犬の歩行困難と恐怖:原因と対処法

犬が歩けなくなりました。 私は一人暮らしで現在5歳のダックス♀を飼っています。とても臆病な子で全く吠えません。 人は大好きなのですが、犬が怖いようでドックランに連れていっても怖がって抱っこをせがむような子です。 昨日新幹線で4時間程かけて実家に帰ってきました。 実家には外飼いの雑種が1匹いて、今まで何度か連れて帰ってきてましたが何の問題もありませんでした。 しかし昨年より実家でもダックスを飼いはじめ、7ヶ月の子がいます。 昨日うちの子と初めて会ったのですが、実家の子が吠えまくってうちの子がとても怖がっていました。しばらくして実家の子は慣れたのか、今度は遊びでじゃれてくるようになったのですが、うちの子はずっと怖がったままで固まっていました。 初日だし、明日にはさすがにうちの子も慣れるだろうと特に気にしていなかったのですが、今日起きてみたらうちの子が腰を抜かした状態で歩けなくなっていました。 しっぽは振ります。歩きたい気持ちもあるようです。しかし、後ろ足が全く立たず、座り込んだまま歩けません。 ずっと震えたままなので、実家の子と離して別の部屋に連れていくと震えはおさまりますが、吠える声が聞こえたり、私が離れるとまた震えだします。 痛がる様子はないので、本当に腰が抜けて足に力が入らないといった感じです。 これは家に帰って恐怖を感じなくなったら自然と歩けるようになるでしょうか? それとも急にヘルニアになってしまったのでしょうか? 病院には連れていくつもりですが、心配でどうしたらいいのか解らないのでアドバイス頂ければ幸いです。

愛犬の歩行困難の原因:恐怖とヘルニアの可能性

愛犬が歩けなくなった原因として、まず考えられるのは、強い恐怖による精神的なショックと、椎間板ヘルニアです。 ご説明いただいた状況から、両方の可能性が考えられます。

恐怖による精神的な影響

5歳のダックスフンドは、臆病な性格で、他の犬との交流に慣れていないとのことです。7ヶ月の子犬による激しい吠え声とじゃれつきは、愛犬にとって大きなストレスとなり、恐怖で身体が硬直し、一時的に歩行困難になる可能性があります。これは、精神的な原因による仮性麻痺と呼ばれる症状に似ています。 しっぽを振ったり、歩きたい気持ちがある様子から、痛みを伴う物理的な障害ではない可能性も示唆されます。

椎間板ヘルニアの可能性

一方、ダックスフンドは、椎間板ヘルニアになりやすい犬種として知られています。 長時間の移動(新幹線4時間)や、強いストレスが、ヘルニアの発症や悪化を招いた可能性も否定できません。 ヘルニアの場合、痛がる様子がない場合もあります。 特に初期症状では、痛みよりも麻痺が目立つことがあります。

獣医への受診が最優先

いずれにしても、愛犬の歩行困難は深刻な問題です。 ご自身で判断せず、速やかに動物病院を受診することが重要です。 獣医は、詳しい診察と検査(神経学的検査、レントゲン検査など)を行い、正確な診断を下し、適切な治療法を提案してくれます。

獣医受診までの対応

獣医への受診を待つ間も、愛犬のケアは重要です。以下の点を心がけましょう。

安静を保つ

愛犬を安静に保つことが大切です。 無理に歩かせようとせず、快適な場所(暖かい、安全な場所)で休ませましょう。 ケージやクレートを使用するのも良いでしょう。

ストレス軽減

恐怖やストレスを軽減するために、以下の対策を行いましょう。

  • 実家の子犬と完全に隔離する:吠え声や動きが聞こえないように、別の部屋で静かに過ごさせましょう。 可能であれば、異なる階層に移動させるのが理想的です。
  • 優しく声をかけ、撫でる:愛犬のそばに寄り添い、優しく声をかけ、撫でて安心感を与えましょう。 ただし、無理強いは禁物です。
  • フェロモン製品を使用する:犬用のフェロモン製品(アロマやスプレーなど)は、犬の不安を軽減する効果が期待できます。獣医に相談の上、使用を検討しましょう。
  • 好きなおもちゃやブランケットを用意する:愛犬が落ち着けるように、お気に入りのアイテムを用意しましょう。

食事と水分補給

食欲がある場合は、普段通りの食事を与えましょう。 水分補給も忘れずに行いましょう。 食欲がない場合は、獣医に相談しましょう。

無理強いはしない

愛犬が歩こうとしない場合は、無理強いせず、優しくサポートしましょう。 抱っこして移動させる必要があるかもしれません。

専門家の視点:動物行動学と獣医学の連携

愛犬の症状は、動物行動学と獣医学の両方の視点からアプローチする必要があります。 恐怖による精神的な影響と身体的な問題(ヘルニアなど)が同時に起こっている可能性もあるため、獣医と相談しながら、適切な対応を行うことが重要です。 必要に応じて、動物行動学の専門家に相談することも検討しましょう。

具体的な事例:恐怖とヘルニアの同時発症

実際に、強い恐怖体験によって仮性麻痺のような症状を示し、その後、レントゲン検査で椎間板ヘルニアが発見されたケースがあります。 強いストレスがヘルニアの発症を促したり、症状を悪化させる可能性があるため、早期の獣医受診と適切な治療が重要です。

まとめ:早期の獣医受診と丁寧なケアを

愛犬の歩行困難の原因は、恐怖による精神的なものか、ヘルニアなどの身体的なものか、あるいは両方が重なっている可能性があります。 いずれにしても、速やかに動物病院を受診し、獣医の指示に従って適切な治療とケアを行うことが大切です。 愛犬の不安を和らげ、安全で快適な環境を提供することで、回復をサポートしましょう。 焦らず、冷静に対応し、愛犬と寄り添うことが重要です。

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