愛犬の夜間視力とブルブル震え:安心安全なインテリアと共存のためのガイド

犬について質問です。夜暗くても見えるんでしょうか?仕事から帰ると部屋は暗いので 大丈夫かなと心配です。あと顔と身体をブルブルって何回も、ふりますが意味があるんでしょうか

愛犬の夜間視力:暗闇でも大丈夫?

ご心配されているように、愛犬の夜間視力は人間とは異なります。結論から言うと、犬は人間よりも夜間視力が優れています。しかし、「暗闇でも何でも見える」というわけではありません。犬の視力は、人間とは異なる仕組みで暗闇に適応しています。

人間は、網膜にある視細胞のうち、錐体細胞(明るい場所での視覚を担当)と桿体細胞(暗い場所での視覚を担当)の両方を使います。一方、犬は桿体細胞の数が人間よりも多く、暗い場所でも比較的よく見えるようになっています。桿体細胞は光の量が少ない状況でも感度が高いため、薄暗い部屋でも物体を認識することができます。ただし、人間のように鮮明に見えているわけではなく、色覚も限定的で、主に灰色系の世界を見ていると考えられています。

具体的に言うと、犬は人間の約6倍の光を感知できるといわれています。しかし、これはあくまで光の感知能力であり、細かい部分の識別能力は人間より劣ります。そのため、仕事から帰った際に部屋が暗くても、犬はあなたの存在を認識できる可能性は高いですが、細かい表情や物体の形状までは正確に認識できない可能性があります。特に、家具などの配置が変わった場合などは、注意が必要です。

夜間の安全対策:犬と暮らすインテリアの工夫

愛犬の夜間視力の特性を踏まえ、安全で快適な空間を作るために、いくつかの工夫ができます。

  • 夜間灯の設置:完全な暗闇ではなく、薄暗い照明を確保することで、犬の視覚負担を軽減し、安全性を高めます。ナイトライトや間接照明などがおすすめです。暖色系の照明はリラックス効果も期待できます。
  • 家具の配置:普段から家具の配置を固定し、犬が動きやすい空間を確保しましょう。急に家具の位置が変わると、犬は戸惑ってしまい、怪我をする可能性があります。また、犬がぶつかりやすい角には、クッションなどを設置するのも有効です。
  • 床材:滑りやすい床材は、犬が転倒するリスクを高めます。滑りにくい素材の床材を選ぶか、滑り止めマットなどを敷くことを検討しましょう。特に高齢犬の場合は、滑りやすい床材は危険です。
  • 階段の手すり:階段がある場合は、犬が安全に昇り降りできるように、手すりを設置するなど、工夫が必要です。高齢犬や小型犬は特に注意が必要です。

愛犬のブルブル震え:その意味とは?

犬が顔や体をブルブル震わせる行動には、いくつかの理由が考えられます。単に寒さや興奮によるものだけでなく、ストレスや不安といった感情的な要因も関係している場合があります。

  • 体温調節:犬は汗腺が発達しておらず、主に呼吸や皮膚からの蒸発によって体温調節を行います。ブルブル震えは、体温を下げるための行動の一つです。特に、小型犬や高齢犬は体温調節機能が弱いため、震えやすい傾向があります。
  • 興奮や喜び:飼い主と再会した時や、お散歩に行く時など、興奮や喜びの表現としてブルブル震えることがあります。この場合は、震えと一緒に尻尾を振ったり、喜びを表す他の行動が見られることが多いです。
  • 恐怖や不安:雷の音や、知らない人、犬などに遭遇した時など、恐怖や不安を感じた時にブルブル震えることがあります。この場合は、他の不安サイン(耳を伏せる、尻尾を下げるなど)も同時に見られることが多いです。
  • 病気:ブルブル震えが頻繁に起こる場合や、他の症状(食欲不振、嘔吐、下痢など)を伴う場合は、病気の可能性もあります。獣医に相談することが重要です。

ブルブル震えへの対処法:愛犬の気持ちを理解する

ブルブル震えの原因が特定できない場合は、まず愛犬の様子を詳しく観察しましょう。震え方、時間、状況などを記録することで、原因を特定しやすくなります。もし、恐怖や不安が原因だと考えられる場合は、安全で安心できる環境を作ってあげることが重要です。落ち着ける場所を用意したり、優しく声をかけたりすることで、犬の不安を軽減することができます。

また、しつけやトレーニングを通して、犬の不安を軽減することもできます。例えば、雷の音に慣れさせるトレーニングや、社会化トレーニングなどを通して、犬のストレスを減らすことができます。専門のドッグトレーナーに相談するのも良い方法です。

専門家の意見として、動物行動学の専門家は、犬のブルブル震えは、その状況や犬の性格、過去の経験などによって解釈が大きく変わることを指摘しています。そのため、一概に「この行動は〇〇だから大丈夫」と判断するのではなく、個々の犬の状態を丁寧に観察し、必要に応じて獣医や専門家に相談することが重要です。

インテリアの面から見ると、落ち着ける空間を作るために、ブラウン系の落ち着いた色調の家具や、犬が落ち着ける隠れ家となるスペースを用意するのも効果的です。また、犬が安全に過ごせるように、危険な場所を遮断したり、滑り止めマットを敷いたりすることも大切です。

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