愛犬のリンパ管拡張症とステロイド治療：食欲増加と行動変化への対応

ステロイドについて！我が家のダックスは現在、リンパ菅拡張症という病気を治療しています。毎日ステロイド半錠を服用しているのですが、最近異常に食欲があります。全く食べられなかった以前の状態に比べれば喜ばしい事なのですが、夜中も部屋を歩き回り食べ物を探している姿をよく見かけます。獣医さんにも食欲が出る薬と言われたので問題はないと思いますが、犬にとっては食べたいのに食べられないという状況でストレスになっているという事は考えられますか？最近落ち着きもなく、怒りっぽくなった気がします。食事は１日２回、病気になる前と同じ量をあげています。あと、昼間は仕事で留守にしているので帰宅後、オヤツ(ササミチップ３枚位)をあげています。食生活は病気前と変わっていません。

Contents

1 愛犬の食欲増加と行動変化の原因：ステロイドとリンパ管拡張症の影響
- 1.1 リンパ管拡張症とステロイド治療の関連性
- 1.2 食欲増加と行動変化の関連性
2 具体的な対処法とアドバイス
3 インテリアとの関連性：落ち着ける空間づくり
4 まとめ

愛犬の食欲増加と行動変化の原因：ステロイドとリンパ管拡張症の影響

愛犬のダックスフンドがリンパ管拡張症と診断され、ステロイド治療を受けているとのこと、大変心配ですね。ステロイドは食欲増進作用があるため、食欲増加は薬の副作用としてよくある症状です。以前は食欲不振だったのに、今は夜中も食べ物を探すほど旺盛な食欲になったとのこと、飼い主様としては嬉しい反面、行動の変化に不安を感じていることと思います。

獣医さんからも問題ないと説明を受けているとのことですが、食欲増加と落ち着きのなさ、怒りっぽくなったという行動変化は、ステロイドの副作用だけでなく、病気そのもの、そしてストレスが複合的に影響している可能性があります。

リンパ管拡張症とステロイド治療の関連性

リンパ管拡張症は、リンパ管の機能が低下し、体液の循環が悪くなる病気です。症状は様々ですが、食欲不振や体重減少、腹水などがみられることがあります。ステロイドは炎症を抑え、食欲を増進させる効果があるため、リンパ管拡張症の治療に用いられることがありますが、副作用として食欲増加、多飲多尿、体重増加などが起こることがあります。

食欲増加と行動変化の関連性

ステロイドによる食欲増加は、脳の視床下部にある摂食中枢を刺激することで起こります。常に空腹感を感じ、食べ物を求める行動は、薬理作用によるものであり、必ずしも犬が「食べたいのに食べられない」というストレスを抱えているとは限りません。しかし、夜間の徘徊や怒りっぽくなったという行動変化は、単なる食欲増加だけでは説明できない可能性があります。

考えられる原因としては、以下の３点が挙げられます。

ステロイドの副作用：ステロイドは、精神的な影響を与える可能性があり、不安、興奮、攻撃性などの行動変化を引き起こすことがあります。特に、長期間の服用や高用量での服用では、これらの副作用が現れやすくなります。
病気の進行：リンパ管拡張症の症状が進行することで、痛みや不快感を感じ、それが落ち着きのなさや怒りっぽさにつながっている可能性があります。定期的な獣医健診で病状の確認が重要です。
ストレス：病気や治療によるストレス、環境の変化、飼い主との関係の変化など、様々なストレスが行動変化に影響を与えている可能性があります。特に、昼間留守番をしている状況もストレス要因の一つと考えられます。

具体的な対処法とアドバイス

愛犬の状況を改善するためには、以下の点に注意して対応することが大切です。

1. 獣医さんとの相談

まず、獣医さんに現在の状況を詳しく説明し、相談することが重要です。食欲増加や行動変化について、ステロイドの減量や他の薬剤への変更、サプリメントの併用などを検討してもらうことができます。獣医さんは、愛犬の状態を総合的に判断し、最適な治療法を提案してくれます。

2. 食餌管理の見直し

現在、病気前と同じ量を与えているとのことですが、食欲が増加しているため、肥満につながる可能性があります。獣医さんと相談の上、食事量を調整し、高カロリーなフードから低カロリーなフードに変更するなど、適切な食餌管理を行うことが重要です。

オヤツについても、与える量や頻度を見直す必要があります。ササミチップ3枚程度でも、毎日与えているとカロリーオーバーになる可能性があります。獣医さんの指示に従い、オヤツの量を減らすか、ヘルシーなオヤツに変更しましょう。

3. 環境の整備とストレス軽減

昼間留守番をしている間、愛犬がストレスを感じないように、環境を整えることが重要です。

安全で快適な空間：愛犬が安心して過ごせるように、落ち着ける場所を用意しましょう。犬用のベッドやクッションなどを用意し、安全で快適な空間を確保しましょう。
おもちゃや遊び：留守番中に退屈しないように、様々な種類の犬のおもちゃを用意しましょう。知育玩具なども効果的です。帰宅後は、十分な時間をかけて遊んであげましょう。
散歩：毎日の散歩は、愛犬の運動不足解消とストレス軽減に効果があります。時間や距離を調整しながら、愛犬が楽しめる散歩を心がけましょう。
留守番対策：留守番中のストレスを軽減するために、ペットカメラや自動給餌器などを活用するのも良いでしょう。愛犬の様子を確認したり、食事の時間を調整したりすることで、安心感を与えることができます。

4. 専門家への相談

行動の変化が著しい場合は、動物行動学の専門家や動物病院の行動療法士に相談することも有効です。専門家は、愛犬の行動を分析し、具体的な解決策を提案してくれます。

インテリアとの関連性：落ち着ける空間づくり

愛犬が落ち着いて過ごせる空間づくりは、インテリアにも工夫が必要です。

落ち着いた色合いのインテリア：ベージュやアイボリーなどの落ち着いた色合いの家具やインテリアは、犬の心を落ち着かせ、リラックス効果があります。刺激の少ない空間を作ることで、愛犬のストレスを軽減することができます。
安全な素材：犬が口にしても安全な素材の家具やインテリアを選びましょう。特に、噛み癖のある犬の場合は、耐久性のある素材を選ぶことが重要です。また、尖った角や危険な場所がないか、定期的にチェックしましょう。
快適な温度管理：犬にとって快適な室温を保つことも重要です。夏は涼しく、冬は暖かく保つことで、愛犬のストレスを軽減することができます。適切な空調設備や、犬用のヒーターやクーラーなどを活用しましょう。

まとめ

愛犬のリンパ管拡張症とステロイド治療における食欲増加と行動変化は、ステロイドの副作用、病気の進行、ストレスなど複数の要因が複雑に絡み合っている可能性があります。獣医さんとの綿密な連携、適切な食餌管理、ストレス軽減のための環境整備、そして必要に応じて専門家への相談が重要です。愛犬が健康で幸せに暮らせるよう、飼い主様自身の努力と愛情が不可欠です。