愛犬が自分の糞を食べてしまう!その原因と対処法

犬に詳しい方、教えてください。今朝起きてから、自分の愛犬の部屋に入ってみると、夜中のうちに自分でした糞を食べてしまったことに気がつきました。どうしてそんなことをしたのでしょうか?何か病気の表れなのでしょうか?御存知の方、教えてください。

愛犬が糞を食べる行動…その意外な理由とは?

愛犬が自分の糞を食べてしまう「糞食(ふんしょく)」は、飼い主さんにとって非常に心配な行動です。 一見すると不衛生で気持ち悪いと感じるかもしれませんが、必ずしも病気だけが原因ではありません。 様々な要因が考えられるため、まずは落ち着いて原因を探ることから始めましょう。 この記事では、糞食の原因、その対処法、そして獣医への相談が必要なケースについて詳しく解説します。

糞食の原因:その複雑なメカニズム

糞食の原因は、犬種や年齢、性格、環境など、様々な要因が複雑に絡み合っています。 主な原因として以下が挙げられます。

  • 栄養不足: 食事に含まれる栄養素が不足している場合、犬は本能的に必要な栄養素を糞から摂取しようとします。特に、タンパク質、ビタミン、ミネラルの不足が考えられます。
  • 消化不良: 消化器系の機能が低下し、消化不良を起こしている場合、未消化の食べ物が糞に含まれ、犬はそれを再び食べようとする可能性があります。
  • 腸内寄生虫: 回虫や鉤虫などの寄生虫に感染している場合、糞に寄生虫の卵が含まれており、それを食べてもう一度感染してしまう可能性があります。 これは健康に深刻な影響を与えるため、注意が必要です。
  • ストレスや不安: 環境の変化、飼い主さんの不在、他の犬とのトラブルなど、ストレスや不安を感じている場合、糞食は一種の自己鎮静行動として現れることがあります。
  • 学習: 子犬期に母親犬が糞を食べていた場合、その行動を真似てしまう可能性があります。また、飼い主さんが糞を放置したり、拾う際に褒めたりすることで、犬が糞を食べる行動を学習してしまうケースもあります。
  • 味覚異常: まれに、味覚異常によって糞が美味しく感じてしまう場合もあります。これは他の原因が排除された場合に考えられます。
  • 膵炎: 膵臓の炎症である膵炎は、消化不良や栄養吸収不良を引き起こし、糞食につながる可能性があります。
  • クッシング症候群: 副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)は、多飲多尿、食欲増加などの症状を伴い、糞食もその症状の一つとして現れることがあります。

糞食の対処法:段階的なアプローチ

愛犬が糞を食べる行動が見られた場合、まずは以下のステップで対処してみましょう。

1. 獣医への相談

まず最初に、獣医に相談することが重要です。 糞食の原因を特定し、適切な治療やアドバイスを受ける必要があります。 特に、寄生虫感染や膵炎、クッシング症候群などの病気が疑われる場合は、早急に獣医の診察を受けるべきです。 血液検査や便検査などを通して、原因を特定することができます。

2. 食事の見直し

栄養バランスの取れた高品質なドッグフードを選びましょう。 消化の良いフードを選ぶことも大切です。 必要であれば、獣医の指導の下、サプリメントを検討することもできます。 手作り食の場合は、栄養士の指導を受けることをお勧めします。 急にフードを変えるのではなく、徐々に切り替えるようにしましょう。

3. 環境の改善

ストレスや不安が原因の場合、環境の改善が重要です。 犬が安心して過ごせる空間を確保し、ストレスとなる要因を取り除きましょう。 十分な運動や遊びの時間も与え、精神的な安定を図ることが大切です。

4. 糞の処理方法

糞は速やかに処理し、犬がアクセスできない場所に捨てるようにしましょう。 糞を放置しないことで、犬が糞を食べる機会を減らすことができます。 また、糞を拾う際に、決して褒めないように注意しましょう。 褒めることで、犬は糞を食べる行動を学習してしまいます。

5. 行動療法

糞食が学習によって定着している場合は、行動療法が必要となる場合があります。 専門の動物行動学者や訓練士に相談し、適切なトレーニングを受けることをお勧めします。

専門家の視点:獣医からのアドバイス

獣医の立場から見ると、糞食は単なる「悪い癖」ではなく、犬の健康状態や精神状態を反映する重要なサインです。 飼い主さんが気づいた時点で、すぐに獣医に相談することが、早期発見・早期治療につながり、愛犬の健康を守る上で非常に重要です。 自己判断で治療を試みるのではなく、専門家の適切な指導の下で対処しましょう。

まとめ:愛犬の健康を守るために

愛犬が糞を食べる行動は、様々な原因が考えられる複雑な問題です。 自己判断で対処するのではなく、獣医への相談を最優先に行い、原因を特定し、適切な対処法を選択することが重要です。 愛犬の健康を守るためにも、早期発見・早期治療を心がけましょう。 そして、愛犬との信頼関係を築き、ストレスのない快適な環境を提供することで、糞食の予防にも繋がります。 愛犬との幸せな時間を長く続けるためにも、日頃から愛犬の行動をよく観察し、少しでも気になることがあれば、すぐに獣医に相談しましょう。

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