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後付け二重サッシで結露する理由
寝室の窓に後付けで二重サッシを設置されたにも関わらず、結露が改善されず、むしろ悪化したとのこと、大変お困りだと思います。 結論から言うと、後付け二重サッシでも結露防止は可能ですが、施工方法やサッシの種類、窓の状態、室内の環境など、様々な要因が影響します。 ご質問のケースでは、いくつかの可能性が考えられます。
1. 施工不良による隙間
鍵がかかりにくいほどの隙間があったということは、サッシの取り付けが不十分だった可能性が高いです。 隙間があると、外気の冷気が入り込み、窓ガラスの温度を下げ、結露しやすくなります。 直してもらったとのことですが、隙間が完全に解消されているか、再度確認が必要です。 特に、サッシと窓枠の接合部、サッシ同士の接合部などを丁寧にチェックしましょう。 もし隙間が残っている場合は、再度業者に連絡し、適切な処置をしてもらう必要があります。
2. 断熱性能の低いサッシ
二重サッシとはいえ、全ての製品が同じ性能ではありません。 ガラスの種類(Low-Eガラスなど)、スペーサーの種類、枠材の種類などによって、断熱性能は大きく異なります。 後付けの場合、既存の窓枠に合わせたサイズで製作されることが多く、高性能なサッシを選べないケースもあります。 また、費用を抑えるために、断熱性能の低い製品が選択された可能性も考えられます。
3. 室内側の結露
二重サッシの内側(室内側)のガラスにも結露が発生しているとのことですが、これは室内の湿度が高いことが原因です。 寝室は、人が寝ている間、呼吸によって湿気が発生しやすく、窓ガラスが冷えていると結露しやすい環境です。 換気を十分に行っていない、乾燥対策が不十分なども考えられます。
4. 他の部屋との違い
最初から二重サッシだったリビングや他の部屋が結露しないのは、以下の理由が考えられます。
- 初期施工の精度が高い:最初から二重サッシの窓を設置しているので、隙間なく施工されている可能性が高いです。
- 高性能なサッシを使用している:断熱性能の高いガラスやスペーサーを使用している可能性があります。
- 窓の大きさや向き:寝室の窓が大きく、北向きなど、結露しやすい条件である可能性があります。
- 室内の環境:寝室の湿度が高く、換気が不十分である可能性があります。
結露対策と改善策
結露対策には、以下の方法が有効です。
1. 隙間を完全に塞ぐ
まずは、サッシと窓枠の隙間を完全に塞ぐことが重要です。 業者に依頼して、隙間を埋めるコーキングなどを施してもらいましょう。 自分で行う場合は、適切なシーリング材を使用し、丁寧に作業を行う必要があります。
2. 換気を徹底する
室内の湿度を下げるために、こまめな換気が重要です。 特に、朝晩や就寝前には、窓を開けて換気しましょう。 換気扇も有効活用しましょう。
3. 除湿対策を行う
除湿機を使用したり、室内に乾燥剤を置くなど、室内の湿度を下げる対策を行いましょう。 特に、寝室は湿度が高くなりやすいので、除湿対策は必須です。
4. カーテンの工夫
厚手のカーテンを使用することで、窓からの冷気を遮断し、結露を抑制する効果があります。 断熱効果の高いカーテンを選ぶようにしましょう。
5. 室内温度を上げる
室温を上げることで、窓ガラスの温度差を小さくし、結露を抑制できます。 暖房器具を使用したり、断熱性を高める工夫をしましょう。
二重サッシ選びのポイント
後付け二重サッシを選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。
- ガラスの種類:Low-Eガラスなどの断熱性能の高いガラスを選びましょう。
- スペーサーの種類:断熱性能の高いスペーサーを選びましょう。
- 枠材の種類:断熱性能の高い枠材を選びましょう。
- 施工業者:経験豊富な業者を選び、施工前にしっかりと相談しましょう。
専門家の意見
建築士や窓リフォームの専門家に相談することで、窓の状態や室内の環境に合わせた最適な対策を提案してもらうことができます。 費用はかかりますが、的確なアドバイスと施工によって、結露問題を解決できる可能性が高まります。
まとめ
後付け二重サッシでも結露を完全に防ぐことは難しい場合がありますが、適切な施工と対策を行うことで、大幅に改善することができます。 まずは、サッシの隙間を解消し、換気や除湿を徹底しましょう。 それでも改善しない場合は、専門家に相談することをお勧めします。 快適な寝室環境を取り戻すため、諦めずに様々な対策を試してみてください。