引越し業者の実態と労働問題、そして消費者へのアドバイス

元某引越業者の社員ですが、システムが酷すぎなんです よろしくお願いします。 箇条書きにしてみます。 1 まず、お客様の荷物には保険が掛かるという嘘。 荷物の破損は30万円までの弁償、修理費は責任者(社員で運転手)本人の過失の場合は全額責任者負担。 助手(アルバイト)の過失は責任者が7割ほど負担。残りはその日の助手人数で割り勘。 2 基本給にはみなし残業?77時間が含まれる(サービス残業) 引越は基本、午前午後1件ずつで、移動時間等を入れると1日14時間拘束はザラ。 3 1の弁済金は一時会社が負担し、毎月最大35000円給料から引かれます。 荷物の破損なんかはどんなに気をつけても毎月1回くらいは起こるものです。私だけではなく、誰でもありうることです。 たとえば安いものだとプラスチックの衣装ケースなんかは、何十個もあるご家庭の引越は要注意です。 トラックに積み込む際、衣装ケースは形が丸っこい四角形のため他のものとは重ねにくいため、それだけを重ねていく 傾向にあります。トラック天井まで積めば2トンで済むのに平たく積んだら4トンが必要になります。 見積もりスタッフはそんなとこまで考えません。如何に安く見積もりを出すかしか考えません。 安く見積もらないと他業者に負けるからです。引越をお考えの方は、トラックが小さく最安だからと安易に決めないほうがいいですよ。 高い物だと婚礼箪笥など。100万クラスの家具(組んだときは部屋で組んだもの?)を2階から吊り下げ下ろし、新築2階へ吊り上げ作業・・・お客さんはリスクの大きさを知らない(保険に入ってると思ってるから) もちろん婚礼箪笥は3分割に解体しての作業すよ。 4 トラックの事故や軽い傷も30万まで自己負担。 バンパーへこみ=取替え3~6万、幌破け7~10万、箱枝傷5~15万 私は現場も見積もり営業もしてきましたが、退職時の会社への借金は35万くらいでした。(全部で75万くらいを返済した残金)最後の月給と毎月1万円の積立金すべてを相殺して何とか退職できました。最後の月は無一文で退職した形です。 現在タクシー運転手ですが、重大事故を起こしても最大罰金3万円+事故当日の売り上げの1/4のみ。 この違いは何? 退職時は泣き寝入り、法的にいかがなものかと疑問に思い投稿しました。 事故、破損は会社の負担ではないか?残業代は正当に支払われるべきではないかと。 ちなみに事故破損に対し、その旨了承する旨の契約書?はサインさせられました。 訴えたいです。

引越し業界の闇:過酷な労働環境と不透明な料金体系

元引越し業者社員の方からの深刻な告発、誠にありがとうございます。 記載された内容から、引越し業界における深刻な労働問題と、消費者に対する不透明な情報提供の実態が浮き彫りになっています。 具体的に、以下の問題点が指摘されています。

1. 保険に関する虚偽説明と従業員の負担

お客様には「保険が掛かる」と説明しながら、実際には従業員が過失割合に応じて高額な弁償を負担するシステムは、重大な問題です。特に、アルバイトの過失分まで社員が負担する仕組みは、労働者の権利を著しく侵害しています。 これは、労働基準法違反の可能性も高く、弁護士に相談することを強くお勧めします。

2. サービス残業と過剰な労働時間

みなし残業77時間という異常な長時間労働は、労働基準法の規定を大きく逸脱しています。1日14時間拘束は、労働者の健康を著しく損なう可能性があり、違法です。 過労死ラインをはるかに超える可能性があり、深刻な問題です。

3. 弁償金の従業員負担と不当な給与控除

荷物の破損による弁償金を従業員が負担するシステムは、労働契約上、明確に規定されている必要があります。 そうでなければ、不当な給与控除であり、労働基準監督署への通報を検討すべきです。 また、毎月数万円もの弁償金が給与から差し引かれることは、生活を圧迫するだけでなく、労働意欲の低下にもつながります。

4. トラックの事故・損傷の自己負担

トラックの事故や損傷に対する自己負担は、従業員の責任範囲を明確に示した契約書があれば問題ないケースもありますが、そうでなければ、会社側の責任が問われる可能性があります。 特に、軽微な損傷であっても高額な自己負担を強いられるのは、不当です。

消費者へのアドバイス:引越し業者選びの注意点

引越しを検討されている方は、今回の告発を教訓に、業者選びには十分な注意が必要です。

1. 見積もり内容の徹底的な確認

複数の業者から見積もりを取り、内容を比較検討することが重要です。 単に価格だけで判断せず、以下の点を必ず確認しましょう。

  • 保険の内容: 荷物の破損や紛失に対する保険がどのような条件で適用されるのか、明確に確認しましょう。 「保険付き」という曖昧な説明は避け、具体的な補償内容を契約書に明記してもらいましょう。
  • 作業内容の明記: 搬入・搬出、梱包・解梱、家具の組立・解体など、すべての作業内容が明確に記載されているか確認しましょう。 追加料金が発生する可能性のある項目についても、事前に確認しておきましょう。
  • 車両の種類とサイズ: トラックのサイズが適切かどうかを確認しましょう。 荷物の量に対してトラックが小さすぎると、積み込みに時間がかかり、荷物の破損リスクが高まります。 また、トラックの古さや状態も確認しておきましょう。
  • 作業員の人数: 作業員の人数が適切かどうかを確認しましょう。 作業員が少ないと、作業時間が長くなり、荷物の破損リスクが高まります。
  • 契約書の内容: 契約書には、すべての条件が明確に記載されていることを確認しましょう。 不明な点があれば、業者に質問し、納得いくまで説明を受けましょう。

2. 安すぎる見積もりには要注意

安すぎる見積もりは、サービスの質や安全性が低い可能性があります。 価格だけでなく、サービス内容や信頼性を総合的に判断しましょう。

3. 複数の見積もりを比較

少なくとも3社以上の見積もりを比較し、価格だけでなく、サービス内容、対応の良さなどを総合的に判断しましょう。 インターネットで口コミなどを確認するのも有効です。

4. 契約前に疑問点を解消

契約前に、疑問点や不安な点をすべて解消しておきましょう。 業者とのコミュニケーションを密に取り、信頼関係を築くことが重要です。

専門家の視点:労働問題と法的な対応

今回のケースは、労働基準法違反、民法上の不当利得、損害賠償請求などの法的問題が考えられます。 弁護士に相談し、適切な法的措置を取ることを強くお勧めします。 特に、サービス残業、不当な給与控除、虚偽説明による損害賠償請求などは、法的根拠に基づいて対応可能です。

まとめ

引越し業界の現状は、労働者と消費者の双方にとって深刻な問題を抱えています。 労働者を守るためには、労働基準法の遵守と、適正な賃金・労働時間の確保が不可欠です。 消費者を守るためには、業者選びの際の注意と、契約内容の確認が重要です。 今回のケースを教訓に、より安全で安心できる引越し業界を目指していく必要があります。

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