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水廻り消毒とは?その範囲と内容
引越し時、特に賃貸物件では「水廻り消毒」という名目で費用を請求されるケースが少なくありません。しかし、その内容や範囲は業者によって異なり、必ずしも期待通りの効果が得られない場合もあります。今回の赤水トラブルのように、消毒後も赤水が出るケースも発生し、不安を感じられる方もいるでしょう。そこで、水廻り消毒の実際について詳しく解説します。
水廻り消毒の一般的な範囲
一般的に、水廻り消毒はキッチン、浴室、トイレなどの水回り設備を対象とします。具体的には、以下の箇所の消毒・清掃が含まれることが多いです。
- キッチン:シンク、排水口、蛇口
- 浴室:浴槽、シャワーヘッド、排水口、蛇口
- トイレ:便器、タンク、排水口
しかし、これはあくまで一般的な範囲です。業者によっては、給排水管の洗浄や消毒まで含まれる場合もありますが、多くの場合は、目に見える部分の清掃と消毒が中心となります。給排水管内部の洗浄は、別途料金を請求されるケースが一般的です。
水廻り消毒の手法
消毒方法は業者によって異なりますが、一般的には次亜塩素酸ナトリウムなどの殺菌剤を使用することが多いです。スプレーボトルで吹きかけたり、浸け置きしたりする方法が一般的です。また、高圧洗浄機を用いて排水口の汚れを落とす業者もいます。
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しかし、赤水が出たということは、給水管内部の錆びや汚れが原因である可能性が高いです。一般的な水廻り消毒では、給水管内部の洗浄までは行われないため、赤水の問題は解決されない可能性があります。
赤水が出た場合の対処法
引越し当日に赤水が出た場合、慌てずに対処することが重要です。
1. 管理会社または不動産会社に連絡
まず、管理会社または不動産会社に連絡し、状況を説明しましょう。赤水は健康被害につながる可能性もあるため、迅速な対応が必要です。
2. 赤水の原因究明
管理会社は、赤水の原因を調査する必要があります。原因が給水管の老朽化や錆びであれば、管の交換や洗浄が必要となるでしょう。この費用は、契約内容によっては大家負担となる場合もあります。
3. 水道水の使用を控える
赤水が出た場合は、水道水を飲用したり、料理に使用したりするのは避けましょう。ミネラルウォーターなどを利用し、管理会社からの指示を待ちましょう。
4. 写真や動画で記録を残す
赤水が出ている状況を写真や動画で記録しておきましょう。後々のトラブル発生時の証拠として役立ちます。
水廻り消毒の注意点
水廻り消毒を依頼する際には、以下の点に注意しましょう。
- 契約内容をしっかり確認する:消毒の範囲、料金、作業内容などを事前に確認し、契約書に明記してもらいましょう。
- 業者の評判を調べる:複数の業者から見積もりを取り、評判の良い業者を選びましょう。インターネット上の口コミなどを参考にするのも良いでしょう。
- 給水管洗浄の有無を確認する:赤水対策として、給水管の洗浄が含まれているかを確認しましょう。別途料金が必要な場合もあります。
専門家の視点:給排水管の老朽化と赤水
建築士や水道工事の専門家によると、築年数の古い建物では、給水管の老朽化による赤水発生は珍しくありません。鉄管を使用している場合、錆びによって赤水が発生する可能性が高くなります。そのため、築年数の古い物件では、入居前に給水管の洗浄や交換について確認することが重要です。
まとめ:安心安全な引越しを実現するために
水廻り消毒は、引越し前の清掃として有効な手段ですが、必ずしも赤水の問題を解決するとは限りません。契約内容をしっかり確認し、必要に応じて給水管の洗浄や交換についても検討しましょう。安心して新しい生活を始めるためにも、事前に確認し、トラブルを未然に防ぐことが大切です。