引渡し後に見つかった施工不良3点への適切な対応

昨年11月に引渡ししたものです。建設中から色々と問題があったのですが、住み始めてから気が付いた施工不良があり、どのようになおしてもらえば適切かアドバイスをいただきたいです。(1)床の軋み 掃き出し窓の下付近の床を踏むとギシギシと音が鳴り、強く踏むとふかふかと床がたわむような感触があります。夏のゲリラ豪雨の時など大工さんが窓を閉めずにいたので雨水で合板が痛んでしまったのではないかと思います。下地は根太レス合板24mm(※当初12mmと記載されていましたが、ご指摘により修正)、仕上げは大建グラフィアート(2)巾木と床材との隙間 8帖の和室の真ん中に4畳半分畳を敷き、その周り四方を檜板張りにしています。その板張りの床と、同じく檜の巾木との間に1~3mm位の隙間が空いてます。そのうちゴミやほこりが入り込みそうなので補修してほしいのですが、コーキングで埋めるだけとかだったら嫌だなぁと思ってます。(3)化粧梁にほぞ穴をあけた跡 吹き抜けに2730mmの長さの集成の化粧梁を2本渡し、小屋束が910間隔で2本立ってます。ロフトから吹き抜けを見下ろせるのですが、化粧梁の上面に束用のほぞ穴らしき真四角の穴をあけて、その後、挿し木をして埋めた跡がありました。壁から150mm位のところに梁2本共です。プレカットのミスなのか分かりませんが、建設会社側には説明責任があるんじゃないのでしょうか?強度には問題ないから、説明しなくてもいいのでしょうか?もう支払も終わってますが、他にサービスや返金などこちらの気が収まるように何かしてもらえるでしょうか?今のところ気が付いたのは3点なのですが、これらについて建設会社にどのような補修や対応をしてもらうのが相応なのか教えてもらえると助かります。分かりにくい説明で申し訳ありませんが、どうぞ宜しくお願いします。

1. 床の軋みとたわみ:原因究明と適切な補修

掃き出し窓下の床の軋みとたわみは、雨水の浸入による合板の損傷が疑われます。根太レス工法の場合、下地合板の劣化は構造的な問題に繋がりかねません。重要なのは、表面の仕上げ材(大建グラフィアート)だけでなく、下地合板の状態も確認してもらうことです。

具体的な対応策

1. 建設会社に状況を報告し、専門業者による床の点検を依頼しましょう。 床下地の状態、合板の腐食の有無、湿気の影響などを詳細に調査してもらう必要があります。
2. 点検結果に基づき、適切な補修方法を決定します。 軽微な場合は、部分的な補修で済むかもしれませんが、広範囲にわたる損傷や腐食が見つかった場合は、該当部分の合板の交換が必要となるでしょう。 仕上げ材である大建グラフィアートも、交換が必要となる可能性があります。
3. 補修工事の範囲、費用、工期について、建設会社と明確に合意しましょう。 書面による記録を残すことで、後々のトラブルを防ぐことができます。

2. 巾木と床材の隙間:美観と機能性を両立した補修

檜の床材と巾木の隙間は、施工時の精度不足が原因と考えられます。単なるコーキング処理では、美観が損なわれ、ゴミや埃の侵入を防ぐ効果も限定的です。

具体的な対応策

1. 建設会社に、隙間を埋める適切な補修方法を相談しましょう。 「面落ち内仕舞」という手法が考えられます。これは、巾木を床材より先に施工し、床材を巾木にぴったりと合わせる方法です。隙間を埋めるのではなく、最初から隙間を作らないようにする施工方法です。
2. 檜材を使用していることを考慮し、素材や色調が合う補修材を使用する必要があります。 例えば、同種の檜材で作った小さな詰め物を使用したり、専門の職人に依頼して、目立たないよう隙間を埋めてもらう方法もあります。
3. コーキングは、最終手段として、且つ、目立たない色を選ぶようにしましょう。 ただし、コーキングだけでは、長期的には隙間が再び開いたり、劣化したりする可能性があります。

3. 化粧梁のほぞ穴:説明責任と顧客満足度の確保

化粧梁のほぞ穴は、プレカットミスや施工ミスが考えられます。強度面に問題がなくても、事前に説明がないまま施工されていることは、建設会社の説明責任を果たしていないと言えるでしょう。

具体的な対応策

1. 建設会社に、ほぞ穴の理由と施工方法について、明確な説明を求めましょう。 プレカットミスであれば、その責任を明確にし、適切な対応を求める必要があります。
2. 穴を埋めた跡が目立つ場合は、補修を依頼しましょう。 例えば、穴をパテで埋め、梁の表面を研磨して、目立たなくするなどの対応が考えられます。 色を合わせることが重要です。
3. 説明責任を果たしていないことへの謝罪と、顧客満足度を高めるための何らかの対応を求めるのも妥当です。 例えば、今後のメンテナンス費用の一部負担、もしくは、他の箇所の修繕、あるいは、少額の返金などを検討してもらうこともできます。

専門家の視点

これらの施工不良は、建築基準法に抵触するような重大な欠陥とは言い切れませんが、居住者の生活の質を低下させる可能性があります。信頼できる建築士や住宅診断士に相談し、客観的な意見を聞くことをお勧めします。 専門家の意見は、建設会社との交渉において有利に働く可能性があります。

まとめ:建設会社との丁寧なコミュニケーションが重要

施工不良への対応は、建設会社との丁寧なコミュニケーションが不可欠です。まずは冷静に状況を説明し、具体的な補修方法や対応策について話し合いましょう。 書面による記録を残すことで、トラブルを回避し、円滑な解決に繋がります。 建設会社が誠意ある対応をしてくれない場合は、消費者センターや弁護士に相談することも検討しましょう。

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