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新築住宅引き渡し後のトラブル:工事用キー紛失と施工不良への対応
新築住宅の引き渡し後、工事用キーの紛失という重大な問題と、ガラスの傷、ボードの清掃不良といった施工不良が発覚したとのこと、大変なご心労かと存じます。35年という長い期間、住むことになるマイホームでこのような事態に直面するのは、想像を絶するストレスでしょう。落ち着いて、一つずつ問題を解決していきましょう。
1.工事用キー紛失問題
現場監督の対応は誠実とは言えず、信用を失墜させる行為です。「他の現場で拾った鍵を落とした」という説明は、明らかに不自然で、嘘をついていると判断してもおかしくありません。奥様のご専門が鍵関連の会社であることも、この状況を裏付ける重要な要素となります。
この問題は、単なる紛失ではなく、セキュリティ上の重大な欠陥を意味します。仮に悪意のある第三者がこの鍵を入手していたら、想像を絶する事態になっていた可能性があります。
対応策
* 証拠の確保:拾った工事用キー、現場監督とのやり取りの記録(メール、録音など)、所長との通話記録などを全て証拠として残しておきましょう。
* 弁護士への相談:専門家の意見を聞き、今後の対応を検討することが重要です。弁護士は、証拠に基づいて、適切な法的措置をアドバイスしてくれます。
* 建設会社への厳重な抗議:所長に改めて状況を説明し、現場監督の行為に対する厳重な抗議を行い、再発防止策を求めましょう。
* 損害賠償請求:精神的苦痛、セキュリティリスクに対する損害賠償を請求することも検討しましょう。
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2.ガラス工事の傷とボードの清掃不良
ガラスの傷は「我慢できる範囲」とのことですが、責任者が交換を約束した以上、その約束を守らせるべきです。「交換を約束したにも関わらず、誤魔化そうとした」という点も、建設会社側の責任を問える重要な要素となります。
ボードの清掃不良も同様です。現場の清掃状況は、施工の丁寧さを反映します。不十分な清掃は、施工全体の質に対する疑念を抱かせるものです。
対応策
* 写真や動画の撮影:傷や汚れを明確に示す写真や動画を撮影し、証拠として残しておきましょう。
* 書面での請求:ガラス交換と清掃不良の改善を、書面で建設会社に請求しましょう。内容証明郵便を利用すると、証拠として有効です。
* 専門家による検査:必要であれば、建築士や住宅検査会社に依頼し、損傷の程度や原因を客観的に評価してもらいましょう。
3.建て替え請求の可能性
「費用はあちらもちで別の土地に建て替えてもらう」というご希望は、状況によっては実現可能な選択肢です。しかし、建て替え請求は容易ではありません。
建て替え請求に必要な要素
* 重大な瑕疵:工事用キーの紛失は、重大な瑕疵に該当する可能性があります。
* 建設会社側の責任:建設会社側の責任が明確に証明されなければなりません。
* 証拠の提示:上記の対応策で挙げた証拠を提示する必要があります。
弁護士に相談し、実現可能性を検討する必要があります。
4.精神的苦痛への対応
今回のトラブルによって、大きな精神的苦痛を受けていることは想像に難くありません。精神的苦痛に対する慰謝料請求も検討しましょう。
5.今後の流れ
1. 証拠の収集と整理:全ての証拠を整理し、日付、時間、状況などを明確に記録しましょう。
2. 弁護士への相談:専門家のアドバイスを受け、今後の対応を決定しましょう。
3. 建設会社との交渉:弁護士を介して、建設会社と交渉を行い、損害賠償や建て替えなどの解決策を模索しましょう。
4. 裁判:交渉が不調に終わった場合は、裁判を検討する必要があります。
専門家の視点:建築士の意見
建築士の立場から見ると、工事用キーの紛失は重大な問題です。これは、施工管理のずさんさを露呈するだけでなく、セキュリティ上のリスクを伴います。建設会社は、施工管理体制の徹底と、再発防止策を講じる必要があります。
また、ガラスの傷や清掃不良は、施工品質の低さを示唆しています。このような問題が発生した場合は、第三者機関による検査を依頼し、客観的な評価を得ることが重要です。
まとめ
今回のトラブルは、建設会社側の責任が非常に大きいと言えます。落ち着いて、証拠をしっかり確保し、弁護士に相談しながら、適切な対応を取ることが重要です。ご自身の権利を主張し、納得のいく解決を目指しましょう。