建築確認後のサッシ変更は可能?予算と希望を両立させる方法

建築確認後の変更について 見積の段階でサッシはYKKのAPWがいいと考えていましたが、予算の関係でリクシルのシンフォニーに変更しました。 金額は30万円程違うと言われました。 まもなく地鎮祭で建築確認ももうすぐおりると言われてますが、 やはりYKKに変更したいという気持ちが強くなっております。 建築確認後の変更は難しいとなっておりますが、 メーカーの変更くらいでは軽微な変更にはあたりませんか?? 直接工務店さんに聞けばいいことなのですが、 あまり手をわずらわせたくないといいますか・・ ご存知の方よろしくお願い致します。

建築確認後の変更は本当に難しいのか?

建築確認済みの住宅において、変更工事を行うことは容易ではありません。しかし、「メーカー変更くらいなら軽微な変更」という考えは、必ずしも正しいとは言えません。建築確認申請は、建物の構造や安全性を確認する重要な手続きです。サッシの変更は、窓枠の寸法や性能に影響を与える可能性があり、場合によっては、再度建築確認申請が必要になるケースも考えられます。

変更の可否は、変更内容の規模、建築確認済みの図面との差異、工期への影響、そして何より、建築確認済証の発行機関である建築主事の判断によって決定されます。 「軽微な変更」の定義は曖昧で、工務店や建築主事によって解釈が異なるため、安易に判断しないことが大切です。

サッシメーカー変更による影響と費用

YKK APWとリクシルのシンフォニーは、どちらも高性能なサッシですが、性能やデザイン、価格に違いがあります。30万円の価格差は、性能の違いやオプション、施工費などを含めた差額でしょう。

サッシメーカーの変更は、以下の点に影響を与える可能性があります。

  • 費用:メーカー変更に伴う追加費用が発生します。30万円の差額はあくまで見積もり時点でのもので、変更後の正確な費用は工務店に確認する必要があります。
  • 工期:新しいサッシの発注・納期、それに伴う工事スケジュールの変更が必要になる可能性があります。竣工日が遅れる可能性も考慮しましょう。
  • 設計図面:サッシの寸法や性能が異なるため、設計図面の修正が必要となる可能性があります。場合によっては、建築確認申請のやり直しが必要になるかもしれません。
  • その他:窓枠周りの仕上げ材や周辺設備との整合性も確認する必要があります。変更によって、追加工事や修正が必要になる可能性があります。

工務店への相談と具体的な対応策

「あまり手をわずらわせたくない」という気持ちは分かりますが、この問題は工務店と直接話し合うことが最善策です。曖昧なまま進めると、後々大きな問題に発展する可能性があります。

工務店への相談の前に、以下の点を整理しておきましょう。

  • YKK APWへの変更理由:デザイン、性能、機能性など、具体的にどのような点に魅力を感じているのかを明確にしましょう。
  • 予算:予算の制約を伝え、変更による追加費用をどのように負担するのかを検討しましょう。追加費用を削減するための方法を工務店と相談することも重要です。
  • スケジュール:工期への影響を把握し、工務店と調整しましょう。竣工日の延期が許容できる範囲なのかも検討しましょう。

工務店との面談では、落ち着いて状況を説明し、希望を伝えましょう。 「どうしてもYKK APWが良い」という強い意志を示すことが重要です。 しかし、一方的に希望を押し付けるのではなく、予算やスケジュールなどの制約もきちんと伝え、柔軟な対応を心がけましょう。 例えば、一部の窓だけYKK APWにする、あるいはコストを抑えるためにグレードを落とすなどの妥協案も検討する必要があるかもしれません。

専門家の意見:建築士の視点

建築士の視点から見ると、サッシメーカーの変更は、必ずしも軽微な変更とは限りません。サッシは建物の外壁を構成する重要な部材であり、その性能は建物の断熱性や気密性に大きく影響します。メーカー変更によって、これらの性能が変化する可能性があり、場合によっては、建築基準法に抵触する可能性も否定できません。そのため、変更を行う際には、建築士に相談し、適切な対応策を検討することが重要です。

まとめ:希望と現実のバランス

建築確認後の変更は、簡単ではありませんが、不可能ではありません。 工務店との丁寧なコミュニケーション、そして予算とスケジュールの現実的な把握が重要です。 希望のサッシを実現するためには、工務店との積極的な交渉と、柔軟な対応が求められます。 もし、工務店との交渉がうまくいかない場合は、第三者機関である建築士などに相談することも検討しましょう。 大切なのは、希望と現実のバランスを取りながら、納得のいく解決策を見つけることです。

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