建売住宅の2階洗面台事情:設置率の低さとその理由、そしてメリット・デメリット

2階の洗面台。建売住宅のチラシを見るのが好きでよく見るのですが、ふと思ったのですが、建売住宅の2階には洗面台がない事が多いですよね?今までチラシを見てきて2階にも洗面台があったのは一件だけでした。2階の洗面台って意外と重宝しますよね?なんでないのでしょう?洗面台一つでそんなに家の値段が変わるようには思えませんし、チラシを見る限り、スペースが取れないってほど小さい家ではなさそうだし…私は2階にも洗面台がある家で育ったので、当たり前のような気がしてましたが、2階にも洗面台がある家って意外に少ないのでしょうか?ふとどうしてだろう?と思い質問させていただきました。

建売住宅における2階洗面台の設置率の低さ

建売住宅のチラシを頻繁にご覧になっているとのこと、鋭い観察力ですね!確かに、2階に洗面台が設置されている建売住宅は少ないのが現状です。 これは、コスト、スペース、需要のバランスによる複雑な理由が絡み合っています。 あなたの疑問は、多くの住宅購入希望者が抱く共通の疑問と言えるでしょう。

2階洗面台が少ない理由:コストと需要のバランス

コスト面

* 給排水工事の増加: 2階に洗面台を設置するには、1階から2階まで給排水管を通すための配管工事が必要になります。これは、1階のみの設置に比べて工期と費用が大幅に増加します。特に、既存の配管ルートがない場合は、壁や床を解体して新たな配管ルートを作る必要があり、コストが跳ね上がります。
* 設備機器の費用: 洗面台本体だけでなく、排水トラップや給水管、排水管などの設備機器も必要になります。これらの費用も、設置場所が2階であることで、搬入や設置作業の難易度が上がり、コスト増加に繋がります。
* 間取り設計の変更: 2階に洗面台を設置するには、間取り設計の変更が必要になる場合があります。これは、設計変更費用が発生するだけでなく、場合によっては、他の部屋の広さや配置に影響を与える可能性もあります。

需要面

* 需要の低さ: 多くの建売住宅業者は、市場調査に基づいて間取りや設備を決定します。その結果、コスト増加に見合うだけの需要がないと判断され、2階洗面台は省略されることが多いのです。 特に、若い世代や単身世帯など、家族構成が小さい世帯では、2階洗面台は必須ではないと考える人も少なくありません。
* 価格競争: 建売住宅市場は価格競争が激しいため、コストを抑えることが非常に重要です。2階洗面台は、コスト増加要因となるため、競争力を維持するために省略される傾向にあります。

スペースの問題

スペースが小さいから2階洗面台がない、というわけではないでしょう。しかし、2階に洗面台を設置するには、適切なスペースと適切な換気設備が必要になります。小さな洗面所だと、使い勝手が悪くなってしまう可能性もあります。

2階洗面台のメリットとデメリット

2階洗面台を設置するかどうかは、メリットとデメリットを比較検討する必要があります。

メリット

* 朝の時間短縮: 家族が多い世帯では、朝の洗面所渋滞を解消する効果があります。2階に洗面台があれば、朝の支度時間を短縮でき、時間の有効活用につながります。
* 来客時のプライバシー保護: 1階に洗面所しかない場合、来客時に洗面所を使用してもらう際に、プライバシーが気になる場合があります。2階に洗面台があれば、来客時にも気兼ねなく使用できます。
* 深夜や早朝の利用: 寝る前や起きた直後の洗面、歯磨きなどを、家族を起こさずに済ませることができます。
* 急な体調不良への対応: 夜中に体調が悪くなった場合、1階まで降りる必要がなく、すぐに対応できます。

デメリット

* コスト増加: 前述の通り、給排水工事や設備機器の費用がかかります。
* メンテナンスの手間: 2階にあるため、メンテナンスがやや不便になる可能性があります。
* スペースの確保: 適切なスペースを確保する必要があります。

2階洗面台が欲しい場合の対処法

もしあなたが2階洗面台を強く希望するのであれば、以下の方法を検討してみましょう。

* 注文住宅を検討する: 建売住宅ではコスト削減のため、2階洗面台が省略されることが多いです。注文住宅であれば、自分の希望を反映した間取りにすることができます。
* 建売住宅でも交渉してみる: 一部の建売住宅業者であれば、オプションとして2階洗面台を追加できる場合があります。購入前に営業担当者と交渉してみましょう。
* リフォームを検討する: 引越し後にリフォームで2階洗面台を設置することも可能です。ただし、給排水工事が必要となるため、費用は高額になります。

専門家の意見:建築士の視点

建築士の視点から見ると、2階洗面台の設置は、コストと利便性のバランスが重要です。 家族構成、ライフスタイル、予算などを総合的に考慮して、最適なプランを検討する必要があります。 特に、給排水工事の難易度や、既存の配管ルートとの整合性などを事前に確認することが重要です。

まとめ:あなたのライフスタイルに合った選択を

2階洗面台は、必ずしも必要なものではありませんが、生活の利便性を向上させる効果もあります。 この記事で紹介したメリット・デメリット、コストなどを参考に、あなたのライフスタイルに合った選択をしてください。 建売住宅であっても、交渉次第で設置できる可能性もありますので、諦めずに検討してみてください。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)