建売住宅のリビングクロス、黄色いパテ跡の浮き出し原因と対応策

家を建売で買って2年なんですが、リビングの部屋のクロスだけが、パテを塗った線が黄色くアミダクジの線のように浮き出てきています。2年点検のとき指摘して張り替えしてもらいたいんですが、私のほうも原因を知っておかないと丸め込まれて対応してもらえないと困るので原因を教えて下さい。

建売住宅のクロス、黄色いパテ跡の浮き出し原因とは?

建売住宅を購入後2年で、リビングのクロスにパテの跡が黄色く浮き出ているとのこと、ご心配ですね。これは決して珍しいケースではありません。原因を特定し、適切な対応を取ることで、安心して2年点検に臨めるよう、詳しく解説します。

主な原因:下地処理の不備と経年劣化

黄色く浮き出て見えるパテの線は、クロスを貼る前の下地処理の不備が大きな原因です。具体的には以下の点が考えられます。

  • パテの乾燥不足: パテを塗り、十分に乾燥させずにクロスを貼ってしまった場合、内部で水分が蒸発する際にパテが膨張し、クロスを押し上げて浮き上がらせます。特に湿気の多い時期に施工された場合、このリスクが高まります。
  • パテの種類と量: 使用したパテの種類や量も影響します。適切なパテを選定し、必要最小限の量を使用することが重要です。過剰なパテは乾燥に時間がかかり、浮き出しの原因になります。また、アルカリ性の強いパテは、クロスとの相性が悪く、変色を引き起こす可能性があります。
  • 下地材との相性: 石膏ボードなどの下地材とパテの相性が悪い場合、化学反応を起こして変色することがあります。特に、古い建材や劣化した建材を使用している場合に発生しやすいです。
  • 施工不良: パテの塗り方が不均一であったり、ヘラ跡が残っていたりすると、乾燥後に浮き出てきます。また、パテを塗り重ねる際に、前の層が完全に乾燥していないと、剥がれや浮き出しの原因になります。
  • 経年劣化による変色: 時間とともに、紫外線や湿気の影響でパテが変色し、黄色く見えるようになるケースもあります。これは、パテ自体が劣化するのではなく、パテに含まれる成分が酸化したり、光によって変化したりすることで起こります。

その他考えられる原因

上記以外にも、以下の可能性も考慮する必要があります。

  • タバコのヤニ: タバコを吸う習慣がある場合、ヤニがクロスに付着し、黄色く変色しているように見える可能性があります。ただし、パテの線に沿って黄色くなっている場合は、この可能性は低いでしょう。
  • 湿気: 結露や漏水などによって、壁内部に湿気がこもり、パテが変色している可能性もあります。この場合、黄色い線以外にも、壁にカビが発生している可能性があります。

2年点検での対応と具体的なアドバイス

2年点検では、これらの原因を説明し、クロス張替えを依頼しましょう。

点検前に準備しておきたいこと

  • 写真撮影: 黄色く浮き出ているパテの線を、複数枚の写真で記録しておきましょう。特に、線の形状や広がり具合、光の当たり具合などを注意深く撮影してください。
  • メモ作成: いつ頃から黄色い線が気になり始めたのか、どのような状況で気付いたのかなどをメモしておきましょう。具体的な日時や状況を記録することで、より正確な説明ができます。
  • 資料収集: 建売住宅の契約書や施工図書など、関連資料があれば、それらも準備しておきましょう。資料に記載されている施工内容や使用材料の情報が、原因究明に役立つ可能性があります。

点検時の対応

  • 冷静な説明: 感情的にならず、冷静に状況を説明しましょう。写真やメモを提示しながら、具体的な問題点を指摘することで、相手にも状況が理解しやすくなります。
  • 専門家の意見: 必要であれば、専門家(建築士やリフォーム業者など)に相談し、客観的な意見を聞くと説得力が増します。専門家の意見書があれば、よりスムーズに交渉を進めることができます。
  • 交渉: 張替えを依頼する際に、費用負担について交渉する必要があるかもしれません。建売住宅の瑕疵担保責任期間内であれば、費用負担は建設会社が負う可能性が高いです。しかし、故意または過失による損傷の場合は、自己負担となる可能性があります。契約内容をよく確認しましょう。

専門家の視点:建築士からのアドバイス

建築士の視点から見ると、この問題は下地処理の不備が最も考えられます。特に、パテの乾燥不足や施工不良は、経験豊富な職人でなければ起こりうるミスです。建売住宅では、コスト削減のために施工が簡略化されているケースもあり、このような問題が発生しやすい傾向があります。

まとめ:安心できる住まいを守るために

建売住宅であっても、適切な施工と管理によって、快適な住まいを長く保つことができます。今回のケースでは、下地処理の不備が原因と考えられますが、早めの対応によって、より大きな問題に発展するのを防ぐことができます。2年点検を有効活用し、安心して暮らせる住まいを実現しましょう。

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