延べ床面積と施工面積の違い、階段の扱いについて徹底解説

【延べ床面積】・・部屋の敷地。 【施工面積】・・ベランダや玄関外の屋根下など。この解釈で良いですか。 WIKIで調べたのですが、専門用語もあっていまいち理解出来なかったので 単純に教えて頂けると助かります。 補足 階段は延べ床になるのでしょうか? 内階段も延べ床でしょうか?

延べ床面積と施工面積の違いを分かりやすく解説

ご質問ありがとうございます。建築用語は専門的で分かりにくいことが多いですよね。延べ床面積と施工面積の違いについて、図解を交えながら詳しく解説します。

延べ床面積とは?

延べ床面積とは、建物のすべての床面積を合計した面積です。簡単に言うと、建物の全ての階の面積を足し合わせたものです。建物の外壁の内側の面積を測ります。ベランダやバルコニー、玄関ポーチなどは含まれません。

  • 1階、2階、3階…全ての階の面積の合計
  • 外壁の内側の面積を計測
  • ベランダ、バルコニー、ポーチなどは含まない
  • 建築確認申請や不動産登記に必要な重要な指標です。

例えば、1階が30㎡、2階が30㎡の2階建て住宅の場合、延べ床面積は30㎡ + 30㎡ = 60㎡となります。

施工面積とは?

施工面積は、延べ床面積とは異なり、実際に建築工事を施した面積を指します。延べ床面積に、ベランダやバルコニー、玄関ポーチなどの面積を加えたものと考えることができます。ただし、必ずしも延べ床面積にこれらの面積を単純に足し合わせるわけではありません。施工内容によって面積の算出方法が変わるため、正確な面積を算出するには専門家への相談が必要です。

  • 延べ床面積+外構部分(ベランダ、バルコニー、ポーチなど)
  • 建築工事の規模を把握するための指標
  • 工事費用の算出などに使用されることが多いです。

施工面積は、建築工事の規模を把握するために使用される指標であり、延べ床面積とは異なる概念であることを理解することが重要です。

階段は延べ床面積に含まれる?

はい、階段は延べ床面積に含まれます。内階段も外階段も関係なく、階段部分の面積は延べ床面積に算入されます。ただし、階段下の収納スペースなどは、その部分が居住空間として使える場合のみ延べ床面積に含まれます。

専門家からのアドバイス:建築士の視点

建築士の視点から、延べ床面積と施工面積の理解を深めていきましょう。

「延べ床面積と施工面積は、建築計画において非常に重要な指標です。延べ床面積は、建物の規模を表す基本的な指標であり、建築確認申請や不動産登記などに必要です。一方、施工面積は、建築工事の規模を把握するために使用され、工事費用の算出などに役立ちます。これらの指標を正確に理解することで、より効率的でコストパフォーマンスの高い建築計画を立てることができます。」と、経験豊富な建築士は述べています。

よくある間違いと注意点

延べ床面積と施工面積を混同しやすい点や、計算方法に関する注意点について解説します。

よくある間違い:ベランダやバルコニーを含める

延べ床面積を計算する際に、ベランダやバルコニーの面積を含めてしまう方が多くいます。しかし、延べ床面積はあくまで建物内部の床面積の合計です。ベランダやバルコニーは、建物外部の空間であるため、延べ床面積には含まれません。

注意点:複雑な形状の建物

建物が複雑な形状をしている場合、正確な延べ床面積を算出するのは困難です。そのような場合は、専門の測量士や建築士に依頼することをお勧めします。

具体的な計算方法と事例

具体的な計算方法と事例を通して、延べ床面積と施工面積の理解を深めていきましょう。

事例1:シンプルな2階建て住宅

1階:40㎡、2階:40㎡、ベランダ:10㎡の場合

* 延べ床面積:40㎡ + 40㎡ = 80㎡
* 施工面積:80㎡ + 10㎡ = 90㎡(ただし、これはあくまで単純な例であり、実際の施工面積は、ベランダの施工内容などによって異なります。)

事例2:複雑な形状の住宅

複雑な形状の住宅の場合、正確な面積を算出するには、専門家による測量が必要となります。

まとめ

延べ床面積と施工面積は、建築計画において重要な指標であり、その違いを正しく理解することが重要です。本記事で解説した内容を参考に、ご自身の住宅計画に役立ててください。不明な点があれば、専門家にご相談ください。

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