延べ床面積と建築面積の計算方法:壁芯、内寸、外周、徹底解説

延べ床面積は壁芯で計算するのでしょうか? 部屋の壁の内部面で計算するのでしょうか? 基本的な質問ですみません。 建築関係者です。 延べ床面積や建築面積はどこを計算すればいいのでしょうか? 建築面積は外壁の外周? 延べ床面積は壁芯でしょうか? すみません、ご存知の方お教えください・・・。

延べ床面積と建築面積:基礎知識

建築計画において、延べ床面積と建築面積は非常に重要な指標です。特に、建築確認申請や不動産取引において正確な計算が求められます。しかし、計算方法の細部については、専門家でない方にとっては分かりにくい部分も多いでしょう。本記事では、延べ床面積と建築面積の計算方法を、具体的な例を交えながら分かりやすく解説します。 建築関係者の方にも、改めて確認として役立つ情報となるでしょう。

延べ床面積の計算方法

延べ床面積とは、建物のすべての階の床面積の合計です。 重要なのは、計算対象となる範囲です。 一般的には、壁芯で計算されます。

壁芯とは?

壁芯とは、壁の中心線のことです。 具体的には、壁の厚さを考慮し、内壁と外壁の中間点を通る線です。 そのため、部屋の内寸ではなく、壁の中心線を含む面積を計算する点がポイントです。

延べ床面積の計算例

例えば、1階と2階がそれぞれ20㎡の建物があったとします。この場合、延べ床面積は20㎡ + 20㎡ = 40㎡となります。ただし、これは壁芯で計算した場合です。壁の厚さによって、内寸で計算した場合との差が生じます。

例外ケース:特定の部位の取り扱い

延べ床面積の計算において、必ずしもすべての部分が算入されるわけではありません。例えば、以下の部分は、通常、延べ床面積に算入されません。

  • バルコニー:建築基準法では、バルコニーの床面積は延べ床面積に算入されません。
  • ベランダ:バルコニーと同様に、延べ床面積には算入されません。
  • 屋上:用途によっては算入されない場合もあります。
  • ピット:地下に設置された機械室などのピットは、用途によって算入の可否が異なります。
  • 高さ2m未満の天井裏:天井高が2mに満たない空間は、延べ床面積に算入されません。

これらの例外ケースについては、建築基準法や条例を正確に確認する必要があります。

建築面積の計算方法

建築面積とは、建物の外周の外側を基準に計算される面積です。外壁の外周を囲む投影面積となります。 延べ床面積とは異なり、建物の高さは考慮されません。

建築面積の計算例

例えば、建物が正方形で、一辺が10mの場合、建築面積は10m × 10m = 100㎡となります。 建物が複雑な形状の場合は、分割して計算する必要があります。

建築面積と延べ床面積の違い

延べ床面積と建築面積は、計算方法だけでなく、その意味合いも異なります。延べ床面積は、建物の居住空間の広さを示す指標であるのに対し、建築面積は建物の占有面積を示す指標です。 そのため、同じ建物でも、延べ床面積と建築面積は異なる値になります。

専門家への相談

延べ床面積や建築面積の計算は、建築基準法や条例に則って行う必要があります。複雑な形状の建物や、特殊な構造の建物については、建築士などの専門家に相談することをお勧めします。 誤った計算は、建築確認申請の不承認や、法律上の問題につながる可能性があります。

まとめ:正確な計算が重要

延べ床面積と建築面積は、建築計画において非常に重要な指標です。 正確な計算を行うためには、壁芯や外周といった計算基準を理解し、例外ケースについても把握しておく必要があります。 不明な点がある場合は、専門家への相談を検討しましょう。 本記事が、延べ床面積と建築面積の理解の一助となれば幸いです。

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