床材の貼り分けリフォーム:施工費用と手間を賢く抑える方法

床材について教えて下さい。施工に関して。リフォームを考えております。床材を貼り分けたいと考えております。マルホンの無垢材のユニタイプ、コルク、クッションフロア、フロアタイル…貼り分けが多ければ、当然のことながら手間も変わりますよね?建築の費用ってドンブリで明朗会計じゃないんで、どう考えたらいいんでしょうか?貼り分けないほうがコスト的にいいのでしょうか(クッションフロア、フロアタイルを除いて)貼り分けの境目ってめんどうですか?

床材リフォーム:貼り分けのメリットとデメリット

リフォームで床材を貼り分けることは、空間デザインの可能性を広げる素晴らしい方法です。しかし、費用や施工の手間も考慮しなければなりません。まずは、貼り分けのメリットとデメリットを整理してみましょう。

メリット

  • デザイン性の向上:異なる素材や色を組み合わせることで、空間の個性や魅力を高めることができます。例えば、リビングは温かみのある無垢材、キッチンは水に強いクッションフロアなど、それぞれの部屋の用途や雰囲気に合わせた素材選びが可能です。
  • 機能性の向上:例えば、水回りには防水性に優れたクッションフロア、リビングには保温性のあるコルク、寝室には足触りの良い無垢材など、それぞれの場所の機能性に合わせて素材を選ぶことができます。
  • ゾーニング効果:空間を視覚的に分割し、異なるエリアを明確に区切ることができます。例えば、リビングとダイニングを異なる床材で仕切ることで、それぞれの空間を独立させ、より快適な生活空間を演出できます。

デメリット

  • 施工費用の増加:貼り分けをする場合、材料費だけでなく、施工の手間が増えるため、費用が高くなる傾向があります。特に、異なる素材を組み合わせる場合は、それぞれの素材に合った施工方法が必要となるため、費用が嵩む可能性があります。
  • 施工時間の増加:複数の素材を使用するということは、それだけ施工時間が長くなることを意味します。リフォーム期間が長くなる可能性があるため、スケジュール管理は慎重に行う必要があります。
  • 境目の処理:異なる素材の境目を綺麗に仕上げるためには、熟練した職人の技術が必要です。境目の処理が不十分だと、仕上がりが悪くなったり、将来的なトラブルの原因となる可能性があります。

床材の種類と特徴:賢い選択のための比較

ご質問にあるマルホンの無垢材、ユニタイプ、コルク、クッションフロア、フロアタイルそれぞれの特徴を比較してみましょう。

無垢材(マルホンなど)

* 特徴:天然木の温もりと高級感があり、経年変化による味わいが楽しめます。保温性・断熱性にも優れていますが、傷つきやすく、メンテナンスが必要となります。価格も高めです。
* 施工:下地処理が重要で、専門業者への依頼が必須です。

ユニタイプ

* 特徴:無垢材と比較すると価格が抑えられ、メンテナンスも比較的容易です。デザインも豊富です。
* 施工:無垢材よりは施工が容易ですが、専門業者への依頼が推奨されます。

コルク

* 特徴:クッション性、断熱性、防音性に優れ、足触りが柔らかく、快適な空間を演出します。比較的安価ですが、耐久性は他の素材に劣ります。
* 施工:比較的容易ですが、下地処理は重要です。

クッションフロア

* 特徴:防水性、耐久性に優れ、お手入れが簡単です。価格も比較的安価です。デザインも豊富ですが、高級感は低めです。
* 施工:DIYでも可能ですが、綺麗に仕上げるには専門業者への依頼がおすすめです。

フロアタイル

* 特徴:デザイン性が高く、様々なテイストに対応できます。比較的安価で、DIYでも施工可能です。耐久性も高く、メンテナンスも容易です。
* 施工:DIYでも可能ですが、広い面積の場合は専門業者に依頼した方が効率的です。

費用を抑えるための工夫

床材の貼り分けによる費用増加を抑えるためには、以下の工夫が有効です。

貼り分け範囲を限定する

全ての部屋を貼り分けるのではなく、リビングの一部や玄関など、ポイント的に貼り分けることで費用を抑えることができます。

素材の組み合わせを工夫する

高価な無垢材は面積を小さくし、コストパフォーマンスの高いクッションフロアやフロアタイルを組み合わせることで、全体の費用を抑えることができます。

DIYに挑戦する

クッションフロアやフロアタイルは、DIYでも施工可能です。自分で施工することで、人件費を削減できます。ただし、仕上がりには技術と経験が必要となるため、事前に練習することをお勧めします。

境目の処理について

異なる床材の境目は、綺麗に仕上げることが重要です。専門業者に依頼することで、仕上がりの美しさだけでなく、将来的なトラブルも防ぐことができます。境目の処理方法としては、巾木や見切り材を使用する方法が一般的です。

見積もりを取る際のポイント

複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することが重要です。見積もりには、材料費、施工費、処分費などが含まれているかを確認しましょう。また、施工内容や保証についても確認し、信頼できる業者を選びましょう。曖昧な説明や、価格が不透明な業者は避けるべきです。

専門家の視点

インテリアコーディネーターの視点から見ると、床材の貼り分けは、空間デザインを大きく変える効果的な手法です。しかし、安易な貼り分けは、かえって空間を狭苦しく感じさせたり、統一感を欠いた印象を与えかねません。素材の質感や色合いのバランス、部屋全体のレイアウトとの調和などを考慮した上で、計画的に進めることが大切です。

まとめ

床材の貼り分けリフォームは、デザイン性と機能性を向上させる有効な手段ですが、費用と手間を考慮する必要があります。本記事で紹介したポイントを参考に、ご自身の状況に最適なプランを立て、快適な空間を実現してください。

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