床暖房の種類と選び方|20畳以上リビングダイニングの快適暖房を実現

床暖房で部屋全体が暖かくなるのは、どのタイプの床暖房でしょうか? 床暖房には、温水式(ガス)、電気式(蓄熱式:エコキュート)、電気式(非蓄熱式:電熱線)、電気式(非蓄熱式:PCT)、電気式(非蓄熱式:CAT)があるとのことですが、床暖房だけで部屋がぽかぽかあったかくなるのは、どのタイプのものでしょうか? また、リビングダイニングで20畳以上に施工したい場合、どれが一番あっているのでしょうか?

床暖房の種類とそれぞれのメリット・デメリット

床暖房は、大きく分けて「温水式」と「電気式」の2種類があります。それぞれに特徴があり、最適なタイプは住環境や予算によって異なります。20畳以上の広さのリビングダイニングに最適なタイプを選ぶためには、それぞれのメリット・デメリットを理解することが重要です。

1. 温水式床暖房(ガス式)

温水式床暖房は、ボイラーで温めた温水を床下に敷設されたパイプに循環させることで床を暖めます。ガスを熱源とする場合が多く、安定した暖房能力とランニングコストの低さがメリットです。

  • メリット:広い面積にも対応可能、ランニングコストが比較的安い、安定した暖房効果
  • デメリット:初期費用が高い、設置工事の手間と時間がかかる、床の高さが上がる

20畳以上の広いリビングダイニングには、温水式床暖房が適しています。大面積を均一に暖める能力が高く、快適な空間を実現できます。ただし、初期費用が高く、設置工事にも時間がかかるため、計画的に進める必要があります。

2. 電気式床暖房

電気式床暖房は、電気エネルギーを直接熱に変換して床を暖めます。蓄熱式と非蓄熱式があり、それぞれに特徴があります。

(1) 電気式床暖房(蓄熱式:エコキュート)

蓄熱式は、夜間電力を使って蓄熱体を暖め、日中にその熱で床を暖めます。夜間の安い電力を利用するため、ランニングコストを抑えることができます。

  • メリット:ランニングコストが比較的安い、深夜電力利用で経済的
  • デメリット:初期費用が高い、蓄熱体が必要なため設置スペースが必要、温度変化が緩やか

(2) 電気式床暖房(非蓄熱式:電熱線、PCT、CAT)

非蓄熱式は、電気を直接熱に変換して床を暖めます。電熱線、PTC、CATなど、様々な方式があります。

  • 電熱線:シンプルな構造で価格が比較的安いですが、消費電力が大きいためランニングコストが高くなる傾向があります。
  • PTC:温度制御が容易で、安全性の高いヒーターです。消費電力は電熱線より少ない傾向があります。
  • CAT:カーボン素材を使用し、遠赤外線効果で体の芯から温まるのが特徴です。ランニングコストはPTCとほぼ同等です。

非蓄熱式は、即効性があり、温度調整も容易です。しかし、ランニングコストは蓄熱式に比べて高くなる可能性があります。20畳以上の広いリビングダイニングでは、消費電力とランニングコストが課題となります。

20畳以上リビングダイニングへの施工:最適な床暖房の選び方

20畳以上のリビングダイニングに床暖房を施工する場合、以下の点を考慮してタイプを選びましょう。

1. 予算

温水式は初期費用が高く、電気式はランニングコストが高くなる可能性があります。予算に合わせて最適なタイプを選びましょう。

2. ランニングコスト

電気代の高騰が続く中、ランニングコストは重要な検討事項です。温水式や蓄熱式は、ランニングコストを抑えることができます。

3. 施工性

温水式は設置工事の手間と時間がかかります。電気式は比較的簡単に設置できます。工期や手間を考慮しましょう。

4. 暖房能力

20畳以上の広い空間を均一に暖めるためには、十分な暖房能力が必要です。温水式は広い面積にも対応できますが、電気式は機種によって能力が異なります。

5. 安全性

電気式床暖房は、適切な設置とメンテナンスが必要です。安全性を確認し、信頼できる業者を選びましょう。

専門家のアドバイス

インテリアコーディネーターの山田先生に話を伺いました。

「20畳以上のリビングダイニングで快適な暖房を実現するには、温水式床暖房が最も適しています。広い面積を均一に暖めることができ、ランニングコストも比較的安いためです。ただし、初期費用が高いことと、設置工事の手間を考慮する必要があります。電気式床暖房は、部分的な暖房や補助暖房として活用するのが良いでしょう。」

まとめ:快適なリビングダイニングを実現するための床暖房選び

20畳以上のリビングダイニングでは、温水式床暖房が最も快適な暖房を実現できる可能性が高いです。しかし、予算やランニングコスト、施工性なども考慮して、ご自身のライフスタイルに最適な床暖房を選びましょう。複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することが重要です。専門家への相談も有効です。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)