床の間の位置と上座の決め方:入り口近くの床の間の謎を解き明かす

床の間の上座について。あるお家の床の間なんですが、なぜか、入り口に床の間があります。ふすま?のすぐ横です。しかも床の間の上に二階がかぶっています(^^;) 普通、奥側に床の間、その前(部屋の一番奥)が上座ですよね?この部屋の場合の上座はどこになるのでしょうか?奥側だと床の間の正面になるし、かといって床の間の前に座ると一番出入り口に近いところになります。わかりにくくて申し訳ありませんが、上座の位置を教えてください。また、こういう間取りの理由をご存知でしたらそれもお願いします。

入り口近くの床の間と上座の決定

日本の伝統的な建築様式において、床の間は部屋の主となる空間であり、その正面が上座とされています。しかし、質問にあるような、入り口近くに位置し、しかも二階が迫っている特殊な間取りの場合、上座の決定は容易ではありません。一般的なルールに当てはまらないため、状況に応じた柔軟な判断が必要です。

上座の候補とそれぞれのメリット・デメリット

まず、考えられる上座の候補は2つです。

1. **床の間の正面:** 伝統的な考え方ではこちらが上座となります。しかし、この場合、入り口が非常に近いため、落ち着いて過ごせる空間とは言えません。来客は常に玄関からの視線を感じ、リラックスしづらいでしょう。

2. **床の間から見て部屋の奥側:** 入り口から離れており、よりプライベートな空間となります。しかし、床の間と正面を向かい合う形にならないため、床の間の意匠を十分に活かせない可能性があります。

最適な上座の決定:状況に応じた柔軟な判断

どちらの候補にもメリット・デメリットがあり、一概にどちらが良いとは言えません。最適な上座の決定は、以下の点を考慮して行う必要があります。

* **来客の状況:** 親しい友人や家族であれば、どちらの位置でも問題ないでしょう。しかし、目上の方や初めて会う方など、フォーマルな場であれば、入り口から離れた奥側の方が適切かもしれません。
* **部屋の広さや家具の配置:** 部屋が狭く、床の間の正面にしか座るスペースがない場合は、正面に座るしかありません。逆に、十分な広さがあれば、奥側に客席を設けることで、より快適な空間を演出できます。
* **その他、部屋の雰囲気や目的:** 部屋のインテリアや全体の雰囲気に合わせた上座選びが重要です。例えば、モダンなインテリアであれば、伝統的な上座の考え方にとらわれず、より自由にレイアウトしても良いでしょう。

結論として、この特殊な間取りでは、伝統的な上座の考え方にとらわれず、状況に応じて柔軟に上座を決めることが重要です。 奥側のスペースに、ゆったりと座れるソファや椅子を配置し、上座として利用することをお勧めします。

間取りの理由:歴史的背景と建築事情

入り口近くの床間の存在は、一見奇妙に思えますが、その背景には様々な理由が考えられます。

歴史的背景:時代や地域による違い

日本の住宅は、時代や地域によって間取りが大きく異なります。古い町家などでは、入り口近くに床間を設ける例も見られます。これは、限られた空間を有効活用するため、あるいは、家の構造上の制約などによるものと考えられます。

建築事情:構造上の制約や土地の形状

* **土地の形状:** 敷地が狭く、奥行きがない場合、床間を奥に配置することが困難な場合があります。
* **構造上の制約:** 二階が迫っていることから、構造上の制約で床間を奥に配置できなかった可能性があります。
* **設計上の工夫:** あえて入り口近くに床間を配置することで、空間のアクセントとして利用している可能性もあります。

専門家の視点:建築家やインテリアコーディネーターの意見

このような特殊な間取りは、建築家やインテリアコーディネーターに相談することで、より適切な上座の決定や、空間の有効活用方法を見つけることができるでしょう。彼らは、専門的な知識と経験に基づいて、最適な提案をしてくれます。

具体的なアドバイス:上座を効果的に演出するインテリア術

上座をより魅力的な空間に演出するために、インテリア選びにも工夫が必要です。

照明:上座を美しく照らす

上座には、間接照明やスポットライトなどを用いて、落ち着いた雰囲気を演出しましょう。床の間の美しさを引き立てるだけでなく、来客の気分を高める効果もあります。

家具:上座にふさわしい家具選び

上座には、高級感のあるソファや椅子、座布団などを配置しましょう。素材や色、デザインにもこだわり、部屋全体の雰囲気と調和するものを選びましょう。

装飾:上座を華やかに彩る

床の間の装飾品や、上座周辺のインテリア小物にもこだわると、より上質な空間を演出できます。季節の花や、絵画、置物などを効果的に配置し、上座を華やかに彩りましょう。

カラーコーディネート:落ち着いた雰囲気を演出

上座のインテリアカラーは、落ち着いた色調を選ぶことが大切です。ブラウン、ベージュ、アイボリーなどの自然な色合いは、リラックス効果があり、来客にも好印象を与えます。特に、床の間の雰囲気に合わせて、統一感のあるカラーコーディネートを心がけましょう。

その他、空間の演出

* 視覚的な区切り: 上座と他の空間を視覚的に区切ることで、上座の重要性を強調できます。パーテーションや間仕切りなどを活用しましょう。
* 音響環境: 上座には、静かで落ち着いた空間を演出することが重要です。騒音対策を施したり、吸音材などを活用しましょう。
* 香り: アロマディフューザーなどを活用し、心地よい香りを漂わせることで、リラックス効果を高めることができます。

まとめ:上座は状況に応じて柔軟に決め、インテリアで演出

入り口近くの床間という特殊な間取りでは、伝統的な上座の考え方に固執せず、状況に応じて柔軟に上座を決めることが重要です。そして、適切なインテリア選びと空間演出によって、上座をより魅力的な空間に変えましょう。

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