広い部屋の複数エアコン、節電のコツは?25度1台 vs 28度複数台、徹底比較!

広い部屋にエアコンが複数台ある場合、 ・1台を設定温度25度でつける ・複数台を設定温度28度でつける どちらがエコですか?

広い部屋での複数エアコン使用:25度1台 vs 28度複数台、どちらが効率的?

結論から言うと、広い部屋にエアコンが複数台ある場合、設定温度28度で複数台稼働させる方が、多くのケースで省エネ効果が高いと言えます。一見、25度で1台の方が涼しいように感じますが、エアコンの能力や部屋の構造、気流などを考慮すると、必ずしもそうとは限りません。

なぜ28度複数台の方が省エネになるのか?

エアコンは、設定温度との温度差が大きくなるほど、消費電力が大きくなります。1台で広い部屋を25度に冷やすためには、大きな能力のエアコンが必要となり、その分消費電力も増加します。一方、複数台で28度に設定すれば、それぞれのエアコンは小さな範囲を冷やすため、消費電力は抑えられます。これは、エアコンの能力と消費電力の関係が、単純な比例関係ではないことに起因します。小さなエアコンを複数台稼働させる方が、大きなエアコン1台を稼働させるよりも、全体的な消費電力を抑えられる可能性が高いのです。

さらに、風の流れも重要な要素です。1台のエアコンでは、部屋の隅まで冷気が届かず、温度ムラが生じやすいです。複数台設置することで、部屋全体に均一に冷気を循環させることができ、体感温度も向上します。結果として、設定温度を高く設定しても、快適な室温を保つことができるため、省エネに繋がります。

具体的な省エネ対策:エアコンの設定と設置場所

複数台のエアコンを効果的に活用するための具体的な対策をいくつかご紹介します。

  • 適切なエアコンの機種選び:部屋の広さや天井高、断熱性能などを考慮し、適切な能力のエアコンを選びましょう。専門業者に相談することもおすすめです。
  • 設置場所の工夫:エアコンは、部屋の隅ではなく、中央付近に設置することで、冷気を効率的に循環させることができます。また、風の流れを妨げる家具は避けるようにしましょう。
  • 設定温度の見直し:28度設定でも、風量を調整したり、サーキュレーターと併用することで、快適性を維持しつつ省エネ効果を高めることができます。
  • タイマー機能の活用:不在時や睡眠時は、タイマー機能を使ってエアコンの運転を停止することで、無駄な電力消費を抑えられます。
  • 定期的なメンテナンス:エアコンフィルターの清掃や専門業者による点検・清掃を定期的に行うことで、エアコンの効率を維持し、省エネ効果を高めることができます。
  • 窓からの熱侵入対策:カーテンやブラインドなどを活用して、日射による室温上昇を防ぎましょう。断熱効果の高い窓ガラスへの交換も効果的です。

専門家の意見:建築士の視点

建築士の視点から見ると、部屋の形状や断熱性能、窓の配置なども省エネに大きく影響します。例えば、吹き抜けのある部屋や、窓が南向きに多く配置されている部屋では、冷房効率が低くなる傾向があります。このような場合は、エアコンの能力や台数を適切に検討する必要があります。専門家による設計段階でのアドバイスが、後々の省エネに繋がります。

事例:30畳のリビングでの比較

30畳のリビングに、6畳用エアコンを5台設置し、28度に設定した場合と、18畳用エアコンを1台設置し、25度に設定した場合を比較してみましょう。

仮に、6畳用エアコンの消費電力が500W、18畳用エアコンの消費電力が1500Wだとすると、

* 28度複数台:5台 × 500W = 2500W
* 25度1台:1500W

この例では、28度複数台の方が消費電力は大きくなりますが、体感温度や部屋全体の温度ムラを考慮すると、必ずしも1台25度の方が効率的とは言えません。実際には、エアコンの性能や部屋の構造、使用状況などによって結果が大きく変わるため、それぞれの状況に合わせて最適な設定を見つけることが重要です。

まとめ:状況に応じた最適なエアコン使用を

広い部屋での複数エアコン使用は、設定温度と台数のバランスが重要です。必ずしも低い設定温度が省エネに繋がるわけではなく、部屋の広さ、エアコンの能力、設置場所、そして体感温度を総合的に考慮し、最適な設定を見つけることが大切です。今回ご紹介したポイントを参考に、快適で省エネなエアコンの使い方を検討してみてください。

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