広い部屋のエアコン効率的な使い方|2台弱運転vs.1台強運転、電気代を節約する方法

大きい部屋に同じエアコンが2台あります。2台を弱で運転して部屋を冷やすか 1台で中風もしくは強風で部屋を冷やすか、どちらが電気代が安くすむのでしょうか?

2台弱運転と1台強運転、どちらが電気代がお得?

結論から言うと、一般的には1台を中風~強風で運転する方が電気代がお得なケースが多いです。 ただし、いくつかの条件によって変わるため、詳細を見ていきましょう。

エアコンの消費電力と運転時間

エアコンは、設定温度に到達するまでの消費電力が大きく、到達後は比較的少ない電力で維持運転を行います。2台を弱運転した場合、それぞれのエアコンが設定温度に到達するまで多くの電力を消費し、その時間が長くなります。一方、1台を強運転した場合、初期の消費電力は大きくなりますが、設定温度に早く到達し、その後は維持運転に移行するため、トータルの消費電力量は少なくなる可能性が高いです。

冷房能力と部屋の広さ

エアコンには冷房能力(kW)が記載されています。この能力が部屋の広さに合致しているかが重要です。能力が不足しているエアコンを2台使っても、効率が悪く、電気代が高くなる可能性があります。逆に、能力が十分なエアコンを1台使う方が、早く設定温度に到達し、電気代の節約につながります。

運転時間と電気代の計算

具体的な電気代の比較をしてみましょう。仮に、以下の条件を想定します。

* エアコン:冷房能力4kW、消費電力1.5kW(強運転時)、0.8kW(弱運転時)
* 部屋の広さ:30畳
* 設定温度:28℃
* 室温:32℃

**ケース1:2台弱運転**

* 1台あたり運転時間:6時間(弱運転で設定温度に到達するまで)
* 1台あたりの消費電力:0.8kW × 6時間 = 4.8kWh
* 合計消費電力:4.8kWh × 2台 = 9.6kWh
* 電気料金(1kWhあたり30円と仮定):9.6kWh × 30円/kWh = 288円

**ケース2:1台強運転**

* 運転時間:3時間(強運転で設定温度に到達するまで)
* 消費電力:1.5kW × 3時間 = 4.5kWh
* 電気料金:4.5kWh × 30円/kWh = 135円

この例では、1台強運転の方が電気代が約半分になります。しかし、これはあくまで仮定であり、実際の電気代はエアコンの種類、部屋の断熱性、外気温など様々な要素によって変動します。

電気代節約のための具体的なアドバイス

上記の例からもわかるように、単純に台数だけで判断せず、エアコンの能力と部屋の広さを考慮することが重要です。以下に、電気代を節約するための具体的なアドバイスをまとめました。

1. エアコンの適切な選び方

* 部屋の広さに合った冷房能力のエアコンを選ぶ: エアコンには冷房能力(kW)が記載されています。JIS規格に基づいた目安がありますので、それを参考に適切な能力のエアコンを選びましょう。能力が不足していると、長時間運転することになり電気代が高くなります。
* 省エネ性能の高いエアコンを選ぶ: 省エネ性能は「APF(年間エネルギー消費効率)」という指標で表されます。APFの数値が高いほど省エネ性能が高いことを示します。

2. エアコンの効率的な使い方

* 設定温度は28℃程度に: 設定温度を1℃下げるごとに消費電力は約5%増加します。28℃でも十分快適に過ごせるように、室内の工夫をしましょう。
* 風量は「中」程度に: 風量を強くすると消費電力は増加します。設定温度に到達したら風量を弱めるか、自動運転に切り替えましょう。
* フィルターの掃除を定期的に行う: フィルターが汚れると、エアコンの効率が低下し、電気代が高くなります。
* 窓やドアを閉める: 冷気を逃がさないように、窓やドアをしっかり閉めましょう。
* 遮光カーテンを使用する: 日差しを遮ることで、室温の上昇を抑えられます。
* 室温を適切に保つ: 外出する際は、エアコンを切る、または省エネモードに切り替えましょう。

3. 専門家への相談

エアコンの選定や設置、メンテナンスについて不安な場合は、専門業者に相談することをお勧めします。彼らは、あなたの家の状況に最適なアドバイスをしてくれます。

まとめ

広い部屋を冷やす場合、必ずしもエアコンの台数が多い方が良いとは限りません。エアコンの能力、部屋の広さ、そして適切な使い方を考慮することで、電気代を節約できます。今回ご紹介したアドバイスを参考に、快適で経済的な冷房を実現しましょう。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)