屋根の重なり問題と建築基準法:新築計画における解決策

屋根の重なりについて教えて下さい。同一敷地内に新築を計画しており、既存建物は住宅、その横に新築を計画しています。現地確認をしていただいたところ、既存建物の切り妻の妻側と、新築の切り妻が40㎝重なるため、既存か新築どちらかを切断してくださいと言われました。新築は勿論、既存部分は去年改修工事したばかりで、可能ならば手を加えたくありません。建物自体の重なりや干渉はありませんが、建築基準法で申請上の都合だといわれました。なお、敷地の分筆はしておらず、都市計画区域外です。法律的にも、現実的にも切り妻屋根の重なりがないように、どちらか切断しなければならないのでしょうか??再来月、某ハウスメーカーで着工予定です。敷地が狭く配置も動かせず、設計の変更もできません。どうぞよろしくお願いしますm(__)m補足経緯は、昨年解体建物が建った状態でメーカーの現場調査を受ける。壊す範囲は話の中で、足場や勝手口を全開にするスペースが必要と営業から言われる。それを踏まえ、80cm程度開けて解体、補修を行う。更地になりメーカーの設計が来て屋根の重なりを初めて指摘される。結局は、メーカーと確認が不十分だった事が一番の原因です。ただ屋根の重なりは初めて聞いた事で、、初めから教えてくれたら・・・という経緯です。

建築基準法と屋根の重なり:申請上の問題点

建築基準法において、屋根の重なり自体を直接禁止する条文はありません。しかし、問題となるのは建築確認申請です。建築確認申請では、建物の形状や寸法、隣地との関係などが厳格に審査されます。 今回のケースでは、既存建物と新築建物の屋根が重なることで、図面上の表現申請書類の記載に問題が生じている可能性が高いです。

具体的には、建築確認申請に必要な図面では、建物の屋根形状を正確に表現する必要があります。屋根の重なり部分の処理が曖昧だと、審査機関から修正を求められるケースが多いのです。これは、図面上の不整合解釈の困難さを避けるためです。都市計画区域外であっても、建築基準法は適用されますので、申請上の問題をクリアする必要があります。

現実的な解決策:切断以外の選択肢を探る

既存建物と新築建物の屋根を切断する以外に、以下の解決策を検討できます。

1. 建築確認申請図面の修正

最も現実的な解決策は、建築確認申請図面を修正することです。重なり部分の処理方法を明確化し、審査機関が理解できるよう詳細に図面を作成します。例えば、重なり部分を明確に示す断面図を追加したり、重なり部分の寸法を正確に記載したりするなどの修正が考えられます。

この修正は、ハウスメーカーの設計担当者と綿密に協議する必要があります。ハウスメーカー側にも、申請がスムーズに進むよう協力してもらう必要があります。

2. わずかな設計変更

もし可能であれば、新築建物の屋根形状をわずかに変更することで、重なりを解消できるかもしれません。例えば、屋根の勾配を少し変えたり、棟の位置を調整したりすることで、重なりを解消できる可能性があります。しかし、質問者様は「設計の変更はできない」と述べていらっしゃるので、この選択肢は難しいかもしれません。

3. 審査機関との協議

建築確認申請を行う際の審査機関(通常は市町村)に、状況を説明し、協議してみるのも有効です。場合によっては、特例措置が認められる可能性もあります。ただし、この方法は、審査機関の判断に委ねられるため、必ずしも希望通りの結果が得られるとは限りません。

4. 専門家への相談

建築士や不動産鑑定士などの専門家に相談することも有効です。専門家は、建築基準法に関する深い知識と経験を持っていますので、適切なアドバイスを得られる可能性が高いです。特に、建築士は建築確認申請のプロセスに精通しているため、具体的な解決策を提案してくれるでしょう。

ハウスメーカーとのコミュニケーション

今回の問題は、ハウスメーカーとのコミュニケーション不足が原因の一つである可能性が高いです。事前に十分な情報共有を行い、問題点を早期に発見することが重要です。

今後の対応

* ハウスメーカーと改めて現状を説明し、解決策を一緒に探る。
* 建築確認申請図面の修正案を提示してもらう。
* 複数の専門家に見解を求める。
* 他のハウスメーカーに相談してみる(セカンドオピニオン)。

まとめ:早期解決に向けて

屋根の重なり問題は、建築確認申請の段階で発生する可能性のある問題です。今回のケースでは、ハウスメーカーとの情報共有不足が原因の一つと考えられます。早期に問題を解決するためには、ハウスメーカーと緊密に連携し、専門家の意見を取り入れながら、適切な解決策を見つけることが重要です。焦らず、冷静に対処することで、最適な解決策を見つけることができるでしょう。 早期に専門家への相談を検討することをお勧めします。

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