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キュービクルからの電磁波と健康被害の可能性
5階建てマンションの最上階にお住まいとのこと、そして真上にキュービクルがあるという状況から、電磁波の影響を疑うのは自然なことです。 キュービクルは変圧器や配電盤などを収めた設備で、稼働中は電磁波を発生させます。 その電磁波が、ご自身と彼女さんの体調不良の原因となっている可能性は否定できません。 しかし、「心霊現象」の可能性は低いと考えられます。 体調不良の原因を特定するには、科学的なアプローチが重要です。
電磁波の影響とは?
電磁波は、目に見えないエネルギーの一種です。 高周波の電磁波は、人体に影響を与える可能性があり、頭痛、吐き気、不眠、倦怠感などの症状を引き起こすと言われています。 低周波の電磁波については、その影響については研究が進んでおり、明確な結論が出ていませんが、不眠や自律神経の乱れに関連付けられる可能性が指摘されています。キュービクルから発生する電磁波は、低周波と高周波の両方が含まれる可能性があります。 「ウーーーーーーという聞こえない位の振動音」は、変圧器の低周波ノイズの可能性があります。
具体的な症状と電磁波の関連性
ご自身が経験されている「体が異常に重くだるく眠くなる」「寝ても寝ても体のだるさが取れない」といった症状は、電磁波の影響と関連付けられる可能性があります。 特に、慢性的な倦怠感は、電磁波過敏症の症状として知られています。 彼女さんも同様の症状を訴えていることは、電磁波の影響の可能性を強く示唆しています。 ただし、これはあくまで可能性であり、確定診断ではありません。 他の原因も考えられるため、専門家の診断を受けることが重要です。
専門家への相談と具体的な対処法
管理会社が対応してくれない場合は、以下のステップを踏んで対処することをお勧めします。
1. 電磁波測定の実施
まず、専門業者に依頼して、お部屋の電磁波レベルを測定してもらいましょう。 測定結果を元に、キュービクルからの電磁波がご自身の症状に影響を与えているかどうかを判断できます。 電磁波測定業者を探す際には、信頼できる業者を選ぶことが重要です。 複数の業者に依頼して比較検討するのも良いでしょう。 インターネットで「電磁波測定」「環境測定」などで検索すると、多くの業者が見つかります。
2. 医師への相談
電磁波測定と並行して、医師への相談も必要です。 症状を詳しく説明し、電磁波の影響の可能性についても相談しましょう。 必要に応じて、血液検査やその他の検査を受けることで、他の病気を除外することができます。 専門医の診断を受けることで、より正確な原因究明と適切な治療を受けることができます。
3. 管理会社への再交渉
電磁波測定の結果、キュービクルからの電磁波が原因と断定された場合、管理会社に改めて対応を求めましょう。 測定結果を証拠として提示し、健康被害を訴え、改善策(キュービクルの位置変更、防電磁波対策など)を求めましょう。 必要であれば、弁護士に相談することも検討してください。
4. 退去の検討
管理会社が対応してくれない場合、または改善が見られない場合は、退去を検討するのも一つの選択肢です。 健康被害を訴えることで、退去に伴う費用負担の軽減を交渉できる可能性もあります。 弁護士に相談し、適切な手続きを進めることが重要です。
インテリアによる電磁波対策
電磁波の影響を軽減するために、インテリアにも工夫ができます。 ただし、これらはあくまで補助的な対策であり、根本的な解決策ではありません。
遮蔽効果のあるカーテンや家具
電磁波を吸収・遮蔽する効果のあるカーテンや家具を使用することで、お部屋への電磁波の侵入をある程度防ぐことができます。 これらの製品は、専門店で取り扱われています。 購入する際には、遮蔽効果の程度を確認しましょう。 例えば、厚手のカーテンや金属製の家具は、ある程度の遮蔽効果が期待できます。
観葉植物の活用
一部の観葉植物には、電磁波を吸収する効果があると言われています。 ただし、その効果は限定的で、電磁波を完全に遮断することはできません。 観葉植物は、お部屋の雰囲気を良くする効果もあるので、インテリアの一部として活用するのも良いでしょう。
お部屋のレイアウト変更
キュービクルから離れた場所にベッドやソファなどを配置することで、電磁波の影響を軽減できます。 お部屋のレイアウト変更は、比較的簡単にできる対策です。
まとめ
屋上キュービクルからの電磁波が原因で体調不良になっている可能性は十分に考えられます。 まずは電磁波測定を行い、医師に相談することが重要です。 管理会社との交渉、そして必要であれば退去も視野に入れ、健康を第一に考えて行動しましょう。 インテリアによる対策は補助的なものとして捉え、根本的な解決策として専門家への相談を優先してください。