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広すぎるLDKと、住宅鬱からの脱出
新しい家への引っ越しは、心機一転のチャンスのはずなのに、逆にストレスを感じてしまう…「住宅鬱」という言葉がぴったり当てはまる状況ですね。 広くて便利な立地、そして家族で過ごすための広い空間…一見理想的な環境のはずなのに、落ち着かない、居心地が悪いと感じるのは、空間の広さやデザイン、そして前の家の思い出とのギャップが大きく影響していると考えられます。 この状況を打開するために、具体的なステップを踏んで、今の家を居心地の良い空間へと変えていきましょう。
1.空間のゾーニングで落ち着きを創出する
35畳のLDKは確かに広すぎます。広すぎる空間は、かえって落ち着かない原因になります。そこで重要なのが「ゾーニング」です。 広々とした空間を、それぞれの用途に合わせた複数のゾーンに分割することで、それぞれのエリアに目的意識が生まれ、心理的な安心感が得られます。
具体的なゾーニング方法
* リビングエリア: ソファ、テレビ、リビングテーブル(コタツ)を配置するメインのくつろぎ空間。 ソファの配置を工夫し、コタツと程よい距離を保つことで、リラックスできる空間を作ります。 現在、座椅子を探しているとのことですが、ソファの横にアームチェアを置くのも良いでしょう。 カーペットの色や素材も、落ち着きのあるブラウンやダークブラウンなど、温かみのある色合いに変えてみるのも効果的です。
* ダイニングエリア: 食卓と椅子を配置する食事空間。 ダイニングテーブルは、大きすぎないサイズを選び、空間を圧迫しないように注意しましょう。 照明も、暖色系のペンダントライトなどを採用することで、温かい雰囲気を演出できます。
* ワークスペース: パソコン作業をするためのコーナー。 コンパクトなデスクと椅子を用意し、リビングとは少し離れた場所に配置することで、仕事と休息の切り替えがしやすくなります。 収納棚も併設し、書類やパソコン周辺機器を整理整頓することで、より集中できる環境を作ることができます。
* プレイエリア: 1歳のお子さん用のプレイエリア。 安全で、お子さんが自由に遊べるスペースを確保しましょう。 プレイマットや、お子さんの好きなおもちゃなどを配置し、楽しく遊べる空間を作ることで、お子さんの笑顔も増えるでしょう。
ゾーニングには、家具の配置だけでなく、カーテン、ラグ、間仕切りなどを使って視覚的に空間を区切ることが効果的です。 例えば、異なる色のカーペットを敷いたり、間仕切りカーテンを使用したりすることで、それぞれのゾーンを明確に区切ることができます。
2.和のテイストを取り入れて、心の安らぎを
前の家が19畳LDKに6畳の和室と、和室が大好きだったとのこと。 今の家に和室がないことが、居心地の悪さの一因になっている可能性が高いです。 そこで、今の家に和のテイストを取り入れることで、心の安らぎを取り戻しましょう。
和のテイストを取り入れる方法
* ユニット畳の導入: リビングの一角にユニット畳を敷き詰めることで、手軽に和室空間を演出できます。 お子さんがいる家庭では、安全面でも安心です。 座椅子と合わせて、畳の上でくつろぐ空間を作れば、リラックス効果も高まります。
* 和風のインテリア: 座布団、衝立、和風照明など、和風のインテリアを取り入れることで、空間全体に和の雰囲気を醸し出せます。 ブラウンやダークブラウンの家具や小物を配置することで、より落ち着いた雰囲気になります。
* 自然素材を取り入れる: 木製の家具や、竹のロールスクリーンなど、自然素材を取り入れることで、温かみのある空間を作ることができます。 自然素材は、リラックス効果も高く、心身のリフレッシュに繋がります。
3.カラーコーディネートで空間を調整する
現在のLDKのフローリングの色が暗く、白いインテリアと合っていないとのこと。 カラーコーディネートを見直すことで、空間の印象を大きく変えることができます。
カラーコーディネートのポイント
* ベースカラー: ブラウンやベージュなどの落ち着いた色をベースカラーとして採用することで、空間全体に温かみと落ち着きを与えます。 暗めのフローリングの色と調和し、空間のバランスを整えることができます。
* アクセントカラー: ベースカラーに合わせたアクセントカラーとして、アイボリーやクリーム色などの明るい色を使用することで、空間を明るく、開放的に見せることができます。 白いインテリアとも調和し、空間全体の統一感を高めることができます。
* 照明: 照明の色温度も重要です。 暖色系の照明を使用することで、より温かみのある空間を演出できます。 間接照明などを効果的に使用することで、リラックス効果を高めることができます。
4.旦那様とのコミュニケーション
今の家の問題点を共有し、改善策を一緒に考えることが重要です。 「LDK続きの和室が欲しい」「吹き抜けを潰したい」という希望を旦那様に伝え、具体的な改善案を一緒に検討しましょう。 もしかしたら、予算や工事に抵抗があるかもしれませんが、住宅鬱になっていることを伝え、健康面への影響も考慮してもらうことで、理解を得られる可能性があります。
5.専門家の活用
インテリアコーディネーターや建築士などの専門家に相談することで、より効果的な改善策を見つけることができます。 プロの視点を取り入れることで、自分だけでは思いつかなかったアイデアや、より具体的な解決策を得られるでしょう。
まとめ
今の家を居心地の良い空間にするためには、空間のゾーニング、和のテイストの導入、カラーコーディネートの見直し、そして旦那様とのコミュニケーションが重要です。 これらの点を改善することで、住宅鬱を克服し、心穏やかに過ごせる空間を手に入れることができるでしょう。 焦らず、一歩ずつ改善を進めていきましょう。