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居住中マンション内覧チェックリスト:汚れや臭いを見抜くポイント
中古マンションの内覧、特に居住中の物件は、写真や説明だけでは分からない部分が多く、不安ですよね。綺麗だと言われても、実際に見てみないと本当のところは分かりません。そこで、内覧時にチェックすべきポイントをまとめました。事前にチェックリストを作成し、一つずつ確認していくと効率的です。
1. 室内の清潔感と臭い
- 生活臭:タバコ臭、ペット臭、カビ臭など、生活臭が強く残っていないか確認しましょう。換気をしても消えない臭いは、後々問題になる可能性があります。
- 湿気:窓や壁に結露の跡がないか、カビの発生はないか確認します。浴室やキッチン、クローゼットなども重点的にチェックしましょう。特に、梅雨時期や雨上がりの内覧では、湿気の問題が顕在化しやすいので注意が必要です。
- 汚れ:壁や床、天井に汚れや傷、シミがないか注意深く観察します。特に、水回り(キッチン、浴室、トイレ)は汚れが蓄積しやすい場所なので、隅々までチェックしましょう。照明器具やスイッチ、コンセントなども忘れずに確認しましょう。汚れの程度だけでなく、その材質や修復の容易さも考慮しましょう。
2. 設備機器の点検
- キッチン:シンク、ガスコンロ、換気扇などの動作確認を行い、汚れや傷、故障がないか確認します。排水口の詰まりや、蛇口からの水漏れなどもチェックしましょう。築年数に応じて、交換時期が近い設備がないか確認することも重要です。
- 浴室:排水溝のつまり、水漏れ、換気扇の動作、浴槽やタイルの傷や汚れなどを確認します。カビの発生状況も重要なチェックポイントです。シャワーヘッドの水圧も確認しておきましょう。
- トイレ:便器や便座の汚れ、水漏れ、詰まりがないか確認します。タンクの水漏れや、便器の洗浄機能の動作も確認しましょう。便器の形状や便座の種類も、好みや使い勝手を考慮して確認しましょう。
- 給排水設備:蛇口からの水漏れ、排水管のつまりがないか確認します。特に、築年数の古いマンションでは、配管の老朽化によるトラブルが懸念されます。水道メーターを確認し、水圧も確認しましょう。
- エアコン:動作確認を行い、冷暖房機能に問題がないか確認します。フィルターの汚れや、異音などもチェックしましょう。エアコンの設置場所や、機種も確認しておきましょう。
3. 建物の状態
- 窓:窓枠の腐食、サッシの不具合、ガラスの破損がないか確認します。窓からの眺望や、日当たり、風通しも確認しましょう。防音性や断熱性も重要なポイントです。
- 壁や天井:ひび割れ、剥がれ、シミなどがないか確認します。特に、雨漏りの可能性がある箇所は注意深くチェックしましょう。クロスや塗装の状態も確認しましょう。
- 床:傷、へこみ、汚れなどがないか確認します。床鳴りがないかも確認しましょう。床材の種類や、状態も確認しましょう。
- 収納スペース:クローゼットや押入れなどの収納スペースの広さ、使い勝手、状態などを確認します。収納の容量や、使いやすさも重要です。
4. 周辺環境
- 騒音:道路や近隣からの騒音、電車の騒音などがないか確認します。時間帯によって騒音レベルが変わる可能性があるので、できれば日中と夜間の両方で確認しましょう。
- 日当たり:日中の日当たりを確認します。季節や時間帯によって日当たりが変わる可能性があるので、できれば数時間かけて確認しましょう。
- 眺望:窓からの眺望を確認します。景色だけでなく、近隣の建物との距離感も確認しましょう。
売り主への質問について
「どこか傷んでいたり汚れているような箇所があれば見せていただけますか?」という質問は、決して失礼ではありません。むしろ、物件の状態をしっかり確認したいという誠実な姿勢を示すものです。積極的に質問することで、より正確な情報を把握し、後悔のない物件選びにつながります。
専門家の意見:不動産鑑定士の視点
不動産鑑定士の視点から見ると、居住中の物件内覧では、客観的な判断が重要です。上記で挙げたチェックリストに加え、建物の構造や築年数、過去の修繕履歴なども確認することで、より正確な物件の状態を把握することができます。必要であれば、専門家(不動産鑑定士や建築士)に同行してもらうのも良いでしょう。
具体的なアドバイス:内覧を成功させるために
- 複数回の内覧:一度の内覧では全てを確認しきれない可能性があります。時間帯を変えて複数回内覧することで、より詳細な状況を把握できます。
- メモと写真撮影:気になる箇所はメモを取り、写真や動画で記録しておきましょう。後から見直すことで、判断材料になります。
- 専門家への相談:不安な点があれば、不動産業者や専門家(建築士、不動産鑑定士など)に相談しましょう。客観的な意見を聞くことで、より良い判断ができます。
- 契約前にしっかりと確認:契約前に、重要事項説明書をよく読み、疑問点を解消してから契約しましょう。
まとめ
居住中のマンション内覧は、多くの注意点がありますが、適切なチェックと質問を繰り返すことで、安心して暮らせる物件を見つけることができます。この記事で紹介したチェックリストとアドバイスを参考に、後悔のない物件選びをしてください。