小桜インコ・コザクラインコの羽切りについて:飛ぶ喜びと安全性の両立

小桜インコ コザクラインコ の羽について。9月上旬に産まれた小桜インコを、10月上旬に飼い始めました。ペットショップで説明を受けたとき、「この子たちは飛ばないように長い羽を切ってあります。」と言われました。その羽は、伸びてきたらまた切ったほうが良いのでしょうか?今は少し伸びてきて、ばたばたっと羽ばたいて、15~20cmくらい飛べます。ペットショップでは、「切るのは痛くないから、大丈夫ですよ。」と言われましたが、本来持っている、飛ぶ機能を切ってしまうのは、人間が足を切られるのと同じなんじゃないか・・と思って決断できずにいます。私としては、部屋中を羽ばたかれるよりは、手や肩や頭など、届く範囲で移動してほしいのですが、一生懸命羽ばたこうとしているのを見ると、とても羽を切る決断ができません。一般的に、手乗りのインコ(インコに限りませんが)は、羽を切って育てているものですか?現在は、飛べないぶん私にまとわりついて遊んでいますが、放鳥というのは、「飛びまわらせてあげる」ということが必要なら、羽は切らないほうがいいですよね。ペットショップの方は、いろんなことを詳しくおしえてくれましたし、分からないことが合って電話しても丁寧におしえてくれる、小動物大好きな方です。その方でさえ、切るのは特別なことでもなんでもない、かのように言っていたので、どうしたらよいか迷っています。手乗りで育てていらっしゃる方、羽はどうされていますか?参考にしたいのでおしえてください、お願いします。

羽切りは本当に必要?インコの羽と飛翔能力について

ペットショップでの説明では「痛くない」とありましたが、羽を切る行為は、鳥にとって決して「無痛」ではありません。 人間の爪を切るのと比べられることもありますが、鳥の羽は、複雑な構造を持つ重要な器官であり、神経も通っています。 痛みはないとしても、ストレスや不快感を与える可能性は否定できません。 大切なのは、羽を切ることで得られるメリットと、鳥が受ける可能性のあるデメリットを比較検討することです。

羽切りは本当に「安全」なのか?

羽を切ることで、ケガや脱走のリスクを減らせるのは事実です。特に、マンションの高層階に住んでいたり、窓が多い家では、事故防止の観点から羽切りを検討する飼い主さんもいます。しかし、羽を切ることで、鳥本来の行動を制限することになり、ストレスや精神的な問題を引き起こす可能性があります。 羽ばたくこと、飛ぶことは、インコにとって非常に重要な本能的な行動です。 それを制限することで、鬱状態や行動異常につながるケースもあります。

羽を切らない場合の安全対策

羽を切らずに安全に暮らすためには、徹底した環境整備が重要です。

  • 窓やベランダへの対策:安全な窓枠、網戸、カーテンなどを設置し、脱走を防ぎます。窓を開ける際は、鳥がいないことを必ず確認しましょう。
  • 家具の配置:鳥が飛び回っても安全なように、家具の配置を工夫します。鋭利な角や危険な場所を避け、鳥が落ち着いて過ごせる空間を作ります。
  • 監視:放鳥中は常に鳥の様子を観察し、危険な行動をとっていないか注意深く見守ります。
  • 室内環境の安全確保:電気コードや毒性のある植物、小さな部品など、鳥にとって危険なものを全て撤去します。床に物を落としたままにしないなど、清潔で安全な環境を保つことが大切です。

手乗りインコの飼育と羽切り:専門家の意見

多くのベテランのインコ飼い主さんや獣医は、「羽切りは、本当に必要な場合以外は避けるべき」という意見が多いです。 羽切りは、緊急時やどうしても安全上のリスクが高い場合にのみ、獣医の指導の下で行うべきだと考えています。

獣医の立場からのアドバイス

獣医は、羽切りを行う際には、鳥の健康状態や年齢、性格などを考慮し、適切な羽の切り方をアドバイスします。 また、羽切りによるストレス軽減策や、代替手段についても相談できます。 安易な自己判断での羽切りは避けて、獣医に相談することが大切です。

代替案:室内環境の工夫とトレーニング

羽切りに頼らず、インコが安全に暮らせる環境を作るための工夫をしましょう。

信頼関係の構築:

インコとの信頼関係を築くことが、安全な飼育の第一歩です。 毎日、優しく接し、コミュニケーションをとり、インコがあなたを信頼する関係を築きましょう。 信頼関係が築ければ、インコはあなたの手のひらの上で安心して過ごすことができるようになります。

おやつを使ったトレーニング:

おやつを使って、インコに特定の場所にとまることを覚えさせるトレーニングも有効です。 例えば、特定の止まり木やケージに戻ってくることを覚えさせることで、放鳥中の安全性を高めることができます。

ケージの選び方:

ケージは、インコが自由に動き回れる広さがあり、安全な素材で作られたものを選びましょう。 ケージのサイズが小さすぎると、ストレスが溜まり、羽ばたこうとする行動が強まる可能性があります。

放鳥時間の調整:

最初は短い時間から始め、徐々に放鳥時間を長くしていくことで、インコは安全な場所を認識し、安心して過ごせるようになります。 また、放鳥中は常に目を離さず、安全に配慮しましょう。

室内環境の工夫:

部屋の中に、インコが安全に遊べるスペースを確保することが重要です。 例えば、鳥かごの近くに、インコがとまれるようなおもちゃや止まり木を設置するなど、工夫を凝らしてみましょう。

まとめ:インコとの幸せな生活のために

羽切りは、安易な解決策ではありません。 インコが安全に、そして幸せに暮らせるように、飼い主さんの責任ある行動が求められます。 羽を切るかどうかは、個々の状況やインコとの関係性、そして専門家のアドバイスを総合的に判断して決定すべきです。 まずは、安全な環境づくりと、インコとの信頼関係構築に力を入れてみましょう。

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