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小型犬の散歩における引張り癖と興奮の悪化:原因と対策
ご家族で散歩の対応が統一できない状況の中、愛犬の散歩中の引張り癖や興奮が以前より悪化しているとのこと、大変お困りのことと思います。 まず、状況を整理し、具体的な解決策を探っていきましょう。
引張り癖と興奮の悪化の原因
愛犬の行動の変化には、いくつかの要因が考えられます。
- 散歩の頻度と担当者の違い: 散歩の担当者が複数いることで、犬がそれぞれの人の期待や対応に合わせようと混乱している可能性があります。 特に、普段散歩をしていない人が散歩をすると、犬は興奮しやすくなります。リードを引っ張る、ジャンプする、お座りしないといった行動は、興奮や期待感の表れです。
- 一貫性のないしつけ: 家族間でしつけの方法が統一されていないと、犬は混乱し、何をすべきか分からなくなります。例えば、「ついて」の指示に対して、ある人は厳しく、ある人は緩いと、犬は混乱して指示に従わなくなります。
- 環境の変化: 天候や散歩コースの変化は、犬の行動に影響を与えます。雨や雪の日、普段と違うコースでは、犬は警戒したり、興奮したりしやすくなります。
- 排泄のタイミング: 散歩前に排泄を済ませないことで、犬は散歩中に排泄の欲求を満たそうとし、集中力が散漫になります。また、歩きながらの排泄は、犬が自分のペースで排泄できないことを示しています。
- 散歩への期待感とフラストレーション: 散歩への期待感が高まる一方で、その期待が満たされない(例えば、リードを引っ張ることを許されているなど)と、フラストレーションが溜まり、行動が悪化することがあります。
具体的な解決策
家族間での統一が難しい状況では、個々の散歩の際に以下の点に注意することで、改善が期待できます。
1. 散歩前の準備:排泄と落ち着かせトレーニング
- 散歩前の排泄: 散歩前に必ず排泄を促しましょう。トイレシートを置くだけでなく、犬がトイレを済ませるまで待つ時間を取りましょう。成功したら必ず褒めてあげましょう。
- 落ち着かせトレーニング: 散歩前に、お座りや待つの練習を行い、犬を落ち着かせましょう。リードをつけると興奮する場合は、リードをつけたままで静かに座らせる練習をしましょう。成功したら、ご褒美を与えましょう。
2. 散歩中のリードの扱い方
- 緩めのリード: リードを常にピンと張らず、緩めに持ちましょう。犬が引っ張ると、すぐに止まり、犬が落ち着くまで待ちます。犬があなたのほうを見て歩けば、褒めてあげましょう。
- 方向転換: 犬が引っ張ったら、逆方向に歩きましょう。これは、犬に「引っ張ると目的が達成できない」ということを教える効果があります。
- ストップ&ゴー: 犬が引っ張ったら、すぐに立ち止まり、犬が落ち着いてから歩き始めましょう。この方法も、犬に「引っ張ると進めない」ということを教えます。
3. 散歩コースとペース
- 短い散歩を複数回: 長時間の一回の散歩よりも、短い散歩を複数回行う方が、犬の集中力を維持しやすくなります。短い散歩でも、犬は十分に満足感を得ることができます。
- 刺激の少ないコース: 犬が興奮しやすい場所(他の犬が多い場所など)は避け、落ち着いて散歩できるコースを選びましょう。
- 犬のペースに合わせる: 犬が匂いを嗅ぎたい時は、少し時間を取りましょう。ただし、匂いを嗅ぐ時間を制限し、あなたのペースに徐々に合わせていくように誘導しましょう。
4. ご褒美と褒め方
- ポジティブな強化: 犬が正しい行動(引っ張らない、ついてくるなど)をした時は、すぐに褒めて、ご褒美を与えましょう。言葉だけでなく、優しく撫でるなど、犬が気持ち良いと感じる方法で褒めましょう。
- ご褒美の種類: 犬が好きなおやつ、おもちゃ、言葉の褒め言葉など、様々なご褒美を用意しましょう。ご褒美は、犬にとって価値のあるものでなければなりません。
5. 専門家への相談
改善が見られない場合は、動物行動学の専門家や訓練士に相談することをお勧めします。専門家は、犬の行動を分析し、個々の犬に合わせたトレーニング方法を提案してくれます。
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匂い嗅ぎについて
「匂い嗅ぎ」は、犬にとって重要な行動です。散歩中に匂いを嗅がせないのは、犬にとってストレスになります。匂いを嗅ぐ時間を完全に禁止するのではなく、適切な範囲で許容し、徐々にあなたのペースに合わせることが重要です。
まとめ
愛犬の散歩の引張り癖や興奮は、家族間でのしつけの一貫性、散歩前の準備、散歩中のリードの扱い方、散歩コースの選択、そしてご褒美と褒め方など、様々な要因が複雑に絡み合って発生しています。 家族間の協力が難しい場合でも、上記の方法を実践することで、少しずつ改善が見られるはずです。 焦らず、根気強く、愛犬との信頼関係を築きながら、楽しい散歩を続けられるよう努力しましょう。